二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *4200参照感謝!! ( No.306 )
- 日時: 2016/05/22 20:52
- 名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
- プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
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ヒビキ、おれ見たよ……お前が……いじめられてるとこ。
─────・・・
おれはそのとき、丁度町を歩いていた。なぜ歩いていたか……暇だったからに決まってる。
ちなみに、おれの家は森の中にあるから家に帰るための路でもあるわけだ。
いつも小さな穴から入って森の中に行く。すると、小さな…いや、遠くから大きな叫び声が聞こえた。
どこだと思い、森の中を走った。もしかしたら何かお化けでも出たのかもしれない。
おれは叫び声がした方へと行ってみた。だが、それは想像していたものと全然違った。いじめられていた。
ヒビキが、いじめられているのだった。
C「なーあー、やっとお前のこと構ってやれるんだぜ? もっと楽しめよ」
D「アカリとカズヒコがいたせいで全然遊んでやれなかったからなー! 久しぶりでめっちゃ楽しみだよ」
ヒ「なっ、んで…この日の限って…!! やめて! いたっ…!」
ヒビキはおれと同じくらいの年齢やつにいじめられていて、腹などを蹴られていた。喧嘩は強そうだ。
おれは怖くなって、足が竦んで動けなくなった。どうしたらいい? ここで助けないと…いつか後悔する。
でもおれは勇気がなかった。怖さの方が勝ってその場から逃げた。自分でも思うほど卑怯で最低だ。
心の中で叫んだ。なんで助けなかったと自分を責めた。家まで走ってドアを乱暴に開けて入った。
息が荒い。呼吸が整わない。怖い。ヒビキが…
シ「…はあっ……はあっ…! …ごめっ…ごめんなヒビキ……」
心の中で謝ってもきっと、ヒビキには届いていない。おれは何か違和感を感じた。
ヒビキがいじめられているのを思い出す。さっきの少年二人はやっと構ってやれると言っていた。それに…
それに久しぶりでめっちゃ楽しみだよって言ってた…ということ…おれがあいつと知り会う前から?
ヒビキはいじめられていたってことなのか? 信じたくない、ヒビキが可哀想だ。
シ「コトネは、このこと…知ってるのか……?」
コトネは知っている雰囲気は漂わせていなかった。きっと、ヒビキがいじめられていることを知らない。
このまま放置しておくか、それとも助けてあげるか…でも逃げてしまったからもう逃げられないだろう。
本当は放っておくのは良くない気がするが、ヒビキがどう思っているかによる。でも言えるわけない。
言ったらヒビキが驚く。おれはなにも言えない。臆病者だから。
シ「明日も、様子見てみようかな」
次の日になってもヒビキいじめは終わらなかった。助けてやらなきゃならないのに助けられない。
木の陰に蹲っていると、いじめがヒートアップしてきたのかヒビキの悲鳴が大きくなる。
おれは気づいたらヒビキをいじめていたやつを殴っていた。一人を殴り、もう一人を蹴った。
もう聞いていられなかった。ヒビキの悲鳴なんて、叫び声なんて聞いていたくなかった。
殴りは止まらなかったし、怒りもおさまらなかった。弱い奴は勝てない…ラムダに教えてもらったことだ。
弱い奴はこの世を生きれないから。勝たなきゃ意味がない、強くなきゃ意味がない。
C「悪かったってー! もうかんべんしてよー!!」
D「ごめん、ごめんー!」
シ「もうしないか? ヒビキをいじめないか? それを誓ったらここから逃がせてやる」
C「しない! しないから!! だから許してくれよー!」
少年二人はおれから逃げて行った。あれくらいやっておけばこりごりしてもうやんないだろう。
ホッとしたおれはヒビキに手を差し伸べた。
ヒ「……ありがとう…でも、なんで…」
シ「お前は気にしなくていいよ。とりあえず、今は帰ったほうがいい」
ヒ「ありがとう…この恩はいつか返すよ」
ヒビキは帰っていく。そういえば、ヒビキはあまり半袖や半ズボンを着ない。これは怪我を隠すためか…
いじめは酷いのだということが今わかった。
コトネに言おうか言うまいか迷うおれといったほうがいいと決めつけるおれが心の中にいた。
続く
あとがき
ヒ「あのさ、本編の更新いつできるかわかんないのに何のんきに過去編書いてんだよ」
ゆ「知りませんね」
シ「っていうか俺酷い状況におかれてないか?ヒビキも」
コ「次回は私でてくるのかなあ…」
ゆ「コトネちゃん出てくる予定だよ!絶対に出てくる!シルバーとヒビキが酷い状況なのはしょうがない」
次回も見てね!
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