二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ( No.13 )
日時: 2016/02/06 19:36
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

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7話:鎖に繋がれたコトネ


マ「なぁーに、つったってんのー?」


何を言われようがどうでもよくなっていた。ヒビキはどうしてコトネになることができたのかが不思議だった。


ヒ「コトネはどこだよ」

マ「あはははは!」


何かがぶち切れる音がした。気づいたときにはもうマフラー少年の胸ぐらを掴んでいた。


ヒ「うるさいんだよ! 早く言え! コトネはどこだ!」

マ「あはは…はぁ。しょうがないなぁ。コトネちゃんなら」


マフラー少年はそう言って背を向けて歩き出した。その様子を見ていると、とんでもないものを取り出してきた。


ヒ「うわっ! やめろ! なんてものを持ってんだ!」


マフラー少年が持っていたものはチェーンソーだった。


マ「少しうるさいからさ、黙ってついて来てくれる?」

ヒ「…っ…分かった…」


あのチェーンソーで殺られるより、素直にこいつについて行った方がいいと思った。
少し歩くと1つのドアが見えた。


マ「入って。ここで僕が何をしようとしていることも、コトネちゃんがどこにいるのかも、全て分かるさ」

ヒ「………」


ヒビキは黙って頷くとドアノブをひねって、ゆっくりドアを開いた。


ヒ「……何もな…!?」


コトネが鎖に繋がれ、ベッドに寝ていた。所々に擦り傷、切り傷があった。


ヒ「お前……コトネに何をした?」

マ「何って…色々さ。分かるでしょ?」

ヒ「コトネの鎖を外せ。今すぐに」

マ「駄目だよー暴れて危ないからねー」

ヒ「それはお前が…!!」

マ「ヒビキくん。コトネちゃんを助けたいなら、この鎖を自分でどうにかするんだね。
  この部屋の物は好きに使っていいからさ。じゃあ頑張れ〜」


バタン


マフラー少年がドアを閉めた。

……鎖をどうすればいいんだよ。コトネ、何があったんだ、教えてくれ。

ヒビキは心の中でひっそり呟いた。



続く


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