二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.235 )
日時: 2016/03/29 10:26
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>234 冬夜くん
コメントありがとう!!
まあ、言っちゃえばそういうことかな!わかりにくくてごめんね。色々裏設定してあるよ!
コトネちゃんが活躍しないと、この物語のヒロインとして成り立たないから、コトネちゃん頑張るよ!
うん…ちょっと困ってるみたいだからね…そっとしといてあげることにしてる。
コメで応援してほしい気持ちもあるんだよね。話すの楽しいし…ロックについては検討しとくね。
更新頑張るね!ありがとう!!


前回→>>232


92話:警報

コ「はあ…はあっ…!」

今キキョウシティの病院の前にいる。こうなってるのもシルバーのメールからだ。ヒビキが怪我している…
焦る気持ちを抑えながら中へと入る。

コ「えっ…?」

病院の中の光景に驚く。病院の椅子はすべて座られており、立っている人がたくさんいた。
通路も人でいっぱいになっていて、まるで避難所のようだった。地べたに人は寝転がっているし…
嫌々ながらも前へと進む。ここにいる人たちは何なのだろう。怪我をしているわけでもない。
ここは精神病院ではない。病気の人、怪我をした人、風邪の人…そのような状態の人たちが来る場所なのだ。
近くにいた看護師に声をかける。

コ「あの、すみません…」

看「どうしましたか?」

コ「病院の中…どうしてこんなことになってるんですか?」

看「ああ…私も理由はわからないんですよ。突然こんな風になってしまって…」

コ「そうなんですか…あっ! ヒビキっていう人何処にいますか? わたしその子に会いに来たんです…!」

看「ヒビキって…チャンピオンのヒビキさんですよね!? さっきいましたよ!」

コ「本当ですか!?」

看「はい! ヒビキさんは血だれけで歩いてました。体を引きずりながら…その横で赤毛の子も一緒に」

コ「……!」

看「部屋まで案内します」

コ「ありがとう…ございます…」

衝撃的なことを聞き、ナイフで喉を突かれたように言葉が出にくくなってしまった。
重い足を動かしながら看護師の後ろを歩く。

看「…ここですね…ヒビキ様って書いてあります」

コ「親切にしてくれてありがとうございました。お仕事頑張ってください」

看「ありがとう! あ…こう見えて私、チャンピオンファンだからね。あなたのことも知ってるわよ」

耳元で囁かれる。看護師はニコッと笑うと、その場を去っていった。…ファンってすごい。
勇気を出して、ドアに手をかける。そして、勢いよく開いた。

コ「ヒビキくん…!」

シ「コトネ…来たか…!!」

ベットの隣に椅子があって、そこにはシルバーが座っていた。ベットにはヒビキが寝ていた。
この部屋は他に誰もいないようだ。しんとしている。

コ「シルバー…ヒビキくんの調子はどう…?」

シ「……駄目だ、全然起きない。病院の院長が言ってたんだ…起きたら記憶喪失かもしれないって」

記憶喪失…過去や自分の周りの記憶を、思い出せなくなってしまうことである。
記憶喪失になってしまう原因としては、脳への外傷、精神的ショック、極度のストレスやトラウマ等がある。
ヒビキの場合、脳への刺激があったか、トラウマか何かがあったのか…そこら辺だろう。

シ「脳に…衝撃がきてたみたいでさ。多分ぶつけたのかもしれない。でも…記憶喪失なんて信じられるかよ」

苦しそうにシルバーが言う。シルバーは、ヒビキになんだかんだ文句を言いながらも、大切に思っている。
喧嘩しても、ふざけあっても、何しても…ヒビキを大切にしている気持ちは変わらないのだから。

コ「ヒビキくん…どうして起きないの…? 今はヒビキくんが頼りなんだよ…ねえ」

今の…寝ているヒビキに何を言っても通じない。そんなことは…そんなことはとっくにわかっているのだ。
でも、今はヒビキがいなきゃ何もできない。ヒビキが一番の頼りだから。

コ「起き、てよ…起きてよ…! ヒビキくん…!」

シ「止めろコトネ…! 今のヒビキに何言っても響かないから…!」

必死にシルバーが止めに入る。

コ「…でも、でも…!」

シ「いいから…大丈夫だ。こいつ自分で無敵って言ってたことあっただろ? 信じろ」

肩を掴まれながら説得される。力を無くしてその場でしゃがんでしまう。

シ「待とうぜ。こいつにはこいつの……な、なんだ…!?」

いきなり放送が流れる。


『警報…警報…避難してください』


コ「警報!?」

シ「くそっ…こんな時に限って…まあここにいれば安全だろうけど…!!」

コ「帰るわけにもいかない…ここに居ようシルバー」

シ「…ああ」

警報なんて久しぶりに聞いた。ポケモンリーグ本部で出たのだろう。もっと早く出していれば…
もっと早く出していれば今は家でみんなで過ごしているのではないか…?

シ「大人しくしてるか」

もう何も言えない。



続く


あとがき

ここからはヒビキが活躍しなくなると思うんだよね、うん。コトネとシルバーがなんとかしなきゃやばいよ。
だって警報出たし。でもそうなると動けないから大ピンチ!
次回は魔理沙やアリスが出てきます。95話くらいで妖夢や早苗が出てくるかな?
結構参照数伸びてて嬉しい!!ありがとうございます!!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>239