二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *ビターメモリーズ ( No.387 )
日時: 2016/07/02 16:59
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)

俺らの愛歌 3 >>384
解説2 >>386

はい!みなさんどもです、毎度お馴染みゆーいです!!えっ?何?お馴染みではない?まあまあ気にしない。
今回は俺らの愛歌を解説したいと思います!ちょっとわからないかもしれないんで曲名挙げます。
俺らの愛歌は劇場愛歌をもとにしています。前回の続きみたいなものです。

じゃあ、注意を言わせていただこうと思います。
・死ネタあり
・みんな暗い
・コトネが死んでいる
・こいつらどうしたの状態
・作者って馬鹿なの?状態
・愛歌=フィーリング
・解説は見にくい

著作権に引っかからない程度に書いたものです。あまり解釈になってないかもしれませんが、
最後まで見てくださると嬉しいです!どうかよろしくお願いします!!
上の注意点でダメだった方は無理して見なくても大丈夫です。

今回は、俺らの愛歌 3の解説です。
では、どうぞ!!




……頭の中で、過去の記憶が蘇ってくる。
思い出…たくさん思い出してみたって今の俺らはダメだ。
だって俺らはそれをすぐに排除してしまうから、いらないものとして…使わないものとして…
(大切な思い出を消し去っていくから)

下からヒビキの苦しそうな声が聞こえる。
(ロープでヒビキを絞めてる)

…思えばさ、始まりはお前だったと思うよ、俺。
あんな眩しすぎたあの頃の思い出も、あの頃の太陽も…全部、全部……
(あの頃の思い出=こんなことがなかった頃  太陽=幸せ  それをなくしたのは全部…)


「お前のせいだよ、ヒビキ」






そう言った瞬間に目の前の景色がガラッと変わった。
周りを見渡しても、一面劇場みたいな場所だ…椅子がたくさんあって、舞台があって…照明もある。
俺は舞台の下に立っていて、舞台の上にはコトネが立っている。
(景色が変わる=コトネちゃんが魅せているもの)

笑ってない、だけど怒ってもない…どこか悲しそうで、辛そうだった。
(俺のやっていることが嫌なんだろうか)


「コトネ……なんで、いんだよ……」


「悪いのは私だよ、シルバー…私が全部悪かったの」

「私は嘘をついた…悪いのは、本当はヒビキくんやシルバーなんじゃないかって…でも、違った」

「私は…この罪悪感から逃げたかったんだよ、逃げたかったから嘘をついたんだよ…」


苦しそうに胸を押さえながら話している。
心臓がドキドキして、目の前にコトネがいるのが辛くて、嬉しくて、どうしようもなくて…笑った。

俺はヒビキやコトネを信じたい。
だけど、信じたい自分を否定するかのように他の自分が止めてくるんだ。
そんな俺の心を読み取ったかのようにコトネは話を続ける。


「ここは劇場だよ、みんなが主役なんだよ…信じようよ、私たちを」

「安心したいんでしょ? 誰かを信じて…それが私たちの関係でしょ? 愛の形でしょ?」
(みんなが主役って、そういうことじゃないの?)


俺の目から自然と涙が零れ落ちてきた。
それを見られたくなくて、コトネから視線を逸らすために下を向く。
よくよく思えば……惨めだ。


「俺…惨め、だよなあ……ずっと…今も、昔も……逃げてばっかだ……」

「コトネ……俺は、コトネに帰ってきてほしい。また、みんなで遊ぼう……」

「消えないんだ、心が…気持ちが……見たくないのに、……ごめん」


「……じゃあ、その心を信じてみてよ」

「ヒビキくん、わかってくれるよ…うん、ヒビキくん優しいもん……」

「私は、シルバーのことずっと信じてるから…」


ああ、コトネは……ずっと俺のことを思っててくれていたんだ。


それを無視していたのは、俺だ


また景色が変わる。
下にはヒビキが寝転がったままで、俺はヒビキの上に座っていた。

違う…ヒビキが悪いとか、コトネが悪いとかじゃなくて……認めなければ。


「…嘘だっ…全部…全部俺が悪いんだ…! ごめん、ヒビキ…俺ずっと八つ当たりしてた…ごめん…」

「本当は、こんなこと考えたくないんだ…! そんなのは考えていたくなんかないんだ…!!」


計算して、出すだけの答えなんて……また俺は自分の傷を人のせいにするのか…? …違うだろ?

ヒビキが驚いて口をポカーンと開けている。


「馬鹿だったんだよ、俺らは……」


忘れたいと思ってた、さよならしたくないって思ってた……でも、今なら思えるんだ…


「なあ、ヒビキ…今ならいいよな…? 忘れなくても…さよならしても……」
(忘れなくても=今の出来事を、昔の出来事を さよならしても=今の現状と、今の俺らと、今の俺に)


「………? シルバー…お前、なに言って……」


俺は近くにあったカッターナイフを手に取った。
今から俺のすることを察したのか、ヒビキの手が伸びる。
そして、俺の持っていたカッターナイフが宙を舞った。


「シルバー! さよなら? そんなのやめろよ!! まだ、まだ……まだ……生きてくれよ!」

「お前まで、逝かないで……」
(ヒビキは一人になりたくない)



ヒビキの涙が俺の手にポツポツと降ってくる。
ああ……俺は………
(また間違いを犯すところだった)



続く→ >>390