二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.204 )
- 日時: 2016/03/10 20:58
- 名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: x8l1Qes7)
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84話:消滅
雨が酷く降り外に行けない中、ヒビキは家の中で過ごしていた。
ヒ「あーあ、外に行けないと暇だなー…」
窓の外を眺めながら呟く。雨が酷い日や、天気が悪い日は気分が悪くなる。頭も痛くなる。
早くこんな雨やんで欲しかった。やまないと外にも行けなくて家の中で過ごしているしかないのだ。
ヒ「…しょーがない、カイリューにお願いするか」
もう我慢出来なくて、カイリューに土下座をしてでも何処かへ連れて行って貰おうと思った。
モンスターボールが置いてある場所へと行き、カイリューの入っているモンスターボールを探す。
ヒ「あったあった! よし、カイリュー出てこい!」
モンスターボールの中から光が出て、いつものようにカイリューが───
ヒ「あれ…カイリュー…?」
カイリューは出てこなかった。開いたモンスターボールはヒビキの手から落ち、床に転がった。
ヒビキは呆然とした。モンスターボールは空っぽだった。何も入っていない。
焦って、オーダイルやエレキブル、スターミーやヘラクロスのモンスターボールを開く。
しかし、カイリューのモンスターボール同様、中身は空っぽだった。
ヒ「そんな…皆どこ行ったんだよ…あ! 俺が忘れてただけでボックスの中にいるかもしれない!」
そう考えると焦りが止まり、安心した。そうだ、自分が忘れていただけ……
しかし、そんなヒビキを絶望に突き落とすような事が起こる。
下から上に駆け上がる音が聞こえ、すぐさまドアの方を見た。バンッと派手な音をあげドアが開く。
出てきたのは、ビショビショに濡れて、息を切らしているコトネだった。
まさか…そんな筈は…
ヒビキは嫌な予感しかしなかった。その嫌な予感は運悪く当たってしまう。
ヒ「コトネ…? そんなに焦ってどうし…」
コ「いまっ、ヨシノシティにいたんだけどっ、ポケモンが、いなくなっちゃってっ…!」
ヒ「………コトネも?」
コ「皆のポケモンもいなくなっちゃってっ…! 急いで、ウツギ博士のところに行こう…!」
コトネに連れられてウツギ博士の研究所へと急ぐ。
研究所に入ると、ウツギ博士を含む研究者たちがバタバタと焦って動き回っていた。
すると、ウツギ博士がヒビキとコトネに気がついたのか、こちらへと向かって来る。
ウ「ヒビキくん! コトネちゃん! 大変なんだ! ポケモンが…!」
コ「やっぱり…! 私のポケモンが消えちゃったんです!」
ヒ「お、俺のポケモンも消えました! どこ行ったか記憶にないんです…! もしかしたらボックスに…」
ウ「君たちのボックスを調べさせて貰ったけど、空だった…」
ヒビキとコトネは顔を見合わせた。こんな事今まで一度もなかったのに…
ウツギ博士は通信機器の方へと行った。その通信機器の画面にはオーキド博士が映った。
ウ「オーキド博士! ポケモンが見当たりません…! ヒビキくんやコトネちゃんのポケモンも…!」
オ「そんな事はわかっておる。カントー地方のポケモンも消えた。叢を捜しても何処にもおらん」
ヒ「オーキド博士! 俺たちのポケモンは何処に行ったんですかっ…!?」
オーキド博士は困ったような顔をし俯いた。そしてすぐに顔を上げる。
オ「多分じゃが…最近大雨が続いておるだろう? ポケモンの大量発生なども起きている。
この頃異常な出来事が起こりすぎなのじゃ。今この世界は滅亡の危機にたたされているのかもしれん」
コ「……そんな…!」
ポケモンはこの世から消滅した…ヒビキはそう思わざるを得なかった。
続く
あとがき
なんという事でしょう…ポケモンが消えてしまいました…
これはヒビキもコトネもウツギ博士もオーキド博士も、どうする事も出来ません。
もしかしたら人間自体いなくなってしまうかもしれませんね…
次回、更に異常な事が起こります。もう誰か助けてあげて!私も助けるからー!
ではまた次回!!さよなら!!
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