二次創作小説(紙ほか)

Re: 【ポケモン】ヒビキたちの物語 *5700参照感謝!! ( No.405 )
日時: 2017/08/30 00:14
名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: t1jW5Icf)
プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940

前回→ >>404



コ「シ、シルバーくん…?」


シ「よう、コトネ。この前ヒビキがいじめられてるって言ったじゃんか」


コ「うん…」


シ「もういじめてこないはずだから。おれが倒したから大丈夫。…また遊ぼうな」



ヒビくん、やっぱりいじめられてたんだ…だからいつもけがを隠すために……



シ「それだけ伝えに来た。ごめん」


コ「…シルバーくん! そのけが一体どうしたの!? まさか、けんかしたの!?」



シルバーくんはコトの言葉に答えなかった。暗い顔をするとそのまま帰ってしまった。
なんで、みんな無理するの? ヒビくんも、シルバーくんも…みんな、みんな…



コ「シルバーくんのばか…」



なんも相談してくれないで、一人で戦って…ずるいよ、そんなの。ばかだよ、本当に。
目から水が出る。生暖かい。ほっぺを伝って地面へとおちる。

ひどいよ、なんでよ……





次の日、ヒビくんの家にいるとシルバーくんがジュースを持ってやってきた。
コトはヒビくんと遊んでいて、丁度のどがかわいてたからよかった。



シ「これ、おれのおじさんからもらったんだけど、めっちゃうまいよ。のんでみて」


ヒ「オレンジジュースか何か? ……うん! おいしい!! これ、どこで買ったんだ!?」


コ「おいしー! なんか生き返る感じ!! あー、おいしー…」


シ「内緒に決まってるじゃん。……じゃ、おれ、帰るよ。じゃあな、二人とも…」



シルバーくんはいつもより元気がなくて、泣きそうな顔をしていた。いったいどうしたんだろう?



シ「もう、二度と……会えないと思うけど」


ヒ「えっ?」


コ「何言って…?」



ドアをバタンと閉めて、コトたちの前からいなくなった。……あれ? コト、今まで誰と話してたんだっけ?
大切なコトなはずなのに、どうしても思い出せなかった。



ヒ「ねえ、コト。これ持ってきた? いつの間に置いてあったんだけど…」



ヒビくんが持っていた物はオレンジ色のジュース。



コ「いや、コトは持ってきてないよ……誰が持ってきたんだろ…」



なぜか、今まで話していた人のことが思い出せなかった。






─────・・・


大きくなった私は、ヒビキくんと話していた。



コ「……あ、ねえ…あれって、あのときの子じゃない?」



私が指した先には赤毛の男の子が立っていた。こちらを見ている。



ヒ「あ! 本当だ!! シルバーだ! なあなあ、話しかけに行こうぜ!なあ! …コトネ……?」



頭に激痛が走って、その場にしゃがみ込んだ。頭が痛い。気持ちが悪い。なんなの? なにこれ…
昔の記憶が蘇ってくる。昔、皆で遊んだ記憶……そして、男の子のがジュースに薬を混ぜてる……景色が。



コ「シルバーくん…? 薬……? なんで、どうして…!?」


ヒ「コ、コトネ…!? おい、待て! コトネってば!!」



気づいたら走っていた。なんで、今更…!



コ「シルバー!!」



そうだ…昔…私たちは一緒に遊んだ仲だった。



おわり


あとがき

シ「…うっわー……この時には嫌な記憶しかねえ…」

ゆ「でもこれでコトネちゃんが思い出してくれたからいいじゃんよ。これきっかけじゃん」

ヒ「あのときはびっくりしたな…いきなりコトネが走り出すんだもんな」

コ「それは…! し、しょうがないじゃんよ!!」

ゆ「まあまあ、喧嘩しない喧嘩しない。では、次回からはおまたせしましたの本編です!!」