二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.256 )
日時: 2016/04/13 21:02
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

>>255 冬夜くん
確かに97話のパチュリーは何気に優しかったかもしれない!!協力性のあるパチュリーだったね。
私も強くなって逃げ出しそーだわー!でも逃げたらコトネちゃんに怒られちゃうからダメだね!!
宿題が…あるだと!?まあ今日私もあったけどね。やだね、宿題。
更新停止期間については検討してますのでしばらくお待ちをー!
更新頑張るね!ありがとう!!


前回→>>254


98話:消える人間


一体全体どういう事なのだろうか。コトネといった少女は力なく意識をなくし、フランの腕の中で眠っている。
早苗には訳がわからなかった。いきなり部屋から出てきて、何か変なことを言えばフランの姉が出てきて…
どういう反応をすればいいかもわからない。姉が出てきた事に対してフランはどうなのだろう。
コトネを見つめているフランに声をかけて見る事にした。


早「あの、フランさん…フランさんはどう思うんですか…?」


フランはこちらの質問に対して何も答えなかった。早苗は嫌々ながらももう一度訊いてみた。


早「あの…フランさん、聞いてますか? お姉さんが…」


フ「わかってるよ〜」


いきなり答えるから驚きだ。フランの表情を見て見る事にした。正面へと回り、顔を覗く。
その表情にギョッとした。想像したのと全く違ったからだ。早苗の予想はニコニコした顔だと思っていた。
しかし、実際のフランの表情は激怒を隠しきれていない様な雰囲気を漂わせていた。憎む様な顔をしていた。
早苗は後退りした。その理由がその顔が怖くて退いてしまった…こんな事フランには言える訳がない。
こうなったフランの対処法は好きにさせるがモットーなのだろう。早苗は溜息を吐いて優しく言った。


早「もうフランさんの好きにしていいですからね。こんな事する様な人私は許せませんけど。フランさんは?」


フランはそっと答える。


フ「嫌に決まってる。多分コト姉は魔理沙とアリスの友達なんじゃないかなって思うの。だから許せない」


それの考えは早苗と全く同じだった。先程のコトネの話からして魔理沙らへんの人はコトネと友人と考える。
もしそれが合っていないのだとしたらコトネと魔理沙はどういう関係なのだろうか。そこは考えない。
それよりも早く行動しないとまずいのではないかと思う。あのレミリアの様子では何かを仕出かす筈だ。
頭の中で考えを練る。レミリアがエンジュシティというところに行ったのだとしたらこちらも行けばいい。
少し心配なところもたくさんあるが、今はそんな事考えてはいられない。とにかくこの世界の人間を守る。
それが今一番優先する事ではないだろうか。よし! と心に決め、立ち上がる。しゃがんていたら腰が痛い。
背伸びをして肩を回した。これからが本番だ。もうレミリアの好きにさせてはいけない。


早「フランさん! 私エンジュシティに行きます。フランさんはここにいても良いですけど、私は行きます」

フ「……………」


フランは何も言わない。黙って俯いているだけだ。


早「すみませんが、フランさん。もうあなたのお姉さんの好き勝手にさせたくないんです。だから…」

フ「私も行くに決まってるよ。ここは幻想郷じゃない。本来私たちが住む場所じゃない。許せない」

早「そうと決まったら行きましょう! もう好き勝手にさせられないんです! 早く行って止めなきゃ!」

フ「でもね、心配な事があるんだ。お姉様を止められるかどうかってところ。今は絶対強い筈だもん」


確かに噂では強いとかなんとか。とにかく強いらしい。その時、扉の向こう側から人が入って来た。
その人物は、アリスだった。アリスはスズのとうに向かうのでは? と疑問に思った。


ア「二人とも! 無事だった!?」

早「大丈夫ですけど…なんでここに?」


アリスの話によると、パチュリーがここに行けと連絡をよこしたという。なるほど、と納得する。
しかしどういう理由でここに来させたのだろう。それも聞くと、理由は特にない…との事だ。


ア「ねえ…フラン、あなた気づいてるんじゃないの?」


フランは黙っている。早苗は何の事かわからなかった。気づいてるって何をだ。


フ「そうだね。とっくに気づいてるよ」

早「えっと…どういう事ですか? よく分からないんですけど…」

フ「コト姉をよく見ればわかる」


よく見れば…?
早苗はじっとコトネを見た。コトネを見てわかることは、特にない。しかし、数秒経ってやっと気づいた。
…コトネの体が透けている。まずい、まずいまずいまずい。これはコトネの体が消えているのと一緒だ。
ヒビキ、シルバーと呼ばれた男二人も見るが、コトネと同じように体が透けていた。アリスは頭を抱えていた。


フ「さっきからずっと消えてってるの。でも、もう対処法がないの。きっと…お姉様が力を奪ってるから」

ア「止められない…もう何が起きているのかさっぱりわからない…」


早苗たち三人が俯いて困っていると、コトネらしき声が聞こえた。


コ「体、消えてるんだ…」

フ「コト姉! どうしよう。コト姉の体透けてってるよ…!」

コ「この世界は終わりなんだよ。雨が降り続いてるときから気づけばよかったんだね…」


さっきよりも声が出ている。しかし、コトネが苦しそうだから力を振り絞ってるのだと思う。


コ「何もできなくて、ごめんね。人間は消える。………お願いがある…私たちを助けて」


コトネは静かにそう言って、姿を消した。…消えた。アリスの拳がふるふると震えている。この世界の人間は…
もう誰一人いないだろう



続く


あとがき

ネタがないんじゃありません。危機というものを伝えているんです。危機というものを伝えているんです。k((
はい、最近忙しくて疲れが溜まりに溜まってるゆーいです。部活の時間が長くて死にそう。
やめて!これ以上私の時間をとらないで!!このままじゃ死んでしまう!小説書く時間少ないんだから!
今回短かったかなー?いや、結構書いた!1800文字はいったはずだぞ!

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>257