二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 ポケモン×東方編 ( No.259 )
- 日時: 2016/04/17 12:46
- 名前: ゆーい (ID: hfVure16)
- プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
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101話:動く大図書館
パチュリーは、例え何があってもその場に居てゆっくり敵を待っているだけで、自分からは動かない派だ。
だが、今の状況からして動かなければならなかった。水晶でアリスたちの居る場所を見るが、ピンチ。
妖夢は消え、霊夢や魔理沙、早苗の姿も消えてしまった。少し目を離した隙に消えていた。
たった数秒の間に消えていたなんて。もしかしたら気付かない間に三人は薄くなりつつあったのだろうか。
額に汗をかく。いつもは冷静でいるパチュリーも、こうとなると焦らないわけにはいかなかった。
どうすればいい。まずスズのとうに行こう。話はそれからだ。眼鏡を外してエスパータイプの技を使う。
完全にオリジナルの技だが。
瞬きをすれば、パチュリーはスズのとうの最上階に居た。風が結構吹いている。
目線の先にはレミリア、フラン、アリスがいた。咲夜が倒れている。溜息を吐いて、ゆっくりと近づく。
パチュリーの存在に気づいたのか、レミリアがこちらを向いた。
レ「…パチェ…やっとあなたも来たのね。待ってたわよ」
レミリアはにっこりと笑っていた。フランはそんなレミリアを睨んでいた。アリスは立ち尽くしている。
状況を見る限り、レミリアはフランに対して地雷を踏むようなことを言ったのだろう。絶対その筈だ。
レミリアの態度に少し怒りを感じた。それを抑えて言う。
パ「レミィ、あなたなんでこんな事してるのよ。私吃驚したわ。水晶見てみれば人間消えてるし。なんなの」
レミリアには悪いが、やはり怒りは隠せなかった。こんな状況を目の前にして怒らないものか。
そのまま話を続ける。
パ「私はあなたを親友だと思っている。良き友だと思っている。勿論慕ってる。
でもね、私的にも今回の事はどうかと思う。ここは本来私たちの住むべき場所ではないし。でしょ?」
レミリアはパチュリーの意見に対して笑っている。イラついている様子なんて全く見せない。なんなのだ。
レ「…私もあなたのこと良き親友だと思っているわよ。でもあなたになんと言われようとやめない。でも…
今回ばかりは譲れないの。だって今はポケモンという生物の力も持っている。何も怖くないじゃない!
怖いことなんてただ一つ。世界が壊れないかどうかよ。私にとってはそれが怖い。そうよね?」
パ「それは、そうだと思うわ…世界が壊れたらどうにも出来なくなってしまうもの。だから怖いんでしょ」
レミリアはそれ以上何も言わなかった。目で「ええ」とでも言うかのように話した。
パチュリーにはさっぱりわからなかった。この世界を征服して何になるのだろう。きっと困るだけだ。
さっき自分が口に出したように、この世界は普通の人間とポケモンが生活をする場所…
この世界に住んでいる人間は幻想郷の人間の里にいる人間以上に弱い筈だ。きっと強くはない。
もう、これ以上レミリアには何もして欲しくなかった。何をしたって悪くなる一方。
幻想郷にいるときだってこんな感じの異変は起こしたが、霊夢たちにこっ酷くやられ、とても反省した。
なのに、なんで今回もこんな事をやっているのだろう。霊夢たちはもう怖くないのだろうか。
怖いのは世界が壊れること。そんなの誰だって怖い。でも、その原因をつくっているのはレミリアだ。
その途端、脳にこの世界の人間が出てきた。そうだ。この世界の人間はとてもお人好しだ。
病院は病人が泊まる施設なのに、泊めてくれますか? と倒れながらに言ったら普通に泊めてくれた。
霊夢やフランも泊めてくれた。魔理沙やアリスのことも助けてくれた人もいるという。とても優しい。
そんな罪も犯していない人間だけ、何故こんな目に合うのか。怒りのゲージが上がって、MAXまできた。
パチュリーの物理的な力は強くない。弱い方だ。しかし、握った拳がわなわなと震えている。
もうこうなったら戦うしかない。パチュリーは近くにいるアリスにそっと言った。
パ「アリス、お願いがあるの。私と一緒に戦ってほしい」
アリスは驚いた顔をした。
ア「いいけどっ…私相性全然良くないわよ!? エスパータイプだし…ねっ?」
パ「エスパータイプだから何? あなたには、はがねという強い武器があるじゃない。それにね…
この世界の人間から聞いた話なんだけど、新しいタイプが見つかったらしいの。フェアリーっていうね。
私はどうやらそのタイプを持っているらしい。だから…一緒に戦ってくれないかしら…」
それでも困った顔をしている。負けたときのことを考えているのだろう。でも、今は勝つことを考える。
レミリアはあくタイプとひこうタイプ…
勘だが、魔理沙がレミリアに勝てなかったということは、魔理沙はきっとエスパータイプとほのおタイプだ。
でも、こっちにだって勝算はある。…フランがいる。
アリスは決心したようで、パチュリーを真剣な眼差しで見つめた。パチュリーも見つめ返してやる。
パ「決めたのね…フラン、あなたも一緒に戦ってくれない? 私たちだけじゃ勝算が低いから。どう?」
フ「いいとも、一緒に戦ってあげるよ。恨みは返さなきゃね、パチュリー」
パ「いつもは動かない大図書館をなめないでね。絶対倒すから、レミィ!」
いつもの正常な親友を、取り戻さなければ。
続く
あとがき
どもです、ゆーいです!!宿題があああああああああああああああああああああ!!!!!!!
多すぎるんですね。どうしよう。本当に宿題が多すぎて泣きたい。なんなんだ、our teacher…
ってことで、大事なことを言いますね!
ポケモン×東方編が終わったら、更新停止期間に入ります!!
二年生になって勉強に追いつけなくなると困るんですよね。だから、本編の内容を減らしました。
ポケモン×東方編 → みんなの初恋編 → 最終編
という繋がりでやっていきます。更新停止期間中は、陰で書き書きしてます。所謂書き溜めというやつです。
なので…更新再開するのは書き溜めが全部終わってからですね!(最終編まで全部書き終わったら)
本当はこれ、お知らせ項目に書く予定だったんですがやめました。深い理由はありません。
では、更新停止期間についてよろしくお願いします!!
ではまた次回!!さよなら!!
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