二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 vsR団 ( No.110 )
日時: 2016/02/07 15:14
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)
プロフ: http://alikotoyui.hatenablog.com/

前回→>>80


55話:ヒビキVSルイ&ケイ 1


ヒ「地図を見ると…ここの部屋だよな…」


地図を見ながら辺りを見回す。俺の持っている地図には印がついている。
その印は、したっぱの中でもチャンピオンレベルと言われる強さの双子のいる部屋を指している。


ヒ「双子って……まさかさっきの…?」


そっと、部屋のドアを開ける。部屋の中は真っ暗で、明かりがないと見えないくらいだ。


パチッ


ヒ「……!?」


?「地下道、長かったでしょ? お疲れさま」


?「ルイ、驚かしちゃダメだろ」


ル「あー、ごめんね、ケイ。許して! …いやー、またヒビキくんに会えて光栄だよ。
  僕嬉しくて舞い上がっちゃったもん。ね、ケイ?」


ケ「お前はいつも舞い上がってんじゃねーか」


ル「そうかなあ? …まあいっか。とりあえずヒビキくんに会えたってことで…歓迎会でもしようか!」


そう言うと、側にあった棚から箱を取り出した。何を出すのかと思えば、モンスターボールだった。


ヒ「モンスター…ボール? …勝負って事か?」


ケ「勿論。俺らはポケモントレーナーでもあるからな。かつ、ロケット団したっぱ」


ル「僕ら二人、拾われたんだよ。ロケット団にね」


ヒ「ひ、ろわれた!?」


ル「あんまり話したくはないけどね。…拾われてから、強くなるために、僕らは特訓した。
  ボスに褒めてもらえるように。でも、仕事は無くて…役立たずだったんだよね。
  でも漸く仕事がやってきたからね。力を尽くさなきゃ」


ケ「さあて、この勝負はダブルバトルといこうか。俺とルイ。お前は一人。
  俺たちダブルバトル専門だから。…二人で合わせて六体しか持ってないんだ。これが、ハンデな」


ヒ「は? な、なにバカなこと言ってんだよ! 俺が一人で勝負するだと? ふざけるのも大概に…」


ル「え〜? まさか…自信ないの? チャンピオンなのに? だっさいね。こんな一般のポケモン
  トレーナーに負けると思ってるの? ちょっと、考え変わっちゃったなー?」


ヒ「ちっ……負けるなんて思ってるわけないだろ!? ああ、やってやるよ! ダブルバトル!!」


ケ「その意気じゃなくちゃあな。つまんねーし」


ル「やったあ!! ヒビキくんと戦えるなんて…夢みたいだよ!! やばいー興奮してるーふふふ……
  いってこーい! ハッサム!!」


ケ「いってこい、エアームド!」


ヒ「いってこい! スターミー!! カイリュー!!」


ル「へえ……スターミーとカイリューかあ…でも…強いからって、簡単に勝てるとか思わないでよ?
  ハッサム! つるぎのまい!!」


ケ「エアームド、まもる!!」


ヒ「なっ…くそっ……スターミー! リフレクター!! カイリュー! そらをとぶ!!」


ル「避けたか…まあ、予想はしてたけどね。絶対カバーするなってね。ハッサム! おんがえし!」


ケ「…エアームド、こらえる!! 」


ヒ「スターミー!! 10まんボルト! カイリュー!! ハッサムにそらをとぶ!」


ハッサムにそらをとぶは効果抜群ではないが、エアームドにやるよりはいいだろう。
だが、余裕で耐えている。これは長期戦になりそうな予感がする。


ル「…ハッサムには効果抜群じゃないからね。残念でした!
  エアームドに10まんボルトは効果抜群だけど……耐えてるかな?」


もちろん、こらえるを使ったエアームドは耐えていた。その隙にスターミーが攻撃されていた。
しまったと思ったが、リフレクターのおかげで助かった。結構くらったらしいが。


ヒ「すげー腹たつ……! こりゃ本当に長期戦の予感……」


ケ「エアームド! きずぐすりだ!!」


ル「回復かあ……僕の方は回復しなくても楽勝だけどね。ハッサム! もう一回おんがえし!!」


ヒ「スターミー! エアームドに10まんボルト! カイリュー! ハッサムにかえんほうしゃ!」


かえんほうしゃとおんがえしがぶつかり合うのは同時だった。黒い煙が立ち上る。


ル「ハッサム!! ……予想外だよ。まさか…カイリューがかえんほうしゃをもっているとは…
  思わなかった。でも…でも僕らだってそんな弱くない。ハッサムは強いよ?」


ヒ「それはどうかな。エアームドが倒れれば展開だって変わってくるぜ?」


ケ「そりゃこっちの台詞だよ。エアームドは耐えてる」


ヒ「……? …あ! …た、耐えてる!!」


ケ「展開は意外とわからないもんさ。それに…おんがえし二発はきつかったみたいだけど。どうだ?」


ヒ「カっ…カイリュー!! 耐えてくれるとは思ったけど…やっぱり無理は良くなかったな…大丈夫か?
  カイリュー。ゆっくり休んでくれ。これで数は同じだな」


ル「…やっぱ、ハッサムも耐えられなかった…ごめんね、ハッサム。…後は、負けないから。
  いって! メガヤンマ!!」


ヒ「いってこい! エレキブル!!」


この勝負、結構楽しいかもしれない。



続く


あとがき

やっと投稿できました!!もうね、やる気が出ないとできないよ。あ、因みにバトル編は、
ルイとケイで終わりです。シルバーとは戦いません。時間がないからね(言い訳乙)

次回は…早く投稿できたら頑張ります。でも、テスト近いからわからないかも……
ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>113

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 vsR団 ( No.111 )
日時: 2016/01/02 19:09
名前: シロマルJr. (ID: qdhAso1A)


ついにヒビキが、例の双子と激突ですな。
勝負が楽しいか・・・そりゃヒビキに勝っては欲しいけど、その気持ちがポケモン勝負には一番
大切なんだと思う。・・・と、とにかく頑張れヒビキ!

そしてゆーいさんも自分のペースで頑張れ!応援してるよ^ ^ d

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 vsR団 ( No.113 )
日時: 2016/05/05 11:32
名前: ゆーい (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=427

前回→>>110


56話:ヒビキVSルイ&ケイ 2

現在、ヒビキと相手二人の手持ちの数は同じだ。


ル「……メガヤンマ! スターミーにむしのさざめき!!」


ケ「エアームド! こらえる!!」


ヒ「スターミー! 避けて、エアームドに10まんボルト! エレキブル! メガヤンマに10まんボルト!
  できればメガヤンマの攻撃を防いでほしい!!」


ル「だいたい素早さは同じだけど、防げないよ!!」


ヒ「スターミー!! …先制攻撃でもダメか…! …くっ……! やられた!」


ケ「ルイ。お前さっきむし攻撃しなかったな。なんでだ?」


ル「どうしてもメガヤンマでスターミーを倒したかったからだよ。こだわりってものがあるのさ」


ケ「変なこだわりだな。って、おい! ケイ! メガヤンマやられてるぞ!」


ル「あっ! メガヤンマ!!」


ヒ「エレキブル、よくやったよ。…絶対許さない。お前の変なこだわり、おかしいぜ。
  なんで倒すポケモンにこだわり持つんだよっ。おかしいだろ!」


ル「そんなの決まってるじゃん。そういう計画だからだよ」


ヒ「計画?」


ル「そ。計画さ。ケイと、ちゃんと考えてあるんだよ?」


ケ「馬鹿か。計画なんてほとんどしてねえだろ」


ヒ「嘘じゃねえかよ!!」


ル「う、嘘じゃないもん! 半分嘘で、半分本当なんだよ!?」


ヒ「結局嘘じゃんか」


ル「僕なりの考えがあるの!! もー! いってこい! アーマルド!!」


ケ「ヒビキ、あんまりイラつかせんなよー? 結構厄介なとこあるから!」


ヒ「わかってるっての! いってこい! オーダイル!!」


ル「そうきたか…困ったなあ…これじゃあ考えと違くなっちゃうよ。…まあ、なんとかなるかな」


ルイは、チラッとケイの方を見た。ケイはルイと目を合わせて、「わかった」と、目で合図した。
俺は、この瞬間を見逃さなかった。何かがくると思って、ちゃんと考えを練ったが、まとまらない。

ル「…アーマルド! じしん!!」


ケ「エアームド!! まもる!!」


ヒ(きたっ……!!)「オーダイル!! まもる! エレキブル!! いやなおと!」


ル「まもる!? ええっ!?」


ケ「ヒビキ、やっぱお前予想外の攻撃してくるよな」


ヒ「これが俺らの戦法だよ。負けないように頑張ってんだ!」


ル「今度こそ! アーマルド!! じしん!」


ケ「エアームド! エレキブルにはがねのつばさ!!」


ヒ「オーダイル! アーマルドにアクアテール! エレキブル! エアームドに10まんボルト!」


ル「あ。…アーマルド!!」


オーダイルの一撃で、アーマルドが倒れた。ルイのポケモンは、全滅した。エアームドも10まんボルトで
倒れて、ケイの残りのポケモンは、2体となった。


ル「うっそお!! 負けちゃったよ!」


ケ「エアームド、戻れ。あと、俺だけじゃねえかよ…って、そういえばお前…」


ヒ「お前のポケモン、いなくなったぜ。あとはケイだけだ! ……ルイ?」


ルイがくすくすと不気味に笑い出す。笑いが止まらないのか、俯いてしまった。
ルイの様子を見ていると、ポケットから何かを取り出した。その何かとは…モンスターボールだった。
俺は思った。こいつもアポロと同じ感じかと。


ヒ「一体…残ってる!?」


ル「危うく笑いが収まらなくなるところだったよ。危ない、危ない」


ケ「いつも思うけど…お前、本当にその戦法好きだよな」


ル「だってー、これ使うとぞくぞくしない? なんかぞわぞわするんだよね、僕」


ヒ「アポロと似た者同士ってことかよっ…!!」


ケ「全くだ」


ル「ふふふ、いってこい!キノガッサ!!」


ヒ「キノガッサ!? …なんだ、お前の事てっきりむしタイプ使いかと思った」


ル「前までくさタイプ使いだったんだよ。キノガッサはその時の、僕の一番のパートナーだったんだ。
  今はむしタイプ使いに染まってるけど。ね、ケイ」


ケ「俺はくさタイプ使ってた方がよかったと思ってるけどな。いってこい、ボスゴドラ!!」


ヒ「なんか厄介なポケモン出してきたな…」


こっちもとっておきのポケモンを繰り出そうと思ったが、やめることにした。
今ここで出したら、後々困るかもしれないから。いいものは、あとに残す派だし。


ヒ「オーダイル、戻って来い。…へラクロス! 頼んだ!」


ル「いいポケモン出してきたね。ちょっと、ボスゴドラに対しては相性悪いかな。
  僕には1倍の効果だけどね〜キノガッサ! へラクロスにしびれごな!!」


ケ「ボスゴドラ! かたくなる!!」


ヒ「エレキブル! キノガッサにいやなおと! へラクロス! ボスゴドラにインファイト!」


ル「…防御下がっちゃったよ。どうしよ」


ケ「……やっぱり…四倍はきつかったか?戻れ、ボスゴドラ。お疲れ」


ヒ「キノガッサに一発かますにも…へラクロスの防御力が危ないからな…」


ケ「いってこい、メタグロス!! へラクロスにサイコキネシス!!」


ル「キノガッサー! へラクロスにスカイアッパー!」


ヒ「まずいっ…! エレキブル! メタグロスに10まんボルト! へラクロス! こらえる!」


ル「こらえるが使えるのもこのターンだけだね!」


ヒ「やっぱ、倒せないか…っ」


ル「キノガッサ! もう一度へラクロスにスカイアッパー!」


ケ「メタグロスももう一回へラクロスにサイコキネシス!」


ヒ「エレキブル! メタグロスに10まんボルト! 攻撃をカバーしてくれ!
  へラクロスはメタグロスにメガホーン!」


だが、こんなのは無茶ぶりだったと思い知らされた。メタグロスに攻撃を与えられたのはいいものの、
このメタグロスはかなり防御力が高いらしく、耐えやがった。

エレキブルがへラクロスを守り、へラクロスがメタグロスに攻撃を与えるところまではうまくいっていたのだ。
俺は、そこから先を考えていなかった。キノガッサの攻撃をカバーできていなかった。
砂ぼこりのようなものが辺りを包んだ後、ポケモンたちの姿が見えた。へラクロスは、瀕死状態だった。


ヒ「そんなっ……へラクロスっ! …へラクロス、お前はよく頑張ったよ。お疲れさん」


ル「ヒビキくんは、もうエレキブルのほかに出すポケモンはいないのかな?」


ヒ「……っ…」


俺の隠しポケモンを出すにも、「そいつ」が出てくれるかだ。
モンスターボール入れから、すちゃっと、隠しポケモンのモンスターボールを取り出した。



続く


あとがき

長い…長いよ今回。
ごめんなさい。今回長いですね。はい。文字数は…約2476文字くらいでしょうか。
本当にごめんなさい。やる気になっちゃうと長くなっちゃうんですよ。
次回も早く投稿できたら投稿します。たぶん難しいと思いますが…(´・ω・`)

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>115

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 vsR団 ( No.114 )
日時: 2016/01/04 07:11
名前: 天乃 (ID: x8l1Qes7)

か、隠しポケモン!?
な、なんでしょう・・・隠しポケモンとは・・・気になります!!
2476文字!? 頑張りましたね(・_・;;

更新待ってます!!がんばってください!!

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 vsR団 ( No.115 )
日時: 2016/02/07 15:15
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)
プロフ: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=427

>>114
こんにちは〜!コメントありがとう!
今回の話で隠しポケモンが出てきます!!
スペース入れずに2476文字なので、スペース入れたらもっと多いと思います!
よし!更新頑張っちゃおうかな!テスト近いのにね!馬鹿だね!



↓本編


前回→>>113


57話:ヒビキVSルイ&ケイ 3

隠しポケモンのモンスターボールを投げる。大きな鳴き声が部屋中に響き渡った。
隠しポケモンの正体は……


ル「ホっ…ホウオウ!?」


ケ「七色の見事な翼で世界の空を飛び続けると神話に伝えられるポケモン…
  見た者は永遠の幸せが約束されるっていうけど…本当にいたのか…」


ル「伝説のポケモンが出てくるとは思わなかった! …キノガッサ!ホウオウにしびれごな!」


ケ「メタグロス! エレキブルにはかいこうせん!」


ヒ「エレキブル! メタグロスにいやなおと!
  ホウオウ! キノガッサの攻撃を避けてメタグロスにせいなるほのお!」


ケ「コンボ!? …ま、負けたっ……」


ル「メタグロスっ! キノガッサ! エレキブルにばくれつパンチ!」


ヒ「エレキブル、攻撃を避けていやなおと! ホウオウ、ゴットバード!」


ル「…一ターン見逃してくれたの…? でもやばい。キノガッサ! エレキブルにばくれつパンチ!!」


ヒ「エレキブル! もういっちょいやなおと! ホウオウ!! いっけぇええええええ!!!!!」


ホウオウのゴットバードが炸裂し、キノガッサが瀕死状態。長い戦いの末、勝者は俺。本当に長い戦いだった。
ルイが驚いたような顔で、俺を見つめた。


ル「……負けた……あ〜あ…負けちゃったね、ケイ」


ケ「圧倒された…やっぱりチャンピオンなだけあるよ。強いな」


ヒ「お前らも十分強かったよ。俺、ホウオウがいなかったら負けてたもん」


ル「あははっ! 確かにそうかも。僕らもホウオウがいなかったら勝ってたもんね!」


ヒ「負けてから出るその自信。羨ましいよ」


ケ「ああ見えて、結構ショック受けてたりするんだぜ?」


ル「煩いよケイ!! ……ヒビキくん、もう行くの?」


ヒ「行くに決まってるだろ。こんなとこでぐたぐだしてたらコトネとシルバーが……」


ル「言うと思った!! その為に…ほら! コトネちゃんの牢を壊す為の物だよ」


そう言われて、ルイから渡されたのは単なる液体だった。液体…?


ヒ「あのさ、馬鹿な事言うなよ? これただの液体じゃねーかよ!! 何が牢を壊す為の物だよ!
  こんなの何の使いものにもなんないよ!! 何に使うんだよ!」


ケ「それか? ああ、熔かすんだよ。牢をな」


ヒ「牢を!? じゃあ腕とかも熔けんの!?」


ル「あー、そこは大丈夫。もう検証済みだから」


ヒ「絶対熔けるって!」


ル「それじゃあやってあげる。ちゃんと見てなよーこれ貴重な物なんだから」


ヒ「えっ!? ちょっ、やめろよ! やめろって!」


ルイが瓶に入った液体を腕にかけた。反射的に目を閉じたが、ビビりすぎてたようだ。
腕は溶けてなくて、全然無事だった。ニコッと笑う。


ヒ「…………」


ル「ほら言ったでしょ。溶けないって。全然危なくないよ、自分たちにかける分にはね」


ケ「鉄とかにかけると熔けるけどな」


ヒ「ま、まじか……」


ル「と、いう事で。これ、よろしく頼んだよ」


ケ「あ、ヒビキ。本当はこれ、言わないほうがいいと思うけど……」


ヒ「なんだ?」


ケ「…実は───────」


ヒ「………!! ……そ…う、なの…か……わかった。ありがとう。それじゃあ、俺、もう行くよ」


ル「気を付けてね」


ケ「また会えることを祈るよ」


ヒ「ん。じゃ!!」


液体の入った瓶を持って、部屋から駆け出した。







─────────・・・・・

(コトネ視線)

暗い部屋の中、二人の言い争いが続いていた。


コ「シルバー! ずっと監視してないで、早く解放してよ!!」


私は、牢に閉じ込められている。
ヒドイことをされているのはわかるけど、シルバーにも考えがある筈だ。
でも、私はそれは間違ってると感じている。睨んでいると、シルバーがこちらを向いた。


シ「………黙ってろ」


コ「…シルバーのやり方は間違ってるよ。こんなことしたって何にも変わりやしない。早く戻ってきて!」


シ「変わらない? …変わるさ。お前の言ってることこそ間違ってる。俺の考えにいちいち口を出すな」


コ「…っ…! シルバーが間違ってるなら私は正しいと思う。だから…!」


シ「もう黙れ」


シルバーが睨み返してくる。私はそれに怯えてしまった。


シ「お前が何を言おうと、俺は考えを変えない。そんなに言うなら……ゲンガー、出て来い」


シルバーのモンスターボールからゲンガーが出てくる。


シ「…お前は邪魔だから、ここでいなくなってもらう」


コ「…何を…言って……シルバー! 止めて!」


シ「お前がいなくなれば、ヒビキだって帰るんじゃないか?」


コ「そんなことない…! ヒビキくんは…絶対ここに来る…! シルバーと私を連れ戻しに…!!」


シ「……もう喋ることはないか?」


コ「シルバーが…こうすることで気持ちが楽になるなら、何も言わない。
  ただ…最後に一つ言いたい! …絶対に…行く道を間違っちゃだめだからね」


シ「……ゲンガー…シャドーボール!!!」


シルバーの命令する声が聞こえ、ゲンガーがシャドーボールを繰り出した。
私は、目の前が真っ暗になった。勝負に負けた時のように……



続く


あとがき

シルバーだって辛い筈なんですよっ!!そんな辛さを堪えてるんです!!
でもコトネちゃんの優しさで怒っちゃうんです!…多分考えがあって、こうしたんだと思いますが…
あああああああ、コトネどうなるんだああああああ
間に合えヒビキ!!

次回、R団再復活!?編 最終回!?
多分、次回で R団再復活!?編 が終わりで、新しい話に移ると思います。
さて…コトネは無事助かるのか!シルバーの考えとは!?お楽しみに!((決まった感ヤメロ

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>116

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 R団再復活!?編 ( No.116 )
日時: 2016/02/07 15:17
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)
プロフ: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=427

前回→>>115


R団再復活!?編 最終回!! ※本編は終わらないよ!


58話:シルバーの思い


(ヒビキ目線)

シュッッッッ…ダン!!!!!!


コ「……………?」


シ「………!?」


ヒ「……はぁ……間に合った。」


コ「ヒビ…キくん。やっぱり、来てくれた!!」


ヒ「ごめん、コトネ。遅くなっちゃった、はは。」


コ「絶対着てくれるって信じてた。」


監視室の画面の近くにシルバーが立ち竦んでいた。
俺はコトネの牢に駆け寄り、ルイから貰った液体を柵にかけた。
見る見るうちに鉄の柵が熔けていく。ケイの言ったとおりだ。


コ「鉄が……熔けた……」


シ「………わ…して……たのか……」ボソッ


ヒ「シルバー、お前を連れ戻しに来た。帰るぞ」


シ「お前らが帰れよ、コトネを解放したんだから。俺は帰らない。
  ここでロケット団の仮のボスとしてずっと過ごすんだ」


ヒ「何言ってんだ! ロケット団はもう解散した! もう一度復活するなんてことは無謀だ!」


シ「無謀なんかじゃない! 何度だって蘇る!! 口を出すな!!」


ヒ「それじゃあ…ポケモン勝負でけりをつけよう」


シ「……受けて立とうじゃねえか」


?「待て、二人とも」


「「!?」」


ドアの方を見ると、赤い帽子を深く被り、ピカチュウを引き連れたレッドさんと、
見慣れたマントを着こなしたワタルさんが立っていた。シルバーも驚いた様子で見つめている。


ヒ「な、なんでレッドさんとワタルさんがここに…」


レ「………ワタルから聞いて、すぐ駆け付けた」


ワ「そっと覗いてたんだが、これはまずいと思ってね。すぐにここに来たんだよ」


レ「……シルバー…ロケット団を復活させようとしてるみたいだけど……?」


シ「……そうだ」


レ「……そんなことしたら、俺が許さない。ピカチュウ、あいつにボルテッカー」


ヒ「待ってください! それじゃあ四年前のワタルさんと一緒ですよ!?」
(※詳しくはGoogleで検索してみよう!)


レ「ワタルと………?」チラッ


ワ「そんな目で見ないでくれよ…四年前のことは反省してるよ。」


レ「……わかった……ピカチュウ戻れ。


ヒ「レッドさん……」


レ「…ワタルと一緒なのは嫌だからね」


ワ「おい!」


レ「……シルバー、訳を話してもらおうか」


シ「……………」


ヒ「…シルバー…ケイから聞いた。この液体、お前が渡してくれって頼んだらしいな」


シ「…………」


ヒ「お前、ロケット団を二度と復活させないようにする為に…幹部になったのか?」


コ「え?…だって……まさか…あのとき……」 >>66 参照


シ「……ロケット団は…もう二度と復活させちゃいけないんだよ…だから、俺が幹部になって、
  ロケット団を復活させようとしているアポロを止めようと思ったんだ。」


ヒ「………だから、コトネを演技で騙してたのか。それは感心できないな。」


シ「コトネは意外と勘がよかったりするんだ。だから、うまく騙しとかないとって思った。」


コ「………………」


コトネがシルバーに近寄る。すると、コトネはシルバーに、思いっきりビンタした。
いきなりの出来事で、その場のコトネを抜いた全員が驚きを隠せない状態となった。


シ「……!? …なっ、なにすんだよ!!」


コ「バカじゃないの!? なんで演技なんかで騙したりなんかしたの!?
  必死に探したこっちの気にもなってよ!! ヒビキくんだってねえ、あなたの為に
  夜中までかかって探した時もあったんだよ!? …いきなりいなくなって…
  折角昔みたいになったと思って…気持ちが舞い上がってたのに……
  相談してくれれば…よかったのに……」


そうだ、コトネはシルバーがいなくなった数日間、ずっと探してたんだ。
たまーに弱音を吐いてたけど、愚痴は何一つ零したりなんかしなかった。
シルバーを一番心配してたのは、コトネなのかもしれない。


シ「な、泣くなよ……お願いだから…ごめんって……」


そう言ってるシルバーも泣きそうなのはわかる。


レ「……俺は帰る。…そうだ、アポロたちから伝言。手紙で渡された」


ヒ「伝言…?」




ロケット団から

言っても許されないことだとは思いますが、今まで本当にごめんなさい。
これからはひっそりと…暮らすことにします。
また会える日まで




ヒ「……アポロ……」


レ「じゃあ。」


ワ「これで一件落着! ニュースになるかもね。じゃ、俺も帰るよ。君たちも気を付けて帰るんだよ」


コ「………私たちも、帰ろう」


ヒ「そうだな」


俺たちが部屋から出ようとした時、目の前に誰かが立ちはだかった。


?「おっと、ヒビキくん。最後のあいさつに来たよ」


ヒ「ヨシノリさん!!」


コ「ヨシノリさんだ!」


ヨ「僕はまた他の潜入捜査官の仕事に戻るよ。君たちと話すのはここで最後かもしれない」


ヒ「頑張ってください。身体に気を付けて」


ヨ「ありがとう、それじゃあ、君たちを入り口まで戻すよ」


ヨシノリさんがそう言った後、俺ら三人はアジトの外へと来ていた。
俺たちは、目を合わせて笑いあった。
いつまでも……



─────────後日談


コ「ヒビキくん!! ニュースニュース!!」


ヒ「ニュース?」


そう言われて、コトネから見せられたものはロケット団に関する記事だった。


────────────────────────────────────────

【ロケット団、解散?】

先日、コガネシティでロケット団の目撃情報が多数みられた。
しかし、ここ数日ロケット団の目撃情報はピタリとやんだ。専門家は、
「きっかけがあったのではないでしょうか…」
と言う。町の人たちも安堵の顔を見せていた。

────────────────────────────────────────


ヒ「へえ…よかった。これでみんな安心したな」


コ「だね。また平和な日常が戻ってきてよかった」


明日は…久しぶりにシルバーを誘って遊ぼうか。



R団再復活!?編 終わり


あとがき

R団再復活!?編 無事完結しました!!本当に長かったです。大変でした。お疲れ様です。
…文字化けってなんでするんでしょうか…本当に今困ってます。

次回は…… 恋の病気は重症!!編 です!純粋な恋を書きたいと思いますので、
好きな男女のシチュエーションを言ってくれたら、小説でそのシチュを書きたいと思います!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>119