二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ( No.4 )
日時: 2016/04/21 20:12
名前: ゆーい (ID: hfVure16)

前回→>>3


【過去編】 2話

 ーコトネターン!

「ふぅー…!結構拾ったなぁー…あれっ?あんなのところに綺麗な貝殻が…」

その貝殻がある場所は崖の断崖絶壁と言えるギリギリの場所にあった。
しかしそれは、誰もが見惚れるダイヤのような輝きをした貝殻だ。コトネもその貝殻に
一瞬で目を奪われた。

「あの貝殻欲しい!でもあんな高いとこ登りたくないしなー…どうしよう。
…よしっ!勇気を出して頑張って登ろう!」

何事にも挑戦が大事だとコトネは思っている。体を縮ませながらだが、ゆっくりと
その貝殻に近づいていった。

「…よいしょ、よいしょ!やったぁ、着いた〜!…遠くで見るのもいいけどやっぱり近くで見るのも最高!
 …本当に綺麗…じゃ、ありがたく貰います!」

美味しいものを見るように、ペロッと舌舐めずりをした。

そのとき、後ろから鳥肌が立つような声がした。

「アハハッ!うまく引っ掛かかってくれたね、コ・ト・ネ・ちゃん?」

「…!!だ、誰っ!?…あっ!ヤバッ…!うああっ!」

コトネは振り向いた瞬間、バランスを崩し崖から落ちた。岩を掴もうとするが、
その手は空振りし、宙を舞う。

(嘘っ…嘘でしょ!?誰あの子!引っ掛かったねってどゆこと!?ヤバイ、死ぬっ…)

コトネの身体は海へと真っ逆さまに落ちていった。


          
続く


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Re: ヒビキたちの物語 ( No.5 )
日時: 2016/02/06 19:27
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

前回→>>4


【過去編】 3話

「たっ、助けっ…!かはっ…誰か…あっ…!」

(マズいっ…泳げない…!苦しい…っ!ヒビキくん、シルバーくん…っ!)

海がコトネの体を欲しがるように襲ってくる。さっきまで波は激しくなかったのに、 
流れが早くなっていた。

「ヒビッ…くん…シル…」

できる限り声を出して助けを読んだが、くらくらしてきてしまい力が出ない。
もう駄目かと諦めかけた。そのときだ…

「コト!!」

「コトネ!!」

助けてくれという願いが通じたのか、ヒビキとシルバーがコトネを助けに来た。

「待ってなよ!今助けてあげるから…!」

「溺れ死ぬなよ…っ!」

コトネは二人に引き上げられ、無事助かった。

「けほ…っ!かは…っ!はぁ…はぁ…」

「コトネ!!何でこんなことになったんだ!!」

シルバーはコトネを睨み付けた。コトネもその目線に気づき、落ち着きを取り戻した。

「綺麗な貝殻があったからとろうとしたらね、後ろから変な声が聞こえて…
 振り向いたらバランス崩して落ちちゃった…」

「…そうか。ヒビキ、早く帰るぞ…ここは危険だ。」

「…わかった。コト、立てる?」

ヒビキはコトネを立ち上がらせた。その場にいた3人、全員濡れていた。
荷物を持ち、帰ることにした。

(コトに声をかけたのは誰だ?そいつを突き止めないと……)

ヒビキは焦りながらも考えた。

「まさか落ちるとは思わなかったな。でもまぁいいか。結構面白いもの見れたし!クススッ」

コソッと誰かが呟いた。ヒビキはそれに反応した。

「ん?なんか言った?」

「どうした、ヒビキ?」

「声が…いや、なんでもないよ。早く帰ろうか。」

「お、おう。なんかよくわかないけど帰るか。」

(幽霊…?いや、そんなわけないか。…変なの…)



過去編 ー終わりー


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Re: ヒビキたちの物語 ( No.6 )
日時: 2016/02/06 19:27
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

過去編→>>5


【本編】 

1話:帰って来たぜ

太陽が眩しく照らすなか、1人の少年が帰ってきた。…ここに帰って来たのは何ヶ月ぶりだろうか。


?「いや〜帰って来たぜ、ワカバタウン…!」ワクワク


黄色と黒の混ざった帽子が特徴的だった。


?「コトネ…元気かな」


コトネ…この少年の旅に猛反対した少女だ。


?「あっ…! …ヒビキくん!」

ヒ「コトネ…! 元気だったか!」

コ「…ヒビキ…くん。私さ…すごい怒ってるよ?」

ヒ「お、俺だってお前が俺のあとを追って旅に出たこと、ものすごく怒ってるぜ?」

コ「それは…ごめんなさい。でも…ヒビキくんが無事に帰って来てくれただけでいいかな。クスス」

ヒ「…! な、何笑ってんだよ…///」

コ「べーつにっ! お帰り!」

ヒ「…ただいま!」


                    
続く


次回→>>7