二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.247 )
- 日時: 2016/04/06 12:06
- 名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
- プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
>>246 冬夜くん
幸せだった春休みが終わってしまったよ…宿題は春休みが終わる5日ぐらい前に終わったぜ!
君の予想は当たるのか…それとも外れるのか…お楽しみに!
大丈夫…コトネちゃんたちは死んでない筈、だよ。
言わないでありがとう!私もあえて言わないでおいてあるからね!シルバーの哀歌は暗い設定です…
私は今日二年生になったよ!冬夜くんも二年生か…お互い頑張ろうね!
更新頑張るね!ありがとう!!
※死ネタあり、哀歌=エレジー って読んでくれるとわかりやすいと思います
2→>>245
シルバーの哀歌 3
俺の呼吸が乱れた日から数日が経った
あの日言った言葉、
もう一度お前の声が聞きたい
なんて
その言葉が何故か俺の耳から離れない
…こんな俺はもう捨ててしまおうか…?
だって、もう、苦しくて仕方がない
何度願ったってアイツは二度と帰ってこないのだから
…こんな俺にさよならをしてしまおう
そうすれば楽になる
「じゃあな、今の俺」
もう、今の自分を消してしまおう
俺は何を欲しがっていたんだ?
『自分を殺しちゃダメ』
急にアイツの声が耳に響き渡った
自分を殺しちゃダメ? 誰が決めたよ、そんな事
『あの日から何年も経った』
『だからって、今の自分を捨てようとしないで』
『君はもうたくさん捨てたでしょ…? シルバー』
俺が?
お前だろ、それは
俺は
俺は……
本当に捨てたのは、俺か
俺はたくさん捨てた
お前との絆も
楽しい思い出も
お前の命も
「ああ、そうだ…捨てたのは、俺なんだ」
お前と話すとき、俺はお前に対する淡い恋心を心の奥底に隠していた
見つけられないような、とても暗くて先が見えないようなところに
お前が死ぬ前、俺はお前に気持ちを伝える気だったんだ
でも
ダメだった
お前は死んでしまった
今じゃ
今じゃもう伝える事は出来ないなんて
もう遅いなんて
本当に今更のように知ってしまった
だから、俺はお前を無理やりのように嫌った
自分の思いを消そうとして
「俺はお前の事が嫌い」
そうやって、お前が死んでから本当の自分を消すようにしてきたんだ
でもな
本当は俺
本当の気持ちを伝えられない自分が一番嫌いなんだよ
「もう」
「全部嫌いだ」
「だから」
「全部消えて、溶けてなくなってしまえばいい」
「…そんな俺を許してくれるか? コトネ」
「もしかしたら伝わってないかもしれないけど」
「お前は、本当は気づいてたんじゃないのか?」
「俺がお前の事が好きだって事」
「響いてたんじゃないのか…!?」
お前は俺の事、嫌いだよな
訊かなくてもそんな事わかってる
…俺は、お前から嫌いって言葉を聞きたくないだけだ
唄のようにすっげえ綺麗な意味も
色のように鮮やかな表現力もないけどさ、
今度は俺から言うよ
「好きだコトネ」
「だから…これでお別れだ」
「聴いてくれたか、俺の哀歌」
すぐ溶けてしまう
水のような哀歌を─────
おわり
解説(解釈みたいなもの)→>>248