二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.194 )
日時: 2016/03/03 19:03
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: x8l1Qes7)
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82話:破壊の少女

?「此処は何処なんだろう。興味本位で来てたら迷っちゃった…」

そこには、宝石のようなものがついている羽の生えた小さな少女が居た。
その少女には、牙が生えていた。町の人たちはその少女を見て、驚いていた。

?「もう疲れちゃったよ。あーあ、魔理沙たち何処行っちゃったんだろう」

?「あ、貴方…フラン?」

フ「え?」

フランは声のした方を見た。

フ「あ! アリスじゃない! やっと仲間を見つけられた!」

アリスは買い物途中だったようで、手に袋をぶら下げていた。

ア「無事で安心したわ。貴方今まで何処にいたの?」

フ「うーんとね、町の中を歩き回ってたんだ! アリスは?」

ア「女の子の家で楽しく暮らしているわ」

女の子の家…
フランはいろんな風景を想像してみた。可愛らしい赤い屋根の家が浮かぶ。
アリスがフランにこう問う。

ア「フランは何処で暮らしているの?」

フ「暮らしてないよ? 叢でゴロゴロしてる。だって暮らす場所なんかないもん」

そうなのだ。フランは此処に来てから泊まる所が見つからなくて困っていた。
助けてくれる人もいなかったし、助けて貰おうとも思っていなかった。

ア「そうなの…それじゃあ病院に泊まらない? これから行くとこなのよ」

フ「病院? 泊まれるの?」

ア「話によると、泊まれるらしいわ。さ、此処じゃ寒いでしょ? 行くわよ」

アリスについて行くと、本当に病院があった。中へと入る。
すると、女性がこちらに向かって歩いて来ていた。

看「今日はどうしましたか?」

ア「あの、この子を泊めさせてもらっても良いでしょうか?」

看「良いですよ。こちらへどうぞ」

女性が案内する。案内された部屋の中には、紅白の巫女と紫の魔法使いが居た。

ア「霊夢、パチュリー。話を聞いたから会いにきたわよ」

霊「アリス、久しぶりね。フランも、ね」

霊夢は先ほどからフランの気配に気がついていたようだ。フランの方を見ずに名前を呼ぶ。

フ「私が居るってよくわかったね…」

霊「博麗の巫女を馬鹿にしないでちょうだい。これでも勘とか良いんだから」

パ「それ、普通自分で言う?」

呆れたように言い放つ。

霊「今のはまずかったかしら…まあ良いわ。それよりもフラン、これあげるわ」

霊夢がフランに手渡したものは、単なる大きめのスーパーボールだった。

フ「ボール? 貰っていいの?」

パ「私からのプレゼントよ。欲しかったでしょ」

フ「やったあ! じゃあありがたく貰っておくね!」

しかし、ぎゅっと握りしめた途端にボールが大きな音を立てて破裂した。一瞬の出来事だった。
いきなりの出来事に、霊夢もアリスもパチュリーも吃驚。三人とも目を見開いた。
音に反応したのか、看護師が驚きながらやって来た。

看「どっ、どうかしましたか!? って…えっ?」

破裂したボールとフランの顔を交互に見ながらきょときょとしている。

看「えーっと…何が…あったのでしょうか…」

フ「私がこのボールを割っちゃったんです…ごめんなさい!」

看護師は何を言っているのかわからないように焦りを隠せていない。

看「この、ボール…スーパーボールですよね…? よくこんなの、割れましたねー…」

その場がシーンとなるのを感じる。この世界の者には不思議な事としか思えないのだろう…



続く


あとがき

フランちゃんはある意味凄いと思います。
いや、そりゃあ驚くよね!ギュッとするだけでパーンってなるって凄いと思う!
私なんて給食で出るソフト麺の袋が限界だもん!
ん?私めっちゃ弱すぎるやん…貧弱貧じゃk((

ではまた次回!!さよなら!!


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