二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.252 )
日時: 2016/04/10 14:00
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

前回→>>243


96話:霊夢&妖夢VSレミリア


レ「ちょっとちょっと。そろそろ疲れ始めてきてるんじゃないの? 私はまだまだ遊んでたいのだけど」


ちょろちょろ動くレミリアに対し、霊夢と妖夢は怒りを抱いていた。


霊「…ちっ…腹立つわね。レミリア、挑発したって無駄よ。あなたは私たちに負ける」

レ「根拠、というものがないわね。そういう事は息を切らさずに言うものよ」

妖「レミリアさんって…こんなに強かったんですか…?」

霊「…予想外だった。まさかレミリアがあくタイプとひこうタイプ持ってるとは思ってなかった。
  てっきりあくタイプだけかと思ってたから私のタイプじゃ楽に勝てると思ってたんだけど…
  相手がひこうタイプ持ってたんじゃかくとう技がなっかなか当たらないのよね。本当に予想外だわ」

妖「霊夢さん、私って何タイプなんですか? わあ! …っとあぶないですねえ!」

レ「よそ見してないで私と遊びましょうよ。弾幕ごっこではないけど、これはこれでいいわ」

霊「妖夢はできるだけ戦わない方がいいのよね。タイプ、相性悪いから」

妖「だから何タイプなんですか!」

霊「…っぶな! 妖夢は多分ゴーストとはがね。妖夢あくタイプ効くから気をつけなさいよ…!」


レミリアは霊夢と妖夢がしゃべっている間攻撃を繰り返している。
これはポケモン勝負ではない。あくまでただの闘いだ。バトルだ。ポケモンのルールなんてものはない。
体をはって闘うのだ。ポケモンの技のようでポケモンの技ではないのが特徴だった。


レ「これはポケモンで言うと何の技なのかしら。あくのはどうみたいなものかしら?」

霊「そらをとぶでやりたいとこだけど…怪我しないのか心配だなあ…」

妖「剣使ってるんですけど、あくのはどうってなかなか切れない…!!」

霊「っていうか、あくのはどうって切るものではない気がするんだけど。どうなの?」

妖「やっぱそういう、もんなんですかね…!! っく…、やばいですよ霊夢さん。押されてきてます」

霊「ああ、もう!! レミリアのくせに強いわね!」

妖「レミリアさんもともと強いと思うんですけど。…シャドーボール!」


耐え切れなくなった妖夢が口から自然と声を上げていた。すると、妖夢の剣から変な塊が出てきた。
その塊は運よくレミリアにあたった。しかし、レミリアは何ともなかったように服を掃った。
そう、あくタイプにゴーストタイプの技は効果がいまひとつなのだ。折角あたったのにショックだった。


レ「妖夢、だったかしらね。何なの今の攻撃…馬鹿にしてる気? 痛くもなんともなかったわよ…?」


レミリアは馬鹿にされてるのかと、静かに喋った。その場の攻撃が収まる。
霊夢は攻撃しようと思ったのだが、足を掴まれているようで動くことができなかった。
それはまるで、レミリアが足を掴んでいるような感じだった。


霊「…まずい…妖夢、大丈夫? って、妖夢!」


妖夢は力尽きようとしているのか、それとも何なのか…妖夢の体が消えようとしていた。煙のように。
なにかがおかしいとは思いながらも、霊夢はそれを呆然と見つめることしかできなかった。


妖「霊夢さん、どうしましょう。体が、消えていくんですけど…どうしたら、いいんですか」

霊「どうしたらいいって…言われても…」


答えることもできない。だって、霊夢の体は石のように固まっているから。動こうとしても動けない。
レミリアも動いていなかった。霊夢と妖夢をじっと見つめているだけだ。
レミリアは怒っているのか、何も思わずにただ見つめているのか。意思はまったくもってわからない。


霊「妖夢…逃げて」

妖「逃げて…? 逃げられませんよ、こんな状態じゃ。何もできないんです。力が、入らないんです」

レ「………………」


霊夢は唖然とした。博麗の巫女が、吸血鬼なんかに負ける? 何回も勝ったのに? ここで敗北する…?
負けたことがなかった霊夢にとっては衝撃的だったのだ。思考を何とかしようとしてもダメだった。


霊「妖夢…私たちは、この吸血鬼に負けたわ。…敗北よ」


その言葉と共に妖夢は消え、霊夢は膝をついた後に体の態勢を崩して倒れた。気絶はしてなかったが倒れた。
レミリアは表情を変えず、自分の力で、力尽きた霊夢を自分の後ろへと動かした。


レ「一人でも消さなきゃね…霊夢」



続く


あとがき

いやー、短編投稿しまくって全然本編投稿してませんでしたよ。
霊夢と妖夢は残念ながらレミリアに敗北しました。これはポケモンの力なので、限界が来るのです。
霊夢が負けたところは見たことがないので…いや、霊夢が相手側だったら見たことがありますが。
それよりもツッコむ妖夢が可愛くてツッコみ場面を多くしました。今は消えてしまいましたけど…
次回は助けが来るのか、シーンが変わるのか。どうなるんでしょうか!!
あ、今気づいたけどあと3話か4話くらいで100話いきます!まだまだ道のり長いけど!!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>254

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.253 )
日時: 2016/04/10 06:43
名前: 冬夜 ◆H5dNs51qrM (ID: hfVure16)

本編キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
シルバーの哀歌終わった後の本編は最高だな。やっぱり一番楽しみなのは本編!
他のも楽しみだけどな。シルバーの哀歌の続き楽しみにしてる。頑張れよー!

あ、シルバーの哀歌に対して質問いいすか?
シルバーの哀歌で結局何が欲しかったんだろうってあんだけど、
これは見返したってことか?返信くれると嬉しい

霊夢と妖夢…
俺、こいつら頑張ったと思う。アニメでのサトシはスーパーマサラ人だから
ピカチュウの10万ボルト撃たれても大丈夫だけどさ、やっぱりくらうときついよな

次回どうなるんだ!続き全裸待機!更新頑張れよー

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.254 )
日時: 2016/04/12 20:09
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>253 冬夜くん
やはり君は本編を楽しみにしていたのか!私はそれを予想していたぞ冬夜氏!!
まあ、短編ではコトネちゃんが死んでるからね…本編ではバリバリ生きてるから今のところ心配ない。他の話を楽しみにしててくれると嬉しい!おなしゃーっす!
次はヒビキ視点だけど投稿するのは相当先かな!それまで待っててね!!
質問に対しての返答!
Q. シルバーの哀歌で結局何が欲しかったんだろうってあんだけど、これは見返したってことか?
A.シルバーは見返したんだよ。
スーパーマサラ人って、もう人間じゃねえ!って思うのは私だけ?(;´・ω・)
続き全裸待機だと…!?ありがとーござまーす!更新頑張るね!!


前回→>>252


97話:駆ける魔法使い


パチュリーは不機嫌になりながら水晶を見つめていた。そのパチュリーの居る病院に魔理沙とアリスも居た。


魔「なあ、パチュリー」

パ「何よ。今集中してるから話なら後にしてほしいんだけど。…まあいいわ」

魔「あのさ、霊夢と妖夢は今エンジュシティにあるスズのとうにいるんだよな?何も見えないんだが」

パ「さっき着いた筈だと思うんだけど…何処にもいないのよ。だから今探してる途中」

ア「それって…まさか霊夢と妖夢が負けたってことになるんじゃないの?」

魔「霊夢と妖夢が…? そんなわけないだろ!? あの霊夢と妖夢、実力者二人が負けるわけない!」

パ「いや、負ける可能性だってある。今あの二人はポケモンの能力しかもっていないから」

ア「つまり、どういう事よ」

パ「…相性が悪いって事。妖夢は多分ゴーストとはがねってところじゃないかしら?」

魔「だから相性はよくないって事か。あり得なくもないけどさ…」

ア「霊夢が負けたところなんて見たことないわよ。一回魔理沙に負けたって話は聞いたことあるけど」

パ「でも相当レミリアとの相性が悪くない限り負けることはないと思う。でもなんで誰もいないの…?」


魔理沙 、パチュリー、アリスの三人には不思議で仕方なかった。霊夢と妖夢は実力者だからだった。
パチュリーは机を指でトントンと叩く。パチュリーがイラついているときの仕草である。
魔理沙は部屋の中をうろうろしているし、アリスは水晶を睨んでいた。誰もが焦っている。
その時、魔理沙が何かを気付いたかのようにあっと声を上げた。


パ「い、いきなりどうしたの? なにかあった?」

魔「スズのとうに誰もいないってことはどこかにいるんじゃないか!? そこを探し当てれば…」

ア「なるほどね! 魔理沙珍しく頭回転してるじゃない!」

魔「珍しくってなんだよ…年中頭回転してるっての」


しかし、魔理沙の意見にパチュリーは首を振った。そして、こう答えた。


パ「ごめん、魔理沙…そのことなんだけど、これは霊夢と妖夢の二人を見ているのよね。だから…その…
  霊夢と妖夢がいるのは、今この水晶に映っている場所。霊夢と妖夢は絶対にここにいるのよ」

魔「嘘…だろ? じゃあ、霊夢たちは姿を消されたってことになるんじゃないのか…?」

ア「ちょっ…! そんなこと言ったら誰一人レミリアに勝てないわよ!!」

魔「そんなこと言われても困るぜ! だって仕方ないじゃないか。そういうことしか考えられないもん」

パ「いきなり女の子口調にならないでくれる? 魔理沙だと違和感あるのよね。だからやめて」


魔理沙をさりげなく侮辱すると、水晶から目を離した。魔理沙はというと、大分ショックを受けている。
これは魔理沙の言う通り、霊夢と妖夢はレミリアに姿を消されたということになってしまう。
でもよく考えてみる。レミリアにそんな能力はあっただろうか? ポケモンにそんな能力はあっただろうか?
そろそろパチュリーの頭も回転しなくなってきてしまった。どうしたらいいんだろうか。


パ「あー、まったくわかんないわ」

魔「じゃあパチュリー、私が見てこようか?」


パチュリーはその言葉に呆れてしまった。魔理沙はいったい何馬鹿なことを言ってるのだろうか。
確かにそういう考えもありだ。魔理沙が確認しに行くという考え。でもパチュリーは再び首を振った。


パ「あなたまで消えたらどうするのよ。もし消えたとしても私、責任はとらないけどいいの?」

魔「大切な親友と友達だからな! 助けに行かないわけないだろ」

ア「なら私も行く。霊夢には世話になってるし、妖夢にお菓子の礼を返してないから」


ここまで言われたから、もう止める気にもなれなかった。パチュリーはゆっくりと頷いた。


パ「もういいわよ…行ってらっしゃい。水晶でアドバイスでも出してあげるから、頑張りなさいよ」

魔「パチュリー…! ありがとな、恩にきるぜ!! 行くぞアリス!」

ア「ええ!」


ここまで必死な二人はあまり見たことがない。新鮮な感じだったから見ていて楽しかったのもあった。
部屋を出て聞く二人の背中は、駆け付ける正義のヒーローのようだった。



続く


あとがき

どもでーす!ゆーいです!!二年生になって最近全く宿題がないから人生得してる気分になってます。
それよりもですね…なんか更新停止期間が遠くなくもないんですね、うん。
少しの間更新停止期間になるかもしれませんしならないかもしれません。考えておきます。
パチュリーが怒ると怖そうなのは私だけですか?魔理沙が怒ると怖そうなのは私だけですか?
アリスが怒ると怖そうなのはわt((ry
最後のはカッコよく出て行ってるっていう表現だったんですけど、伝わってたら嬉しいです!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>256

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.255 )
日時: 2016/04/11 06:47
名前: 冬夜 ◆H5dNs51qrM (ID: hfVure16)

おい、今回パチュリーがやけに優しく見えたんだがどうすればいい…!?
魔理沙とアリス勇敢すぎだろ。俺だったら絶対ってくらい無理だな
まぁー、このスゲェー3人が怒ったら怖そうだな

俺ら宿題あんだけど…悲しすぎるわ
更新停止期間!?なんかあったのか!?か、考えておいてくれ

更新頑張れよー!次回も楽しみにして待ってる

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.256 )
日時: 2016/04/13 21:02
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>255 冬夜くん
確かに97話のパチュリーは何気に優しかったかもしれない!!協力性のあるパチュリーだったね。
私も強くなって逃げ出しそーだわー!でも逃げたらコトネちゃんに怒られちゃうからダメだね!!
宿題が…あるだと!?まあ今日私もあったけどね。やだね、宿題。
更新停止期間については検討してますのでしばらくお待ちをー!
更新頑張るね!ありがとう!!


前回→>>254


98話:消える人間


一体全体どういう事なのだろうか。コトネといった少女は力なく意識をなくし、フランの腕の中で眠っている。
早苗には訳がわからなかった。いきなり部屋から出てきて、何か変なことを言えばフランの姉が出てきて…
どういう反応をすればいいかもわからない。姉が出てきた事に対してフランはどうなのだろう。
コトネを見つめているフランに声をかけて見る事にした。


早「あの、フランさん…フランさんはどう思うんですか…?」


フランはこちらの質問に対して何も答えなかった。早苗は嫌々ながらももう一度訊いてみた。


早「あの…フランさん、聞いてますか? お姉さんが…」


フ「わかってるよ〜」


いきなり答えるから驚きだ。フランの表情を見て見る事にした。正面へと回り、顔を覗く。
その表情にギョッとした。想像したのと全く違ったからだ。早苗の予想はニコニコした顔だと思っていた。
しかし、実際のフランの表情は激怒を隠しきれていない様な雰囲気を漂わせていた。憎む様な顔をしていた。
早苗は後退りした。その理由がその顔が怖くて退いてしまった…こんな事フランには言える訳がない。
こうなったフランの対処法は好きにさせるがモットーなのだろう。早苗は溜息を吐いて優しく言った。


早「もうフランさんの好きにしていいですからね。こんな事する様な人私は許せませんけど。フランさんは?」


フランはそっと答える。


フ「嫌に決まってる。多分コト姉は魔理沙とアリスの友達なんじゃないかなって思うの。だから許せない」


それの考えは早苗と全く同じだった。先程のコトネの話からして魔理沙らへんの人はコトネと友人と考える。
もしそれが合っていないのだとしたらコトネと魔理沙はどういう関係なのだろうか。そこは考えない。
それよりも早く行動しないとまずいのではないかと思う。あのレミリアの様子では何かを仕出かす筈だ。
頭の中で考えを練る。レミリアがエンジュシティというところに行ったのだとしたらこちらも行けばいい。
少し心配なところもたくさんあるが、今はそんな事考えてはいられない。とにかくこの世界の人間を守る。
それが今一番優先する事ではないだろうか。よし! と心に決め、立ち上がる。しゃがんていたら腰が痛い。
背伸びをして肩を回した。これからが本番だ。もうレミリアの好きにさせてはいけない。


早「フランさん! 私エンジュシティに行きます。フランさんはここにいても良いですけど、私は行きます」

フ「……………」


フランは何も言わない。黙って俯いているだけだ。


早「すみませんが、フランさん。もうあなたのお姉さんの好き勝手にさせたくないんです。だから…」

フ「私も行くに決まってるよ。ここは幻想郷じゃない。本来私たちが住む場所じゃない。許せない」

早「そうと決まったら行きましょう! もう好き勝手にさせられないんです! 早く行って止めなきゃ!」

フ「でもね、心配な事があるんだ。お姉様を止められるかどうかってところ。今は絶対強い筈だもん」


確かに噂では強いとかなんとか。とにかく強いらしい。その時、扉の向こう側から人が入って来た。
その人物は、アリスだった。アリスはスズのとうに向かうのでは? と疑問に思った。


ア「二人とも! 無事だった!?」

早「大丈夫ですけど…なんでここに?」


アリスの話によると、パチュリーがここに行けと連絡をよこしたという。なるほど、と納得する。
しかしどういう理由でここに来させたのだろう。それも聞くと、理由は特にない…との事だ。


ア「ねえ…フラン、あなた気づいてるんじゃないの?」


フランは黙っている。早苗は何の事かわからなかった。気づいてるって何をだ。


フ「そうだね。とっくに気づいてるよ」

早「えっと…どういう事ですか? よく分からないんですけど…」

フ「コト姉をよく見ればわかる」


よく見れば…?
早苗はじっとコトネを見た。コトネを見てわかることは、特にない。しかし、数秒経ってやっと気づいた。
…コトネの体が透けている。まずい、まずいまずいまずい。これはコトネの体が消えているのと一緒だ。
ヒビキ、シルバーと呼ばれた男二人も見るが、コトネと同じように体が透けていた。アリスは頭を抱えていた。


フ「さっきからずっと消えてってるの。でも、もう対処法がないの。きっと…お姉様が力を奪ってるから」

ア「止められない…もう何が起きているのかさっぱりわからない…」


早苗たち三人が俯いて困っていると、コトネらしき声が聞こえた。


コ「体、消えてるんだ…」

フ「コト姉! どうしよう。コト姉の体透けてってるよ…!」

コ「この世界は終わりなんだよ。雨が降り続いてるときから気づけばよかったんだね…」


さっきよりも声が出ている。しかし、コトネが苦しそうだから力を振り絞ってるのだと思う。


コ「何もできなくて、ごめんね。人間は消える。………お願いがある…私たちを助けて」


コトネは静かにそう言って、姿を消した。…消えた。アリスの拳がふるふると震えている。この世界の人間は…
もう誰一人いないだろう



続く


あとがき

ネタがないんじゃありません。危機というものを伝えているんです。危機というものを伝えているんです。k((
はい、最近忙しくて疲れが溜まりに溜まってるゆーいです。部活の時間が長くて死にそう。
やめて!これ以上私の時間をとらないで!!このままじゃ死んでしまう!小説書く時間少ないんだから!
今回短かったかなー?いや、結構書いた!1800文字はいったはずだぞ!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>257

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.257 )
日時: 2016/04/14 16:13
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

前回→>>256


99話:取り戻せ


病院では三人の言い争いが繰り広げられていた。


ア「だから! なんで人間が消えたのって訊いてるの!! どうしてコトネやシルバーは消えちゃったのよ!」

早「そんな事わかりませんよ! フランさんのお姉さんは人間の力を奪ったとか言ってましたけど…!」

フ「だからって消えるのはおかしいのかもしれないよ! なんでコト姉たちが消えなきゃいけないの…?」

ア「そうよ…コトネたちが消えるのは可哀想よ。何にも悪い事してないじゃない。してるのは私たちよ?」

早「でも実際私たちは何も悪い事をしてないんですよ?」

フ「幻想郷の住民がこの世界にいるだけで悪い事なんだよ。私たちが住むべき場所じゃないもん」

早「フランさんの言っている事は正しいです。アリスさんの言っている事も正しいです。ですけど…」


いや、これ以上何を反論しても言い返されるだけだ。今、アリスとフランの言っている事のほうが正しい。
早苗は思った。フランの言う通りこの世界は幻想郷の住民がいてはいけない…と。危害があるのだと。
でも認められない。人間が自分たちのせいで消えたのだという事を。自分たちが悪者だと認めたくない。
簡単に考えられる事ではないから。ここで何か言わなきゃ自分たちだけが悪者になってしまうではないか。


早「私たちが…私たちだけが悪者じゃない筈です。だってそうじゃないですか?」

フ「連帯責任っていうのかな、こういう事。うん、多分そう…連帯責任だよ。お姉様が悪い事したんだから」

ア「まあ…悪いわよね。幻想郷の住民がこんな事してるんだもの。連帯責任にもなるわ」

早「…そんな、もんですよね…この世界に来た私たち、その時点で罪を負っていたんですね」

フ「そうだよ。私たちは面白半分で来たも同じなんだから」


ここにきて、何故かフランが真面目になっている。いつもふわふわしているイメージがあるが意外な一面だ。
早苗とアリスは顔を見合わせた。二人が同じ考えを持っているかどうかわからないが、言う事にした。


ア「私たちは、人間を取り戻さなきゃいけないわよね」

早「人間は吸血鬼ではないですもんね! 絶対こっち側に返してもらわなければ…!」

フ「私も同じ事思ってたよ!! コト姉たちを取り戻そう!きっと今なら間に合う筈だよ!!」


いなくなったばかりだ。すぐにスズのとうに向かえば間に合うと考えた。三人は一斉に病院を飛び出した。
この世界の人間が困っている自分たちを助けてくれたのだ。今度はこっちが助けてあげよう。
三人が疲れ切った頃にはエンジュシティのスズのとうに来ていた。やはり、消えてしまったのか誰もいない。
そっとスズのとうの階段を上る。早く助けたい一心で上る。スズのとうは外から見ても大きい。
中で階段を上っていてもそれがすぐにわかる。上り終わると、魔理沙とレミリア、そして…霊夢がいた。
レミリアはにこりと笑った。魔理沙は倒れていて、意識がないのかピクリとも動かない。霊夢も同じだ。
この最強の二人が倒れている、その現場に目は瞑れなかった。ここ現状を絶対に受け入れなければ。
その時、妖夢がいない事に気づく。辺りを見回しても霊夢と向かった妖夢はどこにもいなかった。
早苗はすぐにレミリアに問う。


早「妖夢さんは?」


レミリアは焦っている早苗が面白いのか、くすくすと笑いながら答えた。


レ「妖夢? 半霊剣士の事よね。その子なら、消したわよ。ちょっと厄介だけど使えれば便利な技でね」


その言葉に、早苗はイラっときた。そのイラついた衝動は自分の意思では抑える事ができなかった。
自然に足が動いて、気づけばレミリアの胸ぐらを掴んでいた。胸ぐらをつかむ事なんて今までになかった。
こんなにイラついたのは久しぶりの事だ。


早「ポケモンの技ですよね? なんでそんな事に使うんですか!? おかしいですよ、そんなの狂ってます…!」

レ「そうね、ポケモンの技よ。それがどうしたっていうの? 別にいいじゃない。自由に使ったってね」

早「勝手すぎます…!! 人間を消して、自分勝手に世界を変えようとして…いい加減にしてくださいよ!」

レ「それじゃああなたはこの世界の神なの? 違うでしょう? あなたは神でもない。ただの巫女よ」


早苗はその反論に黙ってしまった。正論であるからだ。自分は幻想郷から来た者。神でもなんでもない。
そう、ただの巫女なのだ。神は自分の神社にいるお方だ。
幻想郷では奇跡の力を使う事ができるが、今は使えない。どうすればいいのだろう。もう終わりだ…
早苗はそっとレミリアの胸ぐらを掴む手を放した。アリスとフランのいるところに戻る…
しかし、その途中で足に何かが突き刺さった。鋭い痛みが足を駆け抜けるような感じだ。
足にはナイフが刺さっていた。刺さっているナイフはどこかで見た事があった。…確か、このナイフは…
目の前を見ると、咲夜が立っていた。その隣でアリスとフランが立ち竦んでいる。
咲夜は不敵な笑みを残すと、前に倒れた。力尽きたように。後ろを見ると、レミリアが立っている。
もしかしたらだが、レミリアが咲夜の力を奪ったのではないか? 早苗の体も力が抜けていっていた。
立っていられず、倒れる。やはり予想は当たっている。そうだ、人間だから奪われていっているのだ。
幻想郷も何も関係なく、人間自体の力が奪われていっているのだ…早苗の意識は遠ざかる。

隣を、大きな声をあげながら走る影が見えた。



続く


あとがき

今回は2000文字いったぞ…私、今回時間が無い中でもめっちゃ頑張ったと思うんだ……
低クオリティだけど許してくださいお願いします。
はい、今回はあれですね。早苗さんがわかってしまいましたね。いや、わかったじゃなくて気づいたのかな?
まあいっか…人間の力が自然に奪われていってるんですね。だから人間の魔理沙や霊夢も意識が無いんです。
これは本当にレミリアのせいなのかな…?
次回はバトルっぽくなるのかなあ?どうなるんでしょうか…!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>258

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.258 )
日時: 2016/04/16 18:32
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

祝!!100話突破!!


前回→>>257


100話:その名も「フランドール」


早苗の意識がなくなった。死んでいるわけでは無いだろうが、すぐに早苗へと駆け寄った。脈は大丈夫だ。
足が出血しているからポケットに入っていた包帯でぐるぐると巻く。なんでもいいから止めなければ。
隣にいたフランは早苗の意識がなくなると共にレミリアを蹴った。いきなりのことで吃驚してしまう。
フランが家族に暴力を振るうところなんて見たことがないから、意外な一面を見つけた気分だ。
…そんなことをのうのうと考えてはいられない。早く早苗を安全なところに連れて行かなければ。
耳にはフランとレミリアの会話が聞こえる。早苗を守りながら、その会話を聞いた。


フ「お姉様! 何やってるの!? 咲夜の意識も早苗の意識もなくなっちゃったじゃん! なんでこんな事…!」

レ「こんな事? 力がなければ何も手に入らないわ。ただ人間から力を奪っているだけだけど。何か?」

フ「こんな事やって許されないよ! お姉様! 罪は罪、ここは幻想郷の住民のものじゃないから!」

レ「だから、住みやすいように変えているじゃない。何がおかしいのよ。何もおかしくなんかないわ」

フ「お姉様のやっていることはおかしい。早苗の言う通り狂ってる! 人間がいない世界なんてつまらない」

レ「つまらない? あなたも本当…意外にお人好し? みたいなとこがあるのよね」

フ「しかも、咲夜は私たちの大切な家族同等の存在だよ!? それなのになんで咲夜の力も奪ってるの!?」

レ「咲夜に許可を得たからいいのよ。許可を得れば力を奪ったっていいじゃないの。どう?」

フ「許可を得たから? そんなの理由にならない。咲夜は私にとって大事な家族。魔理沙も早苗も霊夢も…
  私にとっては大事な大事なお友達…異論は認めない。お姉様は誰が何を言おうとおかしいよ」

レ「大事なお友達ねえ…じゃあ、フラン…その大事なお友達がこの世界から消えたらどうなの?」


アリスは嫌な予感がした。まさか…魔理沙や霊夢を妖夢のように消すのではないか…?
その予想は嫌でも当たってしまった。レミリアのすぐ後ろにいる魔理沙と霊夢、ここにいる早苗の姿が、
どんどん透けていっている。嫌な予感は当たるものだ。しかし、咲夜の姿は透けていない。
咲夜という存在は、レミリアにとってとても大切なものだから消さないのだろう。…三人はもう手遅れだ。
なんとかして助けたい気持ちはアリスにもある。魔理沙は大切な人。霊夢も大切な友達。早苗も一緒だ。
悩んでいると、レミリアがフランの逆鱗に触れたのか、再び蹴られていた。しかし、レミリアも負けてない。


レ「いきなり何するの…よっ」

フ「人間は私たちのおもちゃなんかじゃない。何も知らなかった私に、魔理沙がそれを教えてくれた」

レ「くだらない事を言わないでくれるかしら。人間は所詮おもちゃでしかないのよ。道具よ」

フ「人を利用するってこと?」

レ「そうとも言える。私が言ってるのは、人間にどんな扱いをしてもいいって事よ」

フ「咲夜のこともそういう風に見てたの…!?」

レ「咲夜は大事な家族よ。そんな風には思わない。この世界の人間がおもちゃなだけ」


言い争いながら、睨み合いながら、二人で蹴り合っていた。…二人とも悪タイプだろう。見た感じだが。
まだ、フランの逆鱗には触れていないようだ。だが、そんなことを思っていたら、すぐに触れた。


レ「あなたも…町の人間をぐちゃぐちゃにしたことがあったじゃない」


レミリアがそのセリフを放った瞬間、フランは蹴るのをやめた。レミリアも止まる。
フランが止まったのはたった数秒だけだった。フランのいる場所がボコッと凹んだ。何事かと思えば、
フランは怒りに浸っていた。拳がふるふると震えた。
その様子を心配してみると、レミリアを思いっきり殴った。レミリアはその衝撃で飛んだ。でもすぐ落ちた。
その場にフランが咆哮した。その咆哮で空気がビリリと揺れる。なぜか空気が熱い。


フ「ああああああああああ!!!! お姉様…もう許せない…ボコボコにしてあげるから覚悟して」


その目は狂気の目をしていた。確か、魔理沙が随分と前に言っていた気がする。


『フランは怒ると怖いんだよな。まさにさ…その名も「フランドール」って感じがするぜ』



続く


あとがき

祝、本編100話突破です!!ここまで長かったなあ…いや、最終回まで全然あるけどね!(;´Д`
フランの殴る力はプロレスラー以上の設定なので(公式ではどうかわからないけど)やばいです。
その殴りを耐えられるレミリアも十分凄いけどね!!私こんなの喰らったら死んじゃう!!
…そろそろあの方が動くのではないでしょうか。あの方は、あの方ですよ。
えっ?わからない?それは次回のお楽しみだね!!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>259

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.259 )
日時: 2016/04/17 12:46
名前: ゆーい (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

前回→>>258


101話:動く大図書館


パチュリーは、例え何があってもその場に居てゆっくり敵を待っているだけで、自分からは動かない派だ。
だが、今の状況からして動かなければならなかった。水晶でアリスたちの居る場所を見るが、ピンチ。
妖夢は消え、霊夢や魔理沙、早苗の姿も消えてしまった。少し目を離した隙に消えていた。
たった数秒の間に消えていたなんて。もしかしたら気付かない間に三人は薄くなりつつあったのだろうか。
額に汗をかく。いつもは冷静でいるパチュリーも、こうとなると焦らないわけにはいかなかった。
どうすればいい。まずスズのとうに行こう。話はそれからだ。眼鏡を外してエスパータイプの技を使う。
完全にオリジナルの技だが。

瞬きをすれば、パチュリーはスズのとうの最上階に居た。風が結構吹いている。
目線の先にはレミリア、フラン、アリスがいた。咲夜が倒れている。溜息を吐いて、ゆっくりと近づく。
パチュリーの存在に気づいたのか、レミリアがこちらを向いた。


レ「…パチェ…やっとあなたも来たのね。待ってたわよ」


レミリアはにっこりと笑っていた。フランはそんなレミリアを睨んでいた。アリスは立ち尽くしている。
状況を見る限り、レミリアはフランに対して地雷を踏むようなことを言ったのだろう。絶対その筈だ。
レミリアの態度に少し怒りを感じた。それを抑えて言う。


パ「レミィ、あなたなんでこんな事してるのよ。私吃驚したわ。水晶見てみれば人間消えてるし。なんなの」


レミリアには悪いが、やはり怒りは隠せなかった。こんな状況を目の前にして怒らないものか。
そのまま話を続ける。


パ「私はあなたを親友だと思っている。良き友だと思っている。勿論慕ってる。
  でもね、私的にも今回の事はどうかと思う。ここは本来私たちの住むべき場所ではないし。でしょ?」


レミリアはパチュリーの意見に対して笑っている。イラついている様子なんて全く見せない。なんなのだ。


レ「…私もあなたのこと良き親友だと思っているわよ。でもあなたになんと言われようとやめない。でも…
  今回ばかりは譲れないの。だって今はポケモンという生物の力も持っている。何も怖くないじゃない!
  怖いことなんてただ一つ。世界が壊れないかどうかよ。私にとってはそれが怖い。そうよね?」

パ「それは、そうだと思うわ…世界が壊れたらどうにも出来なくなってしまうもの。だから怖いんでしょ」


レミリアはそれ以上何も言わなかった。目で「ええ」とでも言うかのように話した。
パチュリーにはさっぱりわからなかった。この世界を征服して何になるのだろう。きっと困るだけだ。
さっき自分が口に出したように、この世界は普通の人間とポケモンが生活をする場所…
この世界に住んでいる人間は幻想郷の人間の里にいる人間以上に弱い筈だ。きっと強くはない。

もう、これ以上レミリアには何もして欲しくなかった。何をしたって悪くなる一方。
幻想郷にいるときだってこんな感じの異変は起こしたが、霊夢たちにこっ酷くやられ、とても反省した。
なのに、なんで今回もこんな事をやっているのだろう。霊夢たちはもう怖くないのだろうか。
怖いのは世界が壊れること。そんなの誰だって怖い。でも、その原因をつくっているのはレミリアだ。

その途端、脳にこの世界の人間が出てきた。そうだ。この世界の人間はとてもお人好しだ。
病院は病人が泊まる施設なのに、泊めてくれますか? と倒れながらに言ったら普通に泊めてくれた。
霊夢やフランも泊めてくれた。魔理沙やアリスのことも助けてくれた人もいるという。とても優しい。
そんな罪も犯していない人間だけ、何故こんな目に合うのか。怒りのゲージが上がって、MAXまできた。

パチュリーの物理的な力は強くない。弱い方だ。しかし、握った拳がわなわなと震えている。
もうこうなったら戦うしかない。パチュリーは近くにいるアリスにそっと言った。


パ「アリス、お願いがあるの。私と一緒に戦ってほしい」


アリスは驚いた顔をした。


ア「いいけどっ…私相性全然良くないわよ!? エスパータイプだし…ねっ?」

パ「エスパータイプだから何? あなたには、はがねという強い武器があるじゃない。それにね…
  この世界の人間から聞いた話なんだけど、新しいタイプが見つかったらしいの。フェアリーっていうね。
  私はどうやらそのタイプを持っているらしい。だから…一緒に戦ってくれないかしら…」


それでも困った顔をしている。負けたときのことを考えているのだろう。でも、今は勝つことを考える。
レミリアはあくタイプとひこうタイプ…
勘だが、魔理沙がレミリアに勝てなかったということは、魔理沙はきっとエスパータイプとほのおタイプだ。
でも、こっちにだって勝算はある。…フランがいる。
アリスは決心したようで、パチュリーを真剣な眼差しで見つめた。パチュリーも見つめ返してやる。


パ「決めたのね…フラン、あなたも一緒に戦ってくれない? 私たちだけじゃ勝算が低いから。どう?」

フ「いいとも、一緒に戦ってあげるよ。恨みは返さなきゃね、パチュリー」

パ「いつもは動かない大図書館をなめないでね。絶対倒すから、レミィ!」


いつもの正常な親友を、取り戻さなければ。



続く


あとがき

どもです、ゆーいです!!宿題があああああああああああああああああああああ!!!!!!!
多すぎるんですね。どうしよう。本当に宿題が多すぎて泣きたい。なんなんだ、our teacher…

ってことで、大事なことを言いますね!
ポケモン×東方編が終わったら、更新停止期間に入ります!!
二年生になって勉強に追いつけなくなると困るんですよね。だから、本編の内容を減らしました。
ポケモン×東方編 → みんなの初恋編 → 最終編
という繋がりでやっていきます。更新停止期間中は、陰で書き書きしてます。所謂書き溜めというやつです。
なので…更新再開するのは書き溜めが全部終わってからですね!(最終編まで全部書き終わったら)
本当はこれ、お知らせ項目に書く予定だったんですがやめました。深い理由はありません。
では、更新停止期間についてよろしくお願いします!!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>261

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.260 )
日時: 2016/04/17 09:36
名前: 天乃 (ID: hfVure16)

久しぶりです、ゆーいさん!!
中学校って忙しいものなんですね…入ってわかりました。まだ仮入部ですけど
話すごく進んでたんで一気に読ませてもらいました。

人間が全員消えちゃってる…!!レミリアは人間に恨みを持っていたんですね
まぁ仕方のないことだとは思うけど…レミリア、八つ当たりは良くないと思う!!

更新停止期間…えええええええ!?それ本当ですかゆーいさん!!
中学校生活大変ですもんね。更新停止期間があったも仕方ないのかな…
でもゆーいさんがいないと私カキコに来る意味がなくなる…どうしたらいいでしょうか
笑ってはいけない編書いてほしかったです。でも文句は言いません( i _ i )

更新がんばってください!!

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.261 )
日時: 2016/04/17 18:35
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>260
あああああああああ天乃ちゃんお久しぶりい!!
中学大変だよねえ、それ凄くわかる。中学二年生になって宿題メチャクチャ多いし。
一気に読むの大変だったよね。ありがとう!
レミリアが人間に恨みを持つのはしょうがないことなんだよねえ…種族が違うもん。
所謂ね、人間がGを嫌うのと一緒ってこと。まあ、八つ当たりはよくないよね!
本当だよ…天乃ちゃん。そうですその通りなんです!中学校生活大変過ぎて…ね…?
私がお勧めしてる小説読んでね!!…もう読んでるかな?
笑ってはいけない編…そうだね、ご期待に応えちゃおっかな!!
更新頑張るね!ありがとう!!


前回→>>259


102話:言葉でリベンジ


リベンジと言っていいのかなんなのか…
とりあえず今この場にいない霊夢たちにとってはリベンジだろうから、リベンジと言っておくことにする。
霊夢や魔理沙はどうやって消えていったのか、パチュリーにはわからない。人の感情など…わからない。
でも、レミリアに対する怒り、レミリアをなんとかして説得したい気持ちはあったのではないかと思う。
だって、あの人間二人のことだ。レミリアの悪行動を止めるに決まっている。


パ「レミィ! お願いだから霊夢たちをもとに返しなさい! 悲しんでるわよ!!」


あくのはどうらしき攻撃をギリギリのところで避けながら大声で呼びかける。あまり動きたくはない。
その声は虚しくも届いていないようだ。こちらを怒りの目つきで睨みつけたままだった。
レミリアの怒りはわからなくもない。自分のやりたいことを阻止されるのは彼女が一番嫌うことだった。
誰だって自分のやりたいことを阻止されるのは嫌だろう。
例えば、自分はたくさんゲームをやりたいとする。しかし、親にやめろと言われて、やるのを阻止される。
これは子供にとっては嫌なことな筈だ。レミリアの感覚はそんな感じ…と考える。


レ「あなたに、私のやりたいことはわかるわよね。じゃあどうして止めようとするのよ」


いきなりレミリアに声をかけられる。正直なことを言うか、偽りを言うか…どっちにしろ現実は変わらない。
そのまま素直に事実を言うことにした。こちらの方がいいと思ったから。


パ「そうね、あなたのやりたいことはわかるわよ」

レ「それは何?」

パ「…この世界を征服して、自分の住みやすいような世界を創る。…こういう事じゃないかしら?」

レ「あたり、流石は私の親友。私のやりたい事が完璧ってくらいにわかっているわね。じゃあ止めないでよ」

パ「止めないで? それは私には無理な相談ね。今回ばかりは許せないのよ。レミィならわかるでしょ?」

レ「さあ? さっぱりわからないわ。なんで許してくれないの? いいじゃない、やったって」

パ「…やっちゃ駄目な事といい事があるの。今回は駄目なこと。幻想郷にいた時も反対派だったわ」

レ「あれー? おかしいわね。幻想郷の異変の時は許してくれたじゃない」

パ「あれは私たちが住む世界だから文句ないに決まってる。でも今回は違うでしょう」

レ「パチェってそんな性格だったっけ? もっとどうでもいいけどー? みたいだと思ってたわ」

パ「そういう時もあるわよ。だけど…この世界の人間はとても優しいわ。だからかしらね…」


レミリアは少し不満そうな顔をした。親友に拒絶(のように)されて嫌なのかもしれない。
でも、こういう風に言わないと、きっと止まらない。でも、戦うだけじゃ終わらない。戦争と一緒だ。
戦争はやっても、きっと次があるから…
ここは話し合いで決めるのがいいと感じ、アリスとフランとアイコンタクトをとる。二人はうんと頷いた。
パチュリーがエスパータイプの技、テレパシーをアレンジしたから通じた。


フ「お姉様、私からも言うよ。もうやめようよ、こんな事。もう満足でしょ? 人間いなくなっちゃったよ」

レ「満足? 満足なんてしてないわよ。まだあなたたちを倒してないからね。あなたたちを倒せば満足よ」

フ「その前に私たちが倒すから。私たちは弱くなんかない。お姉様よりずっと強いよ…!」

レ「フラン。あなたは私を馬鹿にしているの? 私があなたたちより弱い? 変な事を言わないで!」

フ「変な事なんて全然言ってないよっ! 変な事言ってるのはお姉様の方でしょっ!?」

レ「変な事言ってるのは私? …いい加減にして、フラン。そろそろ本気で怒るわよ」

ア「本気で怒る? こっちはもうとっくに本気で怒ってるわよ!!」


その声でその場が静まり返る。アリスはそのまま続けた。


ア「あなたはほんっとうにおかしいわ! 何よ、この世界を征服して自分の住みやすいようにするって…
そんなの自己中発言でしかないわ! 魔理沙やコトネの気持ちを考えなさいよ! コトネは悲しんでた!
ポケモンがいなくなって、幼馴染も大怪我して意識不明の重体で…それなのにずっと我慢して…
魔理沙はこの世界をもとに戻そうと必死で考えてくれたわ! 体をはって頑張ってくれて…
それなのにあなたは何様なの!? 私はこの世界の人間に助けてもらった…コトネに助けてもらった!
あなたはそういう恩がないの!? 人間に助けてもらってないの!? もっと考えなさいよ!!」


そこまで言い終わって、はあはあと苦しいそうに呼吸をした。…アリスの発言は正論だった。
全部アリスの言う通りだ。パチュリーも、ここまで言われたらレミリアはやめるだろうと思っていた。
…思っていたそのときだ…


レ「うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい…!! 黙りなさいよ!」


久しぶりに聞いた気がする、こんなに怒ったレミリアの声は。


レ「あなたたちに私の何がわかるっていうの!? 私…本当は…人間の事大っ嫌いなのよ!!」

ア「………………」

レ「だから人間を消した。人間は倒れてる私に手を差し伸べてくれなかった。私がおかしいから?
そんなの全く理由にならない! なんで助けてくれないの!? わからないわよね、あなたたちには!」

パ「レミィ、わかるに決まって…」

レ「…あ、あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

パ「…っ……!!」

ア「なっ………!!」

フ「お、お姉様…なん、で…!!」


レミリアの髪は青色から紺色に染まった。羽は真っ黒になり、いつもの羽よりも大きくなった。
まるで、それは堕天した悪魔のようだった。憎しみで染まったようなオーラを放っている。
そんなレミリアを見て、一気に勝てる気は失せていった…



続く


あとがき

どもです、ゆーいです!
今回はレミリアがおかしくなってしまいましたね…いやね、勝てる気も失せるよね。
私だったら全力でその場から逃げるよ!でもパチュリーやアリス、フランは逃げないんだろうね……
次回、救世主現る!!…のかな?

更新停止期間について訂正です!!天乃さんが笑ってはいけない編よみたいとのことですので…
ポケモン×東方編 → 笑ってはいけない学生24時!!編 → みんなの初恋編 → 最終編
という風にします!よろしくお願いします!!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>263

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの ( No.262 )
日時: 2016/04/17 15:21
名前: 榊115 ◆nsE5DNoAI2 (ID: kHKhLZQC)


ゴルゴのジバコイル出して

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.263 )
日時: 2016/04/18 13:41
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>262 榊115さん
では出させていただきますね!ご期待通りではないかもしれません。
そこのところをご了承ください。(´・ω・`)


前回→>>261


103話:暴走する力を止めろ


レミリアはどれだけ人間を憎んだのだろう。アリスはコトネに助けてもらったからわからなかった。
ただ…人間は色々な性格の持ち主がいる。優しくて気さくな人に会わなかったということか。

アリスは考え込んだ。レミリアの気持ちを考えると、人間を消したくなる気持ちにもなる。
だが、それはいけないことだ。いくらそれらが憎いからってやっていい事といけない事がある。
罪のない人を消すのはいけない事だ。その人消された人は苦しくて怖くて…
考えているだけなのにこちらまで悲しくて苦しい気持ちになってくる。アリスは顔を顰めた。

パチュリーがアリスを呼んだ。


パ「ちょっと! アリスボーっとしてないで戦うわよ! 早く止めないとまずいわ!」


そうだ、今は戦いに集中しなければ。ぼけーっとしてはいられない。これについて考えるのは後だ。
レミリアに言いたいことはたくさんあるが…吸血鬼には言葉より攻撃の方が効くのか。


ア「フラン! レミリアを止めるわよ! とにかく捕まえるのが先だわっ…」

フ「そうだね。お姉様にうろちょろ動かれてたらたまらないし、さっさと捕まえちゃおっか」


フランが自慢のスピード力で暴走しているレミリアを追う。しかし、レミリアも負けてはいなかった。
犬…いや、オオカミのような遠吠えを上げ、フランに自ら向かっていく。
その勢いはもの凄かった。レミリアがフランに体当たりすると、フランはそのまま吹っ飛んでしまった。


ア「フラン!!」


フランはごろごろと転がった。その場に血がぽたぽたと落ちた。その血はまぎれもなくフランのものだ。
ふらふらと立ち上がって、レミリアを睨みつけた。アリスは色々なことに対して思わず悲鳴を上げた。


ア「フラン…大丈夫? レミリア! 何で…!?」

フ「……いったいなあ…妹に八つ当たりはよくないんじゃないかなあ、お姉様。それくらい考えようよ」

レ「だま、れ…殺された、いのか…」


アリスはあっと声を上げた。気づいたことがある。レミリアは何らかの力に体を乗っ取られているのでは?
あくタイプ…ということは、悪の心が強ければ力に乗っ取られてしまうということではないだろうか。


ア「パチュリー! レミリアは体を乗っ取られてるんじゃないのかしら? あんなこと言ってるし…」


パチュリーは首をかしげた。


パ「乗っ取られてるって、どういうこと?」

ア「…あくタイプという名の力に体を乗っ取られてるんじゃないのってことだけど」

パ「…じゃあ、試してみましょうか」


試してみる、とはどういうことだ? もしかして殺すとか…?


ア「ちょっ、パチュリー! 試してみるって何をよ!! 殺すとかそんな酷い事は…」

パ「そんな事しないわよ。ただ、名前を呼んでもらうだけのこと」


そう言うと、レミリアに向かってこう言った。


パ「レミィ…私の名前を呼びなさい。呼ばないとどうなるか、わかってるわよね?」

レ「…馬鹿なこと、言うな……知らない奴の名前なんて言うもの、か…」


知らない奴の名前?
アリスの予想は当たったようだ。レミリアはパチュリーの名前を知らないわけがない。ということは…
乗っ取られているということで決まりだ。レミリアの中であくタイプの力が暴走しているのだ。


ア「パチュリー…今の聞いてたわよね? レミリア、あなたの名前を知らないって…」

パ「…ごめんなさい、アリス。こうなったら対処法はないわ」

ア「対処法はないって…なんで!? ここまで来たらやるしかないじゃない! 何で今更…!!」

パ「お願い、わかって。攻撃しても何やっても通じないわ。言葉で通じないんだったらもう無理よ」

ア「ここで、諦めろって言ってるの…? 魔理沙も、霊夢も…早苗もいないっていうのに…?」

パ「………………」


パチュリーはそれ以上何も言わない。アリスは膝をついて、絶望した。戦って、やっとここまで来たのに…
よくよく考えてみればパチュリーの言う通りだ。会話で収まらない、攻撃もろくに通じない…
そんなので勝てっこない。だったら諦めてしまったほうが好都合なのかもしれなかった。そのとき…


?「あらあらあ…全く無様にやられてるわねえ。もっとガン! とかアタックできないのー?」

ア「ゆ、紫…なんでここに…」

紫「あなたたちが困ってるみたいだから来たわ。このままじゃ勝てないし、仲間増やす?」

パ「あなたも一緒に戦ってくれるの?」

紫「物理的には無理だけど、加算するぶんには良いわよ。で、仲間増やすの?」

ア「仲間が増えるなら…お願い」

紫「素直ね。じゃあそんな素直なあなたに面して仲間を増やしてあげるわ!」


紫はそう言うと、指パッチンをした。その瞬間、何もないところから変なシルバーのポケモンが出てきた。
そのポケモンは「ジバババーン」と言った。なんだこのポケモンは…


ア「えっと…何、このポケモン…」

紫「ゲスト出演みたいなものよ! ちょっと別世界から連れてきちゃった。ジバコイルっていうんだけどね」

ア「ジバコイル…ねえ…で、あとはどうすれば良いの?」

紫「とにかく倒すわ。倒さないと他ないからね。あ、そうだわ。…今回だけ大サービスね」

ア「大サービス?」


近くから呻き声が聞こえた。その呻き声は聞いたことがあった。…相棒の声だ。


ア「魔、理沙…起きて…霊夢も早苗も、咲夜も…なんで…」

紫「他の人間たちも連れ戻したわ。本当に、今回だけの大サービス。これ以上はないからね」

魔「なんか、なっがい間寝てた気がするぜ…って、そうだ。レミリアを倒しに来たんだった」

霊「あーもう! 服が汚れちゃったじゃない! アリス、ぼけっとしてないで倒すわよ!」

早「霊夢さん、そんなに怒らないでくださいよ。さっさと始末しちゃいましょう」


ああ…これじゃあ感謝してもしきれない。


ア「ありがとう、紫…」

フ「みんな復活したし…反撃しなきゃね」

パ「よし、ラストバトルよ」


今度こそ、リベンジだ。



続く


あとがき

103話では、榊115さんが出してほしいと言ってくれたジバコイルを出させていただきました。
本当にちょっとしたゲスト出演ですがね…すみませんでした。
今回文字数が多かった気がします。2000文字いったのかな?どうなんでしょうかね…
ポケモン×東方編もあと5話で終わりですねえ。ここまで長かった…((まだ終わってない!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>265

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.264 )
日時: 2016/04/17 22:35
名前: 冬夜 ◆H5dNs51qrM (ID: hfVure16)

ゆーい久しぶり!元気だったか?

更新停止期間か。そりゃ大変だもんな…
俺もできる限り来てぇなぁー

次回も楽しみにしてる。更新頑張れよー!

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.265 )
日時: 2016/04/18 18:26
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>264 冬夜くん
冬夜くん久しぶり!!勿論元気だったとも!
更新停止期間はいつか来るって私自身も分かってたことなんだ…ごめんね…
ぜひぜひ来て!いつでも待ってるからね!!
更新頑張るね!ありがとう!!


前回→>>263


104話:戦いに終止符を


レミリアを倒すには弱点をつくしかない。でんきタイプやこおりタイプで攻めるのが一番良い。
倒す方法としてはこれだ。まずは、最初にレミリアに対しての弱点を持っていない奴が攻めていく。
レミリアに対しての弱点を持っている奴はレミリアが他の奴に気をとられているうちに攻めていく…
という方法なのだが…この方法は一回しか使うことができない。使ってしまったらそれで最後だ。
使ってダメだったらもうとりあえず攻める。


パ「アリス、霊夢、早苗、フラン…攻めるわよ…!」

ア「オッケーパチュリー! 失敗したら終わりだからね?」

霊「この世界から消したこと…一生後悔させてやるんだからっ…!!」

早「だから怒らないでくださいよ…今は倒すこと、だけ考えていてくださいね!」

フ「やだねえ、お姉様の暴走を止めなきゃ何にもならないからね。みんなで協力しなきゃっ!」

パ「レミィ…早く止まって…」


みんなが一気に攻めていく。レミリアは意識がすでに乗っ取られている状態なので、あまり避けない。
最初の頃避けていたのは、まだレミリアの意識が完全に乗っ取られているわけではないということだろう。
霊夢と早苗にアタックされてレミリアが倒れる。その隙に魔理沙がもの凄く速いスピードで寄ってきた。
レミリアの体に乗っかってでんき技をくらわす。様子を見ていると、レミリアは抵抗していた。


レ「私、は負けな、いっ! 私が負けるなんて、認めない!」

魔「そろそろやめてくれないか!? レミリアの体から出て行きやがれ! こいつの体力が削られてく!」

レ「貴様黙れ…! 貴様が私に、何を言おうとっ…動じないぞ! こいつの体から、出て行きはしない…!」

魔「何言ってんだ! この体はお前のものじゃなだろ!? 人間を憎いと思ってるのはお前だろ…!?」


魔理沙がそう言った途端、レミリアの目が大きく見開かれる。魔理沙はそのまま話を続けた。


魔「レミリアは人間のことを憎いとは思っていない…好きって言っていた! 嫌いなのはお前だろ!?」

レ「違う…そんなことは、ないっ…!」

魔「お前こそ違うこと言ってる…! お前の力は人間が嫌がっていたんだろう? だから嫌ったんだろ?」

レ「………違う…違、う!」

魔「良い加減諦めろよ! なあ、お願いだ。このままじゃレミリアが死んじまう。咲夜も苦しがってる…」


魔理沙はレミリアに電流を流したまま言った。パチュリーたちはその光景を黙って見ている。
レミリアは魔理沙を殴った。相手も負けてない。こいつは人間相手に負けるなんて許せないのか…?
何も言わなくなり、その場が静まり返る。これ以上攻撃をし続けていてもレミリアが傷つくだけだった。
そのときだった。階段の方からパタパタと走る音が聞こえたのは。


魔「コトネ…無事、だったのか…? ヒビキも…」

ア「シルバー! 体調は大丈夫なの?」

コ「私たちは全然大丈夫だよ! 気にしないで! ヒビキくんは負傷中だけどね…」

ヒ「負傷中で悪かったな!」

シ「おい、とっとと用済ませるぞ」

コ「そうだね! 早く用済ませてこの世界を元に戻さなきゃね」

パ「元に戻すって…どうやって元に戻すの?」

コ「まあ、見てて」


ヒビキ、コトネ、シルバーはモンスターボールを取り出した。
そのモンスターボールからはなんと、ホウオウ、ルギア、セレビーが出てきた。


コ「こんなこと飽きたよ」

シ「俺らで全てを終わらそう」

ヒ「…いっけえええええええええええ!!」


三人がそう言うと、辺りが緑色の光で包まれた。その光は数秒すると消えた。
目を開けると、なにも変化はなかった。レミリアが静かな吐息をしているのが聞こえた。


咲「…んっ…ここは、どこ…?」

ア「咲夜! あなたねえ! 自分が何してたかわかってる!?」

咲「えっと…そもそも私なんでこんなところにいるの?」

魔「え? まさか何してたか覚えてないのか?」

咲「ええ…レミリアお嬢様に紅茶を汲んでからの記憶がまったくないのよね…何でかしら」


そうなると、咲夜は力に乗っ取られていたということになる。しかし、今は全てが元通りだ。


ヒ「咲夜……」

咲「ヒビキ…この前はありがとう。…で、一体どうしたのその怪我。誰にやられたの?」

ヒ「ポケモンと戯れてたらこうなった! 咲夜は気にしなくていいぜ。気にすることなんかないし」

魔「……………」

パ「まずはみんな病院行きね。話はそれからにしましょう」

フ「やっと終わったねえ! コト姉、帰ったらいっぱい遊ぼうね!!」

コ「そうだね、フランちゃん!」

シ「雨も止んだことだし…本当にやれやれだな」


こうして、長い長い異常現象との戦いは幕を閉じた。


「…戦いに終止符を……」


誰かがボソッと呟いた。



続く


あとがき

なんか最近更新回数多いなと思ってるゆーいでーす!更新停止期間は雑談の方に出没してるかも。
それに文字数も多い。しかも大変。宿題が多い((それ別
更新停止期間が徐々に迫ってきました…みんな忘れないでね(´・ω・`)
次回からは後日談的なものとなりまーす!よろしくね!!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>266

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.266 )
日時: 2016/04/19 06:33
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

前回→>>265


105話:戦いの後は?


長い戦いが終わって、ヒビキたちはワカバタウンに戻ってきた。この世界は元に戻ったのだった。
ジョウト地方もカントー地方も他の地方も復旧しているみたいで、みんな大喜びだ。だが…


魔「あのなあ! これ私のシュークリームだから! あ!それも私のとったケーキだぞ!」

ア「いいじゃない、少しぐらい取ったって…つまらない女ね」

霊「そうよ。あー…っむ! いい? あんたは人にものを譲るってことを知らないのよ」

魔「コトネにならやるが、お前らにやるとはひっとことも言ってないぞ! 馬鹿なのか!?」

パ「馬鹿って何よ。本当に少し食べてるだけじゃない」

フ「そうだよ魔理沙—! 魔理沙はケチすぎるんだよ! バーカ!」

魔「何が馬鹿だ! 私はお前らのものなんて一個も取ってないぜ!?」

パ「いつも私の図書館にこそっとやって来て本を盗んでるのは何処の誰かしら—?」

霊「博麗神社にやって来てお菓子を盗んで行くのは何処の誰かしら—?」

魔「うっ…それは…そのー…アリスじゃないかっ?」

ア「はあ!? なんでそうなるのよ! こういう時に限って最低よあんた!」

魔「いやいやいや! 私は何も最低なことなんかしてないからな! 何処が悪いっていうんだ!」

パ「全部」

霊「全部ね」

ア「全部に決まってるじゃない」

魔「コトネ—! ヘルプ—!」


って感じになっている。現在はコトネの家でワイワイガヤガヤやっているわけだ。そしてこんな現状に。
テーブルの上にはケーキやスイーツ、お肉や魚、お寿司など色々なものが並んでいた。
魔理沙は自分の取ったシュークリームやチョコレートケーキがとられて叫んでいる。
まあ幻想郷にいた時は魔理沙の方が盗みという名の罪を犯していたわけだが。それに比べればマシだ。
因みに、咲夜とレミリア、早苗、妖夢は寝ている。妖夢は戻ってくるのが遅かったのか途中参加。


コ「ご、ごめんね! 今そんな助けてられないの!! ちょ、ちょっとヒビキくんしっかりしてよ!!」

ヒ「コトネ〜! かまえよ〜!!」


ヒビキは酒入のチョコを間違えて食べてしまったのか、かなり酔っている。コトネの服を掴んで喚いている。
コトネはそんな状態のヒビキに困っているのか顔を真っ赤にしておろおろしていた。決して吐いてはいない。
因みにシルバーはヒビキにツッコミまくっていた。


シ「お前馬鹿なのか? 魔理沙よりもお前の方がよっぽど馬鹿だわ」

魔「おいシルバー余計な言葉を長々というな! 私は馬鹿じゃないぜ!? ヒビキよりよっぽどマシだ!」

シ「いやいやお前の事マシって言ってんじゃねーか! 何で怒る!」

魔「あ、そうだったのか」

シ「やっぱりヒビキよりも魔理沙の方が馬鹿かもしれないな…」

ア「シルバー、私もその意見に同感だわ。っていうか魔理沙はもともと馬鹿だから直しようがないわよ」

パ「手遅れってことよ」

シ「なるほど。じゃあもう馬鹿呼ばわりでもOKってことなんだな」

魔「シルバーお願いだから納得しないでくれ! お前だけは私の味方だと思ってたのに!!」

コ「わ、私は味方じゃないの!?」

魔「コトネこそ正真正銘の味方だぜ…私にはお前しかいないよ…」


ボケとツッコミが面白いのかみんなの笑いが止まらない。こんなに笑ったのは久しぶりのことだ。
随分と長い間暗い顔をし続けていたから。明るい顔をするのが一番いい。


コ「ねえ、みんな。今回の異常現象どう思った?」


コトネがいきなり話題を変える。今回の異常現象について話すのも結構面白くて盛り上がるかもしれない。



コ「じゃあね…まずは魔理沙から! あ! あんまり空気を暗くしちゃだめだよ!」

魔「そうだな…今回はポケモンが消えたり雨が降ったりして大変だったぜ。体力消耗した」

パ「それじゃあ私。レミリアが暴走した時は頭が回転しなくて困った。それが一番印象的だったわ」

ア「私はコトネ達が消えたことが一番衝撃的なことだったかも。恩人だからね」

霊「レミリアに負けると思って絶望してた事がショック…」

フ「お姉様は予想以上に強かったねえ。私も負けるかと思っちゃった!!」

シ「…んー…ヒビキが大怪我してたのに吃驚したな。あんな怪我したヒビキは初めて見たし」

ヒ「俺はある奴に殺されかけたことかな! あのときは本気で死ぬかと思ったわー! 死んでないけどな!」

コ「私もヒビキくんが大怪我したことに驚いちゃった! ヒビキくんに限らず私も吃驚したんだからね!」

魔「まあ様今日はまだ長いんだし楽しもうぜ!」

霊「あんたが言うな」

ア「あんたが言うな」

フ「わー! 霊夢とアリス綺麗にハモったねえ!!」


どこの家もこんな感じになっているのだろう。魔理沙の言う通りまだ今日は長い。たっぷり楽しむぞ!
戦いの後は宴に決まってる! まあ、宴ではないけど打ち上げだ!!



続く


あとがき

どんどん話が進んでいきますねー!本当は5月あたりに終わる予定だったんだけどなあ?まあいいか!
次回はほんのちょっと恋の話です。いや、恋前提の話ですね!さあ、一体誰の恋なんでしょうか!
それは次回のお楽しみですね!東方編終わりまであと3話だ!

ではまた次回!!!さよなら!!


次回→>>267

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.267 )
日時: 2016/04/19 16:17
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
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前回→>>266


106話:秘めた恋心


みんなで騒いでwiiとかやったりトランプをしているうちに時間はどんどん過ぎていった。とても早かった。
つまらなくて辛い時間は全然進まないのに楽しい時間だけはすぐに過ぎてしまう。夜も更けていた。
アリスやパチュリー、霊夢は早くも寝た。魔理沙はベランダに出て思いに浸っていた。
静かな風が優しく吹く。雨の後だからむしむししているかと思えば全然していない。結構涼しかった。
時間を見れば夜中の0時ではないか。でも全然眠たくならなかった。いつもは眠くてしょうがないのに。


魔「ああー…なんでこんなに暇なんだろうな…」

コ「あれっ? 魔理沙ちゃ…んんっ…魔、理沙、なんで起きてるの?」

魔「ああ、コトネか…なんだか今日は眠れなくてな…不思議に思ってる。全然眠くないんだ」

コ「ずっと寝てたからかな? まあそんな時もあるよ。寝れないなら寝なくてもいいし…!」

魔「そう、だよな…そういえばヒビキとシルバーは?」

コ「ヒビキくんとシルバーなら下で寝てるよ。女の子と寝るのはさすがに恥ずかしいみたいでね!」

魔「そりゃ異性だし寝にくいだろ…よくわかんないけどな。幻想郷には男が少ないから」

コ「へえー! そうなんだ! …この年頃になると寝にくくなっちゃうんだね。ちょっと寂しいな」

魔「なんでだ?」


コトネは笑いながら面白そうに言った。


コ「まあ、これでも昔一緒にお風呂入ったり寝たりしてたからね! 私も今じゃ少し抵抗あるんだけどねえ」


魔理沙はその行動に驚いてしまった。そんなの混浴というものではないか。いやいや、ありえない…
でもこの世界からしてみればそんなの普通の関係なのかもしれない…


コ「ヒビキくんとは幼馴染だし…だから昔は全くってくらい抵抗がなかったんだろうね」

魔「そんなもんなのか…なんかいいな。というより…羨ましいぜ」

コ「そう? ちょっと恥ずかしい思い出なんだけどなあ! …ねえ、聞きたいことがあるんだ」

魔「ん? なんだ、コトネ」


コトネは気まずそうに魔理沙の方を向いて俯いてしまった。そのままの状態が続き、空気も気まずくなる。
魔理沙は、さっきから胸のあたりがもやもやしていた。コトネのことを羨ましいと思ってしまった。
一体なんでだ? と魔理沙自身も不思議に思っていた。コトネが漸く口を開けた。


コ「魔理沙ってさ…もしかしなくともヒビキくんのこと好きでしょ…?」

魔「な、何言って…いや、私は別にヒビキのことなんか…え? ええっ…?」

コ「今日の夜…魔理沙、ヒビキくんと話してたよね。そのとき、魔理沙すっごく良い顔してたよ!」

魔「いや…だから…」


魔理沙はそこで何も言えなくなってしまった。言えることがなかったのだ。なぜだか言い返せない。
十九時頃に、魔理沙はヒビキと話していた。魔理沙はヒビキの笑顔が見たくて話題をたくさん出していた。
とても楽しい時間だった。最初に会ったときは、こいつとは合わない! と決めつけていたが、今はどうだ。
ヒビキと一緒にいると楽しくてしょうがない。ああ、もしかしたら…


魔「………よく、わからないんだ…自分の気持ちが」

コ「そうだよね。最初はそういうものだよ! 私だって気づく前はそんな感じだったもん! …好きだよね?」

魔「…やっぱり違う。この心は違う…私は幻想郷にいる奴が好きなんだ」

コ「……! なあんだ! そういうことだったの! てっきり好きかと思っちゃった。ごめんね」

魔「別に良いぜ! 勘違いって誰にでもあるだろ?」

コ「そうだね! それじゃあ私は寝るね、魔理沙。おやすみー!」

魔「ああ、おやすみ」


コトネは笑ってベランダから出て行った。魔理沙の予想だが、コトネはヒビキのことが好きなのだろう。
焦るのはしょうがない事だ。だから、魔理沙は隠した。自分の気持ちを。


魔「…ヒビキは優しすぎんだよ。泥棒の心まで奪っていくんだからな…」


いつまでもこの世界にはいられない。魔理沙はそっと恋心を隠した。秘めておこうと決めたのだ。
今なら忘れられる。手遅れにならないうちに忘れてしまおう。


コ「……バレちゃったかな……隠しとくつもりだったんだけどなあ…」


コトネは布団の中で誰にも聞こえないような声の大きさで言った。コトネも同じように隠しているから。


…助け舟のように、別れはすぐそこにあった



続く


あとがき

仕事はええよ!とか言わないでね!これでも時間が空いてるときに書いてるからね!
誰が恋するか悩んだんですけど、こういう結果となりました。もうみなさん、お気づきですよね?
えっ?なんの事かさっぱり?わからなかった方は初恋編を楽しみにしててください!恋を纏めます!
次回もきっと早く投稿すると思う!♪(´ε` )

ではまた次回!!!さよなら!!


次回→>>268

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.268 )
日時: 2016/04/19 18:48
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前回→>>267


107話:帰らなきゃ


魔「ふああああ…よく寝なかった…」

ア「あなた遅くまで起きてたの? 幻想郷に戻ってもそんな生活じゃ困るわよ」


そんな事はわかっている。昨日は悩み事が多くて全く眠れなかったのだ。結局あの後二時まで起きてた。
今くまが酷いであろう。鏡を見るのが辛いが顔を洗う事にした。下に行くと、話し声が聞こえた。
話している人物はヒビキ、コトネ、シルバー、紫、霊夢、パチュリーだった。


紫「河城ニトリによると今幻想郷が大変な事になってるらしいのよ。帰れるマシンも造ってあるらしいわ」


コ「それって、帰るって事なの? それに大変な事ってどういう事なの…?」

紫「…そういう事。大変な事…昨日まで起きてた異常現象みたいなものよ」


霊「紫、それを詳しく言ってくれないかしら。そんな説明じゃあわからないわよ」


紫「じゃあもう少し詳しく説明するわ。ここ最近、幻想郷でもの凄い量の雨が降り続いてるらしいのよ
それに里の人間も消えちゃってるみたいだし、力も全く使えなくなってるって感じ…どう思う?」


霊「どう思うって…それって私たちが別の世界に行っちゃったから影響が出てるって事よね?」


紫「その通りー! まあのんきな事言ってないで早く帰らなきゃならないんだけどね」


コ「こっちでは収まったのに…幻想郷ではまだ収まってないんだね」


ヒ「んー…それはこっちと同じ時間帯で起きてたのか?」


紫「ニトリが言ってた事だけど、私たちがこの世界に来てからすぐに雨が降ったって。この世界は?」


ヒ「この世界は確か…コトネ、いつぐらいから雨降ってたっけ?」


コ「確かねえ…私が魔理沙を見つける三日くらい前から雨が降ってた気がするよ! 結構前から降ってたよ」


紫「じゃあ同じような時間なのかしらね。少しのズレはあったと思うけど。とりあえず、やばいって事」


シ「ふーん…じゃあさ、ニトリって奴はいつここにくる予定なんだ?」


紫「行って良いならすぐ行けるって言ってたわ。多少の負担はかかるらしいんだけど。良いかしら?」


コ「またポケモンが消えたりしたら嫌だけど、みんなが困ってるんだったら…ね!」


ヒ「そうだな! 幻想郷ってところの奴らが困ってるならすぐに来て良いぜ。だって困ってるんだろ?」


紫「…ありがとう、あなたたち。すぐに来るようにニトリに言っておくわ。今まで本当にありがとうね」


魔理沙はその会話をずっと聞いていた。コトネやヒビキと別れる事になる? もう会えなくなる?
そう考えると寂しさが一気に込み上げてきた。コトネの家で生活した日々は楽しかったから帰りたくない。
でも幻想郷がそんな状況じゃ帰らなければいけない。この世界にいつまでもいてはいられない。
いつかは幻想郷に帰らなければいけない事はわかっていた。今日だってそう考えていたのだから。
しかし、実際帰らなければいけないという現実に叩きつけられると、とても心細くなってしまう。悲しい。
重い足取りでトイレへと向かった。あと一時間後には幻想郷に帰るのだ。…嫌だ。帰りたくない。
後ろに気配がしたが、気のせいだと思った。だが、それは気のせいではなかった。


コ「魔理沙、今の話聞いてたんだよね」

魔「…ああ、聞いてたよ。わかってるんだよ、あんな事。お前らも私たちがいなくなれば楽だろ?」

コ「………………」

魔「いいさ、そんなに無理矢理無理な顔しなくたって…笑えよ」

コ「笑えるわけないでしょ」


いつもの高い声ではなく、低い声でそう言った。ぎゅっと体に抱きつかれた。


コ「魔理沙やアリスさんと過ごした日々、すっごく楽しかったんだよ? それなのに…そんな事言わないで」

魔「でも、でもさあ! 嫌だったんじゃないのか!? 心の中では面倒臭いと思ってたんだろ!?」

コ「そんな事ない!!」


大きな声を出されて、体が硬直してしまった。すると、背中が自然と濡れた。汗をかいたわけではない。
…コトネの涙だ。コトネはふるふると震えていた


コ「別れはっ、辛いよ…! 怖いしっ、ぜつぼうに、ひたっ、ちゃう…からあっ!!」

魔「コトネ……」

コ「魔理沙がなんと言おうと私は言う…! 寂しいものは寂しいもんっ…! だから、そんな事言わないで…」


ああ、いつからこんなに涙腺が弱くなってしまったのだろうか。目から涙が流れ落ちてくる。止まらない。
我慢しようとした嗚咽も呆気なく口から飛び出した。


魔「うっ…うう! うああっ…!! 私も、別れたくないっ…!!」


でも、別れるものは別れるんだ。それが運命、人生だから。


魔「お前と過ごした日々、楽しかったっ…! ありがとうなあっ…!」

コ「うん…うんっ…!」

魔「幻想郷を守るためにっ、私たちは帰るっ…! 帰らなきゃ…!」

コ「私、応援してるから…」

魔「ありがとう…ありがとうっ……!!」


魔理沙はコトネの肩に顔を埋めて泣いた。そんな二人の様子を家にいた人、みんなが見ていた。
幻想郷を守るために、帰らなきゃ。別れるまでたくさん話そう。そう決めた幻想郷の住民だった。



続く


あとがき

次回で東方編がラストとなります!計何話あるんだろうね。35話くらいあるのかな?
コトネちゃんのセリフがちょっと最終編と…おっと、ここまで言ったらまずいかな…やめておこう。
まあ、まずくも何もないですけどね!特に意味はありませんよ(ーー;)

ではまた次回!!!さよなら!!


次回→>>269

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.269 )
日時: 2016/07/30 09:22
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

前回→>>268


108話:いつかまた会おう


ワカバタウンと一緒にいられるのもあと数十分。この世界に来てからいろんなことがあった。
例えば、コトネが砂糖を塩と間違えて料理してしまったことがあった。これには誰もが大爆笑だった。
それも全て、魔理沙が悪戯で砂糖と塩のわかりやすいマークを消してしまったからコトネは間違えた。
魔理沙は笑いが止まらなかった。まあ、そのあとこっぴどくアリスに叱られたのだが。

楽しい生活ができたのは どれもこれもコトネのおかげだった。あの時コトネが救ってくれたから楽しいのだ。
それがあと数十分で終わってしまうのは悲しい。寂しい。心にぽっかり穴が開いたみたいになる。

最初は幻想郷の方が全然楽しいと思っていたのに…この世界の人間が優しかったから心変りが早かった。
大丈夫と自分に言い聞かせる。そうしないとまた涙が溢れてしまう。もう涙を見せるのはこりごりだ。


コ「魔理沙—! 写真撮影しよ! みんなと一緒に撮るからさ! …魔理沙?」

魔「あっ、ごめん。ボーっとしてた。写真撮影、だよな! すぐ行くぜ」

コ「うん! みんなもう集まってる! 早く行こっ!!」


コトネに手を引かれて部屋から出る。外は天気が良くて、太陽がまぶしかった。最近雨ばっかりだったし。
外にはみんなが集合していた。真ん中にはヒビキが立っている。こちらに手を振っていた。


コ「ヒビキくんってば! 魔理沙の場所とっといてって言ったじゃんよー!」


ヒビキは笑いながら申し訳なさそうに頭を掻いた。


ヒ「ごめんごめんって! だって魔理沙遅えんだもんよー!」

コ「全くもう! ヒビキくんはせっかち過ぎるところがありすぎるんだよ! もー!」

シ「遅れんのは仕方ないことだ、ヒビキ。許してやろーぜ」

ヒ「はー!? それはお前も毎回遅れてきてるから同じように考えてんだろ!」

シ「そっ…それは…」

ア「あ、シルバー図星なのね。やっぱりそうだと思ったわー! 遅れそうな性格そうだしねー」

シ「アリスは黙ってろよ! これからは俺遅れないようにすんもんな。約束してやるよ」

ア「魔理沙も今度からは遅れないようにしなさいよー?」

魔「わかってるっての! ってか、この世界での今度からはないし。…あっ…」


魔理沙がそう言うと、その場の空気が一瞬にして暗くなった。それほどみんな別れるのが寂しいのだろう。
でも、全く会えなくなるってわけじゃない。いつかは会えるって信じてる。


コ「暗い空気になっちゃったけど、写真撮影しちゃおっか! 紫さん、ニトリさんもそろそろ来るんですよね」

紫「ええ、来るわ。じゃあ早く撮らないとね」

シ「じゃあみんな並べよ。撮るぞー」


シルバーが目の前にあるカメラに寄った。これで最後なのかと思うとからんとした様な気持ちになる。
シルバーが指定位置に着くと、いい感じにシャッターが鳴った。確認すると、きれいに撮れている。


パ「レミィあなた何泣きそうな顔してるのよ…もう少し笑ったら? 写真の中で笑えてんだから」

レ「だって寂しいじゃない! お別れはいつでも寂しいものなのよ!」

咲「確かに別れは寂しいですよね。でも一生会えないってわけじゃないと思うんです」

フ「そうだよ! 一生会えないならそりゃ寂しいけどまたいつか会えるんだから! ね?」

レ「そう、よね! 元気で出たわ! 幻想郷でも頑張らなきゃね」


ウィーン


レミリアの言葉と同時に変なマシンが地上に降り立った。中から青い髪の少女が出てきた。胡瓜を咥えている。
この少女こそ河城にとりだった。


に「みんな! 本当にこんな目にあわせてごめん! まさかこんなことになるとは思ってなくて…」

ア「いいわよ。この世界での生活、結構楽しかったし!」

霊「みんな親切でよかったわ。いい暮らしできてたしねー」

に「本当にごめん…! でも楽しくてよかった!! さ、帰ろ」


幻想郷の住民が、一斉に三人並んでいるヒビキ、コトネ、シルバーの方を向いた。


魔「今までありがとな」

ア「色々困ったことあったけど、楽しかったわ」

霊「本当に馬鹿で」

パ「みんなも巻き込んで」

妖「困らせて」

早「大変でしたよ」

咲「でも、私たちはそんなあなたたちが」

レ「すごく好き」

紫「これ、思い出にとっておいてくれないかしら」


紫から綺麗な、透き通った石を貰った。宝石みたいにも見える。


コ「これは、なに…?」

紫「いつでも私たちのこと思い出してくれるようにと思ってね。それ、大切にしてね」

ヒ「俺ら、本当に幸せ者だな」

シ「お前らが来てから大変だったけど、結構充実してた」

コ「あっちでも頑張って! いつかまた会おうね!!」


魔理沙たちはにとりのマシンに乗り込んだ。そう、もう二度と会えないわけじゃない。いつかまた会える。
これは夢じゃない。だって、手の中には思い出がたくさん詰まっているから———・・・



ポケモン×東方編おわり
笑ってはいけない学生24時!!編に続く


あとがき

五月に終わる予定だったポケモン×東方編が早くも終わりました!こんなに早く終わるとは思わなかった!
まあね、笑ってはいけない学生24時!!編があるので必死に頑張りたいと思います。
明日からでも投稿…と言いたいところなんですが、更新停止期間ということで更新を休ませていただきます!
更新を休んでいる間はこそこそと溜め書きしようと思ってます。え?いつ更新再開するのって?
いつ更新を再開するかはー…とりあえず、九月くらいに更新を再開する予定なんですよね。
早く書き終われば終わるほど更新再開日が早くなっていきます。私の予定は未定です!
あ、そうだ!何日か経ったらロック掛けますね。コメントは早いうちにお願いしますー…

ではまた九月あたりにお会いしましょう!!さよなら!!


次回→>>407