二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ( No.26 )
日時: 2016/02/07 10:04
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

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遅れてすいません…

15話:謎の電話 ~初のホラー編!~

俺たちの罰ゲームが終わり、みんなは普通に戻った。シルバーも、もういいよと言い終わった。
みんなでごろごろ漫画とか、本を読んでた。
俺は普通に面白い漫画を読んでいて、ギャグが入るとくすりと笑ってしまう。
みんなも同様、たまにくすりと笑い声が聞こえた。
今気づいたが、少しずつコトネとシルバーも仲良くなってきているみたいだし、よかった。
少し安心した。…だけど、心配なことがただひとつ。レッドさんが2人に何か言わないかだ。
まあ、確かにレッドさんなら言わないとは思うけど、心配だ。

ぷるる…ぷるるるるる

ん?電話?母さんかな…?いやでも…、家の固定電話だし…

「はい、もしもし。ヒビキですけど」

『………死ね』

「え…?」

『……死ね、死ね』

「だ、誰ですか?」

『……………』ブチッ

……な、なんだ?い、今の電話…
コトネ、シルバー、レッドさんが俺の方を向いていた。

「どうしたの?ヒビキくん。なんか震えてるけど…」

心配そうにコトネが言う。すると、シルバーも

「お前が震えるなんてらしくないじゃん。どうしたんだよ」

と言った。レッドさんの方をちらっと見る。何か考え込んでいるようだった。
すこしたち、レッドさんが口を開けた。

「なぁ、みんな知ってるか?」

「「「な、何ですか?」」」

「噂っていうか、都市伝説っていうかなんというか…わからないけど、一応、話すよ」


あるとこにまさきくんっていう男の子がいたんだ。まさきくんは普通に生活していたんだ。
でも…ある日突然、知らないやつから電話がかかってきたんだよ。
まさきくんはすこし動揺した。
「誰?」
ってな。そして、電話の向こう側から声が聞こえた。
『………死ね』
と。まさきくんは怖くて、
「誰っ!?」
って叫んだんだ。
また
『……死ね』
って聞こえた。ここでまさきくんは電話を切ればよかったんだよな。
でも切らずに
「誰なんだよ!?」
と言った。電話は
『………ブチッ』と切れたんだ。
まさきくん、怖さのあまり、そのあと何も口を開けなかったんだ。

そして、次の日も次の日も、電話はかかってきた。もういやだと思いダメもとで親友に、
「せいくん。少しの間、僕の家に泊まってほしいんだ」
と頼んだんだ。ちゃんと理由もつけて。
せいくんはホラー系なんかが大好きだもんで、快くOKしてくれたんだ。

…電話がかかってきた。まさきくんとせいくんで、二人で出たんだ。
すると、
『あははははははははははははははははは』
狂った笑い声が聞こえた。
これを聞いたまさきくんも
「あはは…アハハハハハハハハハハ」
と、とうとう狂ってしまった。
まさきくんはせいくんによって精神病院に送られた。しかしその後、まさきくんは亡くなった。

せいくんはとても悲しんだんだ。それからせいくんは、どうしてこんなことになったのか考えてみた。
けどなんもわかんない。…すると、電話がかかってきた。
「はい、もしもし?」
せいくんは、その電話に出たんだよ。
「アハハハハ、せいくんも僕と同じになろうね。
 アハハハハ…アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
せいくん、耐えられなくて狂っちゃって、その後自殺したんだ…
電話の声の主は…死んだまさきくんだったんだよ。
だけどまだ、まさきくんに電話をかけた声の主は謎のままらしい。


コトネは、口をぽかーんと開けていた。シルバーは、難しい顔をしていた。
俺はその話を聞いていて、背筋がゾクゾクっとした。まさか、さっきかかってきた電話は…

ぷるるるるる…ぷるるるるる

誰一人、この電話の音に気づかなかった。



続く


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