二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.181 )
日時: 2016/02/20 13:38
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: x8l1Qes7)
プロフ: http://www.pixiv.net/member.php?id=13997448

前回→>>179


79話:ライバルくん

雨が酷く降り続けるこの頃。ああ、こんな天気は嫌だな。天気が悪いとどうも気分が乗らない。
そんな事を考えながら、家の中で不満そうに目を細める者がいた。
最近コトネから連絡があったが、雨が酷くて会えていなかった。
雨が降っていると外に出る気にもならない。とにかく外には出たくなかった。
外には出ないが、連絡はとりあっている。

?「………今日一日なにするかな。特にやる事もなさそうだしなぁ…」

ごろんと床へ転がると、天井を見つめた。此処のアパートはそんなに古くなく、結構新しい。
壁が白くて、目に優しくて…まるで、あの女みたいだと、そいつは思った。
すると、手に持っていた携帯が振動する。画面を見ると、連絡の通知が出ていた。


シルバーへ

久しぶりだね。
ヒビキくんは風邪治って、元気にしてるよ。
突然なんだけど、私の家に来てくれないかな。話したい事があるの。
えっと、告白とかじゃないからね? もう一度言うよ? 告白とかじゃないからね!
とりあえず私の家に来て!こんな雨の中呼び出しちゃってごめんね。
それじゃあよろしくね。


送り主を見ると…予想通りの人物、コトネだった。確かにこんなに雨が酷い中行きたくは無い。
でも、親しい仲でもあるから、行く事にした。

シ「しょうがねえ、行くか」

いつもの上着を着ると、傘を持って家から出る。クロバットに乗ってコトネの家へと急ぐ。
ワカバタウンに着くと、看板の近くにコトネが傘をさして待っていた。
シルバーが声をかけると、沈んでいた顔が、一気に明るくなった。

コ「シルバー! 随分と早かったね! 濡れて寒いでしょー、早く私の家に来て!」

家の中は暖房がかかっていて暖かった。冷えた体への薬みたいなものだ。

シ「それで? 俺を呼んだわけはなんなんだよ」

コ「うーんとね、新しい友達ができたから紹介しようと思ったの! 二階へ来て!」

また変な事を言い出した。本当に何を考えているのかが理解不能だ。まあ、そこが良いのだが。
コトネの後から、部屋に入る。部屋の中には二人の女が座っていた。

コ「紹介するね! この二人こそが私の新しい友達!! ワカバタウンに数少ない女の子だよ!」

魔「私は魔理沙だ。最近ポケモントレーナーになったばかりだけど、よろしく」

ア「私はアリス・マーガトロイドよ。私も最近ポケモントレーナーになったわ。よろしく」

シ「…よろしく」

確かにワカバタウンには女子が少ない。貴重な存在だ。しかし、見た事が無いにも程がある。
こんな髪色の奴はいない。だって、金髪なんて…

シ「あのさ、どこ出身?」

魔「幻想郷ってとこだぜ。めっちゃ景色が綺麗な場所」

またおかしな奴が来たと気分が悪くなった。

ア「私も幻想郷出身。種族は魔法使い」

いや、魔理沙よりもアリスの方がおかしいかもしれない。

幻想郷ってどこだよ! 魔法使い? そんなもん知らん! 種族とかあんのかよ! なんだよそれ!
こいつら頭おかしいんじゃねえか!? 俺人間だけど信じらんねーよ! 人間だからこそ信じらんねー!

全く突飛な話である。非現実的な事に対して無関心なシルバーは信じない主義だった。
頭がおかしいんじゃないかと思いながらもアリスに言った。

シ「幻想郷…聞いた事が無いが、それって何処にあるんだよ」

ア「私も聞きたい。この世界は何処にあるの?」

アリスの発言で何も言えなくなった。もしアリス達が本当に幻想郷って所からから来たんだとしたら…
自分達の住んでるこの世界は、シルバーがアリスの立場だったら何処かわからないだろう。

シ「…もう良い。お前等は幻想郷からやって来た、それで良いんだよな?」

魔「ん! それで良いんだ。それじゃ、これからよろしくな!」

シ「あ、ああ」

もうどうでも良くなっていたシルバーであった。



続く


あとがき

シルバーとアリスって、組んだら強そう…(-_-;)
シルバーは幻想郷とか信じないタイプです。私は信じますよ!二次元大好k((
この章ではシルバーの登場回数少ないかも…

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>183