二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.36 )
- 日時: 2016/02/07 10:20
- 名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)
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23話:旅館
山の中を歩いていくと女将さんと思われる女性が言っていた旅館が見えた。
「ここが言ってた旅館か。なんか古く感じ…歴史を感じるな」
シルバーが言っちゃダメなことを言いかけた気がするけど、気にしないでおこう。
「ありがとうございます。部屋はどんな風に使えば…」
「普通に空き部屋を使っていただいて構いませんよ。こんな旅館来る方も少ないですから。
あ…空き部屋がたくさんあるからといっても分からないですよね。
で、ではついて来てください。」
言われたので俺たちはついて行くことにした。旅館の中を見渡すかぎり、
百年は経っているだろう。シルバーの言った通り歴史を感じさせられるところだ。
「ここの辺りの部屋をお使いください。
女将は私以外にも結構いるので不満や意見があったら申しつけください。
質問も勿論お伺いいたします。それでは部屋を決めてごゆっくりお過ごしください。」
そう言うとニッコリして階段を下りて行った。
「僕は端の部屋を使うことにする。君たちも自由にするといいよ。みんなで使うのもありだし、
一人一人部屋割りして使うのもありだと思う。心配なことがあったら僕に言いに来てね。
それじゃあ」
おじさんも自分の部屋に行った。俺たちの自由にしろって言われてもなー…
それぞれ意見が違うじゃないか。だったら一人一人部屋割りした方が…
「どうしようか。あのおじさんも行っちゃったし。これは自分たちで決めるしかないみたい」
「コトネは…どこの部屋がいい?」
「…一人じゃなかったらどこでもいい」
「じゃ、じゃあコトネ!!お、俺と一緒の部屋に…」
「待てシルバー、一緒の部屋にするなら俺も入れろ」
「二人とも待てぃ!! コトネ、誰と一緒の部屋になりたいんだ?」
「ヒビキくんがいい」
…俺の理性が飛びそうになった。まずいまずい。
二人を見ると俺の方をじろりと見つめ返してきた。恐い。
「おい…ヒビキくん。いいか…何も手ぇ出すなよ」
「変なことされたら遠慮なく声上げろよコトネ。すぐに助けにいk」
「何も変なことしないから!! 絶対しないから!! 断固拒否するから!!」
勘違いされては困る。俺は別にコトネに変なことはしないし、悪いこともしない。
しかし、それも全てコトネの行動にもよる。コトネが誘惑して来たらそれで俺、コトネ襲うし。
コトネにかかってるからもし襲ったらコトネを恨んでくれ。
「じゃあ俺たち二人は別れようか。俺は105号室行く」
「俺、106号室行く」
「俺たちは107号室に行くよ。それじゃ、またあとで」
俺たちは別れて自分の決めた部屋に行った。ドアを開けると少し寒かったが、我慢して入った。
「なんか…まだ冬じゃないのに少し肌寒いね」
「そうだな、山の中にあるから寒く感じるのかもな。えーと、エアコンは…」
寒さのこととかも考えながらエアコンを探す。
「…あれ? エアコンが見当たらないな。リモコンらしきものも無いし」
「もしかしたらエアコン自体ないんじゃないかな。節電のためありませーんみたいな」
「そうなのか? …確かにそれもあり得そうだな。しょうがない、寒さは服で凌ぐか」
コトネががっかりした表情をする。コトネは冷え性だしな、寒さが嫌いなのもそのせいだろう。
俺だって寒さは嫌いだが暑さよりは好きだ。
「あ、そういえばヒビキくん。ここの旅館には色々な部屋があるみたいだよ。
またあとで行ってみようよ。時間もたっぷりあるし」
「へぇ、そうなんだ。図書室とかもあるのか?」
「うーん、本がしまわれている部屋はあるって聞いたけど図書室があるとは聞いてないなー。
あとで女将さんに質問してみようか」
図書室とかあればこの旅館に関する資料があると思ったんだけどな。
書庫もあればいいんだが…
コンコン
「ん?なんだろ。はーい」
「あ、こんにちは。この階に泊まっている人ですか?」
「は、はい。そうですけど…なんか御用でしょうか」
「こんな山奥に来たならなんか意味があるんじゃないかと思ったんですがそうみたいですね。
…申し遅れました、私はイツキ。この旅館に長い間泊まっている者です。
私はこの階の108号室に泊まっています。以後よろしくお願いします」
レッドさんよりも低くてシルバーより少し高いくらいの身長だ。年齢は18歳くらいだろうか。
まず俺たちよりも年上ということはわかる。あとは…キリッとした目にスラッとしている
体つきだろうか。頭に残りそうな印象的な顔もしている。
「えっ、えっと…なんかの雑誌のモデルさんでしょうか…」
コトネがへんてこりんなことを言い出す。何言ってんだかと思ったが、モデルに見えなくもない。
顔、体格からして見たのだろう。
「いいえ、普通の…いや、少し変わってる人ですよ。モデルなんかじゃありませんよ」
「キ、キレイな人だからてっきりモデルさんかと思っちゃいました…へー…すごい」
何に感心しているのかよくわからない。でもなんかいい人そうだし、仲良くなれそうだ。
続く
あとがき
なんか書き方を工夫してみたけど、どうでしょうか。見やすかったらなによりです。
今回、新キャラが登場しました。「イツキ」さんですね。私の想像絵としては
見た目がイブキさんっぽいイメージです。キリッとしててお姉さんぽい人好きです。
でもイブキさんの場合はツンデレ気味なんで論外です。全国のイブキファンの皆さん
誠に申し訳ございません。イツキさんについてはこれから明らかになってきます。
今回はこの辺で失礼します。ではでは!!
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