二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.30 )
日時: 2016/02/07 10:10
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

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18話:命が危ない

「ヒビキくん…どうして私を残して逃げたの?
 あんなに私のこと思っててくれたのに…裏切ったんだね…」

「……っ!! いやっ、コトネっ!! 俺は、そんなつもりはなかったんだ!!
 た、ただ、あんなことになるとは思わなくて……」

「あはは…全部言い訳じゃない…絶対助けてやるって……言ってくれたのに…
 約束してくれたのに…裏切り者じゃない!」

「……コ…コトネ!!」

「ついてこないで! 私はもう…………」

「…? もう?」

「………………殺されたから」



「うわあぁぁぁ!! …はぁっ、はぁ…」

「うう…? …ヒビキくん? どうしたの?」

「い、いや…なんでもない。はぁ、はぁ」

「わ、悪い夢でも見てたの…? すごい汗びっしょりだけど…大丈夫?」

コトネに心配させてしまった…夢のなかの張本人に心配させるとはすっげー変な気分だ…
なんだろう…言葉にできないな…

「あんまり考え込まない方がいいよ? 夢にも出てくるからね…それに無理しすぎちゃうと、
 体に影響も出るし…」

「ぜ、全然大丈夫だよ! 気にすんなって!! ははっ」

「……そ、そう…まだ2時30分だね…夜って長いなぁ…」

「だな」

プルルルル プルルルル

「…こんな時間に誰だろうね」

「出てみるよ。……? あれ、なんか立てない…足が動かないな…」

「悪夢見ちゃったからビックリして立てないんじゃないの? 私が出るからいいよ」スタスタ

このときに気づけばよかったんだ…あの話に隠された秘密に。

「はい、もしもし?」

『君は誰?お友達?』

「お、お友達…? えーと、お友達といえばお友達ですね」

『それはよかった! お友達じゃなかったらどうしようかと思っちゃった! 安心、安心!!』

「は、はぁ…」

『明後日、君たちをある場所に招待したいんだ!!』

「招待…?」

『そう! 招待!! また電話するから楽しみにしててね!!』

「は、はい!」

コトネの言っていることを聞いていると、電話の人が何を言っているのかわかる気がする。

『あ、そうだ。もう1つ言いたいことがあるんだ』

「な、なんでしょうか」

『ヒビキくんという子に、君の命が危ないと言っておいてくれ。もしかしたら、
 招待する場所に「そいつ」がいるかもしれないから』

「え!?どういうことですか!?」

『…それは…あ、ごめん、用事があるから切らなきゃ。あの都市伝説の秘密がわかれば、
 わかると思うよ。じゃあね』

「え! あ、さよなら!」ガチャン

「ヒビキくん…君の命が危ない。早くあの話の秘密を見つけなきゃ」

「…? よくわかんないんだけど。意味を…」

「…話の秘密がわかれば、解けるんだって。とにかくどうにかしないと、いけないの!
 シルバーとレッドさんがいないけど、考えよう!」

「…あ、あぁ」

よくわかんないけど、秘密を暴かなきゃいけないらしい。命が危ないということは、
誰かに狙われているのか。いいよ、秘密を暴いてやるよ。


      
続く


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