二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *ビターメモリーズ ( No.402 )
日時: 2016/07/18 09:50
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940


Aira 3 >>399
Aira 解説2 >>401

はい!みなさんどもです、毎度お馴染みゆーいです!!えっ?何?お馴染みではない?まあまあ気にしない。
今回はAiraを解説したいと思います!ちょっとわからないかもしれないんで曲名挙げます。
この話はアイラをもとにしています。前回の続きみたいなものです。

じゃあ、注意を言わせていただこうと思います。
・死ネタあり
・みんな暗い
・コトネが死んでいる
・こいつらどうしたの状態
・作者って馬鹿なの?状態
・解説は見にくい
・Airaハッピーエンド

著作権に引っかからない程度に書いたものです。あまり解釈になってないかもしれませんが、
最後まで見てくださると嬉しいです!どうかよろしくお願いします!!
上の注意点でダメだった方は無理して見なくても大丈夫です。

今回は、Aira 3の解説です。
では、どうぞ!!



「コトネの部屋……懐かしいな。一年ぶりだ…」
(コトネちゃんが死んでから一度も来ていない)


俺は久しぶりにコトネの家へと行った。
コトネの父さんに呼ばれて行ったのが事実なのだが。

コトネの部屋はきれいで、いなくなってからも清潔ということが分かった。
きっと、コトネの父さんが、コトネが死んだ間もきれいにしていてくれたんだろう。


机もベッドも、何もかも変わっていない風景。
ただ一つ変わっていることは…コトネがいないことだけだった。


椅子に座って、何気ない話をして…そんな生活は二度と戻ってこないのに。
俺はいったい何を望んでいるのだろうか。
(望んでいるものがわからない)

コトネの机を物色していると、一つの手紙が見つかった。
さっきは手紙なんて置いてなかったはずなのに…まだ新しいみたいだ。汚れていない。
まるで今さっき書いたようだ。

中身を見てみることにした。





 ヒビキくんへ
‾‾‾‾‾‾‾‾
いきなりごめんね、こんな手紙書いて…
これは私が生前に書いたものじゃないけど、信じて読んでみて。
     ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
(生きていない間に書いたもの)

ヒビキくんたちにはたくさん悪いことしちゃった。
最初は全部ヒビキくんとシルバーが悪いんだって思ってたけどそんなことなかった。
全部私が悪かったんだよ。

ヒビキくん…本当にごめんね。
私は実際今生きていないけど、今は頑張って霊体を保ってる。もうそろそろ消えちゃうけど…

もし私に会いに来たいならしぜんこうえんに来て。
そこにいるから。



それと、今伝えたいことがあります。

今まで君の傷に触れないでいた。でも、触れなきゃいけないって気づいた。
君の体が軽くなったのは私が君の痛みをずっと抱えているから。

私は生きてる間君に縋りついた。ずっと、ずっと…頼ってばっかだったんだ。
だから、今度は私がヒビキくんを助けてあげなきゃって思って助けたの。
迷惑だったらごめん…


…私はこの世から消えた。覚えてくれている人も少ないと思う。
だけどヒビキくんたちは私を忘れなかった。それが何よりうれしかった。
それで、君たちの残ってる想いを必死になって探したよ。それでやっとここまで来たんだ。
今は染みになって貼りついちゃってるけど、それもいつか染みが抜けるときが来るよ。
(染み=痛さ、辛さ、悲しさ、寂しさ等)


すべて痛みを切り取って、また切り取った痛みを自分の中に詰め込んで、耐えていく。
そんな私だけど…でもね、忘れないでほしい。
それが今の一番の願い。

あの私が作った歌。元気がないときに歌ってくれたかな?
今はその歌が悲しい歌になっちゃってるけど、また歌ってほしいな。
(歌=想い。心は籠ってる。もう一度だけでもいいから言ってほしい言葉)

もう一回だけでも、私がこの霊体を保っている間…歌ってほしい。

どうか、もう一回…



今までありがとう。

これで君に伝えるのは最後だよ。
シルバーにも伝えておいてほしいな…


さようなら、ヒビキくん


 コトネより
‾‾‾‾‾‾‾





「…コトネっ……!!」


俺は手紙を握ってコトネの家から飛び出した。


あいつはずっと苦しい思いをしていたんだ。俺らよりももっと辛い思いを…
死んでからも俺らに思いを伝えるために霊体を保っていたんだ。

ずっと一人ぼっちで、誰にも見られない世界に立って…
俺らに…唄を届けていたんだ……あの唄を…!
(唄=正直な心の籠った想い。歌とそんなに変わりはない)


カイリューに乗ってしぜんこうえんまで飛ぶ。
夜のしぜんこうえんは涼しいと感じる。


「コトネ…!」


「ヒビキくん、来てくれたんだ……信じてたよ」


コトネが死んでからしたいことが見つからなかった。何をすればいいのかわからなかった。
辛さを耐えきれなくて嘆いても、コトネの死を悲しんで泣いても…
何をしたって、どうしたって必ず明日が来て。

コトネはもう自由になれないのに…
俺は、ずっと、コトネを縛りつけていたんだ。痛みで、辛さで。
(苦しめていた、ずっと)


だから…俺はもう逃げない。今度は俺が想いを伝える番だ。
(この辛さから逃げちゃいけない)


「この地球だって…この星空だって……ずっと俺らと同じように回ってるんだ」
(シルバーも思ってたこと。平等に時間が過ぎていく)


「……? どういうこと…?」
(死んでるコトネちゃんにはわからない)


俺はコトネに抱きついた。
本当は抱きつけない筈なのに、今はなぜか抱きつくことができた。


「お前を笑う言葉は、俺らを汚す言葉だった…!」


ぼろぼろと目から涙が零れる。だが、今はそんなこと気にしてられなかった。


「………ヒビキくん」


コトネも俺を抱きしめてくる。


「俺らにとっての光…お前はもういない…だからずっと願ってたんだっ…! 帰ってきてほしいって…!」

「願って…いたかったんだ……帰ってきてくれ…コトネ……」
(ヒビキたちにとっての光はコトネちゃん)


ぎゅっときつく抱きしめる。


「そうだね……帰らなきゃ……待ってて、ヒビキくん……」


その言葉を最後に、コトネは消えてしまった。
もうそこにはいないはずなのに、まだぬくもりが残っていた。
(コトネちゃんは無事に成仏した)


































































(ここからは来世の話)


「おいヒビキ…! コトネはどこだよ……」


「シルバー、目ぇ怖いぜ。ほらコトネ、シルバー兄ちゃんだぞ。遊んでくれるってさ」


「シルバーおにいちゃん遊んでくれるの? やったあ!」


「くっそ……しょうがないから遊んでやるよ」


いつかお前に言わなきゃいけないことがあるんだ、コトネ。
だけど、お前は覚えてるんだろうな………あのときのことを。


「……俺らってさ、今来世…なんだよな」


「…そうかもな」


「らいせってなあに?」


「コトネはまだ知らなくていいことだよ。ほら、遊んでおいで」


俺らを連れ去ってくれたように、
またさ、遠い、遠い、遠い場所へと……連れ去ってくれよ、コトネ……
(ヒビキはコトネが来世へと導いたことを知っている)



おしまい