二次創作小説(紙ほか)
- Re:【ポケモン】ヒビキたちの物語 *笑いけ学生24時!!編 ( No.421 )
- 日時: 2017/01/21 19:29
- 名前: ゆーい ◆p17PNBs1wA (ID: hfVure16)
- プロフ: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=10940
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118話:引き出し 1
さて、今から俺らは引き出しと戦うことになる。激しい戦いだ。腹筋との戦いでもある。
しかし、笑ってしまったら罰ゲームを受ける。絶対負けられない。因みに、グリーンさんはぐったりしていた。
五人が集まり、どうやって引き出しの中を見ていこうかと議論される。結局、俺が一番先だが。
ヒ「…えっと…引き出しは四つあるんだよな。入っている個数はみんなそれぞれ違うと考えると…」
シ「もしかしたら全部の引き出しに入ってるかもな。ナイフとか藁人形とか、な」
ヒ「怖いからやめろ! ナイフトラウマだし! それまったくもっていじめだからな! 俺に対するいじ…め…」
シルバーがハッと鼻で笑う。こいつ馬鹿だなと数秒間が空いた後に思う。何でもないように笑うなよ…
シルバーも俺が気づいた数秒後に気づいたようだ。本当に馬鹿だ。
シルバー、OUT!!
往復ビンタをやられて可哀想に思ってしまうが、そんな風に思ってたらこの先、生きていけない。
俺はシルバーを横目で見ながら一つ目の引き出しを開けた。みんなが息をのみ、見守っている。
ヒ「……なんだこれ」
コ「どうしたの?」
興味が沸いたのか、四人が俺の机に集まってくる。机の中には変な封筒が入っていた。なんだこりゃ。
封筒には紙が貼ってあった。紙には変なフォントで書かれている文字。
『プレゼント(ハート)』
少し腹が立った。…プレゼントまではいいよ、プレゼントまではいい。何で最後にハートマークつけてんだ。
しかもちょっと厚いし、重いし。重量と厚さはあるから中身は雑誌とか本とかだろう。
ひとまず置いておくことにする。俺は二つ目の引き出しを開けた。
ヒ「…よし、何も入ってない! あと残り二つ…」
あと二つがとても長く感じる。これもしょうがないことだよな。小さい引き出しの一つ目を開ける。
あ、さっき開けた一つ目の引き出しは大きい方の引き出しだぜ。
引き出しを開けた瞬間、なにかが俺の目の前に飛び出してきた。なにかと思えば…なんと……
ヒ「うわあああああああああああああああ!!!!! ゴ、ゴ…! ゴキブリイイイイイイイイイイ!!!」
コ「きゃああああああああ!! ゴキっ、ゴキブリはやだあ! ひいっ!」
シ「こっちくんな!! あああ…! ワタルの方に行ったぞ!」
ワ「ちょっ!! 来るな来るな来るなあ! 神様仏様俺たちをお助けください! ぎいあああああ!!」
グ「何でゴキブリで出てくんだああああああああ!! こんなの聞いてねえぞレッドオオオオオ!」
ゴキブリの登場によってその場が一気に騒がしくなる。そりゃあそうだ。いきなり出てくるんだから。
俺も生理的にゴキブリは無理だから机の上に逃げる。みんな教室の高い場所に逃げていた。
かさかさと動くゴキブリはまるで俺らを怖がらせているように思えてきて…俺は殺意が沸いてしまった。
しかもみんなを困らせているのも許せなかったわけで、ロッカーから箒と塵取りを取り出す。
コトネたちは、俺が今から何をするかわかったようで、じっとこちらを見ている。
俺は止まっているゴキブリを素早く箒でとった。すぐさま窓に放り出す。そんなに乱暴にしてないけど。
みんなは「おー!」と歓声を上げた。…なんで俺こんなことしてんだろ……
ヒ「た、助かった…! よし、気を取り直して続きいくか…って、これで最後じゃん」
俺はラストの引き出しをそっと開ける。最後くらい何も入ってなくて、安心しながら終わりたかった。しかし、現実はそうも簡単にいかないようだ。中にはボタンが入っていた。
服のぼたんじゃない。スイッチの方だ。
ヒ「…えっと、なになに…? このボタンは五つのボタンが集まったら一斉に押してください?」
コ「なんかよくわからないアイテムが出てきたね。これで全部だ! ゴキブリは怖かったなあ…」
シ「あれいじめだろ」
ヒ「さっきまで俺に対して恐ろしいこと言ってたやつが何言ってんだ。ナイフも藁人形も怖いわ」
シ「ゴキブリ入れられてた方が嫌じゃねーか?」
グ「あ、俺それ同感するわ。虫入れられるのって嫌だよな」
ヒ「そんなこと言ってたらむしポケモンが可哀想なんですけど。むしポケモンも虫…」
グ「わかってねえなー、むしポケモンはむしポケモンで別なんだよ。つまりゴキブリとかは単品ってことさ」
俺、ゴキブリが気の毒になってきた。
ワ「そういえば、さ…このボタンあるじゃないか」
グ「おう。あるけど、それがどうしたんだワタル。別に何もおかしなところはないぜ?」
ワ「このボタンは五つのボタンが集まったら一斉に押してくださいって書いてあるじゃないか…ってことは」
コ「五つのボタン…五つのボタン……あ! そういうことか! って、え?」
シ「あー…五つのボタンって…なるほどな」
ヒ「俺以外にもこのボタンがあるってことだよな。…みんなの引き出しの中にもあるってことか」
コ「なんか謎が多いなあ…正体不明のボタンだよ。このボタンって色とかも関係するのかな」
グ「関係するかどうかはわからねえな。とりあえず次いこうぜ、次」
グリーンさんがコトネをじっと見つめる。それに合わせて俺らも見つめた。そう、次はコトネだから。
コトネはゴキブリが突然出てくるのに恐怖を覚えたのか、苦笑いをしながらカタカタと体を震わせている。
俺はコトネの肩をポンッと優しく叩いてやった。
ヒ「大丈夫大丈夫! 心配すんなって!! (きっと俺だからやられただけで)お前はやられないよ」
コ「ゴ、ゴ…ゴキブリ出てこないよね…?」
コトネは自分の席へと戻る。俺らは見守った。この中で唯一の女の子だ。守らなければ。
続く
あとがき
どもです、ゆーいです。最近忙しくて頭が回りません、死にそう。
ヒビキがナイフがトラウマなのは、89話:ヒビキVS咲夜>>222を見てもらえばわかると思います。
まあネタバレしちゃうと、ヒビキは咲夜に殺されかけたっていうのがあるんで…ね(´・ω・)
ゴキさんはポケモン界でも出ると思ってる。だってインドぞうだって出てくるんだもん!
ではまた次回!!さよなら!!
次回→ >>422