二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.175 )
日時: 2016/02/11 19:02
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

>>174
怯えてる感じは、ただ単に怖がってるコトネちゃんが可愛いのを見たかっただけなんだ( ^ω^ )
いやね、本当はこの描写に特に意味は無いんだけど、別の意味で意味はあるんだ!((
コトネちゃんが優しい理由は、いつか過去編で書くつもりだよ!♪( ´▽`)
これからも精神を尽くして頑張るよ!永遠に…ありがとう!!
私も雪ちゃんを永遠に応援してるよ!!


前回→>>173


77話:風邪っぴき少年

雨も酷く、外に出る気にもなれない天気だ。憂鬱になるほど空が濁っている。
こんな雨の日は篭っていたいコトネだが、今日はそうもいかない。それには色々と理由がある。
その為、何があっても外に出なければならなかった。
コトネは立ち上がると、再びドアに向かって歩き出した。それを魔理沙が不思議そうに見つめた。

魔「ん? またどっか行くのか?」

コ「うん、ちょっとね」

魔「えーどこ行くんだよー、私も連れてってくれ」

魔理沙がそう言うと、うーんと言うように首を傾げて話した。

コ「んー、行く場所は近くに住んでる幼馴染の家なんだけどね…お見舞いに行くだけだよ?」

魔「へえ、そうなのか。じゃあついてっても良いよな?」

コトネは困った顔をしながらも頷いた。

コ「それじゃあ行こうか。機嫌が良いかどうかはわからないけどね…」

魔理沙は、そんな事気にしないから!とでも言いたそうな顔をした。コトネと一緒に外へ出ると、
予想以上の雨が降っていた。まさかこんなに降っているとは思わなかった。コトネは傘をさすと、
歩き出した。魔理沙もコトネに並び、隣で歩いて幼馴染の家を目指す。
幼馴染の家に着くと、小さくノックした。数十秒経って出てきたのは、百六十センチはあると思われる
少年だった。魔理沙はこの少年の事を初めて見る為、まじまじと見つめた。

身長は百六十五くらい。二重で可愛らしいが、顔は童顔ではない。ぴょんとはねた前髪が大きな特徴。
これは結構なイケメンであると魔理沙は感じた。目が大きいから、吸い込まれてしまいそうだ。
しかし、勿体無いことにマスクをしていた。なんとも惜しい…

少年は魔理沙の方をチラッと見ると、コトネに目を向け手招きをした。少年の後に次ぎ、
二階へと上がる。まあまあ清潔感はある。言われ、床に敷かれたカーペットに座る。

コ「ヒビキくんったら無理して傘ささないで外歩くんだもん! 風邪ひくに決まってるでしょ!」

腕を組んで、叱る。ヒビキと言われた少年はガクッと肩を落とした。

ヒ「自業自得だったと思って反省はしてるよ。えっと…だいぶ熱は下がったけどまだある」

コ「そりゃねえ…あるに決まってるよ。でも安静にしててね。危なっかしいから」

何を言っているのかわからなかったが、だいたいは理解できていた。

コ「はあ…っとそうだ! この子はね、魔理沙ちゃんっていうんだよ!」

いきなりの自己紹介で、魔理沙もヒビキも吃驚していた。

魔「えっ、えっと、私は魔理沙だ。よろしく、な」

ぎこちない挨拶をする。

ヒ「よろしく。俺ヒビキ、ポケモントレーナーをやってる」

ヒビキはいつも以上に冷静だ。熱があるからだろうか。そんな事よりも、この二人は合わないと、
その場居た全員が感じていた。その感じていたものは当たった。

魔「ポケモントレーナーやってるのか。何年くらいやってんだよ」

ヒ「……四年だけど」

上目遣いで少しだけ睨む。魔理沙は、そんな目で見られても動じなかった。

魔「はぁー、そうなんだ。別に対したことも無さそうだな」

キッパリと言った。そんな事を言われてイラつきを隠せる者は少ない筈。
ヒビキは更に魔理沙を睨みつけた。込み上げる怒りを抑えつけながら。

ヒ「じゃあお前は何年やってんだよ」

魔「私か? 私は昨日から今日にかけてだけど。それでもポケモンは二体進化したぜ?」

これはもう、抑えつけていた怒りが爆発するのも仕方のない事だ。ヒビキの様子を見て、
コトネが飛び出した。

コ「ヒビキくん! 駄目だよ!? 幾ら挑発されたって殴ったりしちゃ駄目だよ!?」

ヒ「こんな事言われて怒らない奴がいるかよ!…しょうがないなぁ…」

目を逸らして溜息を吐いた。ヒビキなりの爆発した怒りの抑え方なのだろう。

コ「…元気そうで安心したよ。帰るね、迷惑かけちゃってごめんね」

魔理沙の手を握って、手を振る。急いで外へ出て、そのまま家へと帰った。
家の中に入ると、こう言った。

コ「危なかった。予想通り合わないみたいね…早めに帰ってきて本当に良かった」

魔「なんか、ごめん」

コ「良いの良いの! ヒビキくんには私から言っておくよ」

熱が出ていたから機嫌が悪かっただけかもしれない。風邪っぴき少年は手がかかるなと感じた。
その後、ヒビキに電話して注意したコトネだった。



続く


あとがき

最近風邪気味で困っていたんでヒビキくんにもその辛さを味わってもらいました。
ちょ、ヒビキくん、待って待って、別に悪気はなかったんd((殴
人にあたるのは良くない事だと学びました、はい。

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>179