二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 ホラー編!! ( No.56 )
- 日時: 2016/04/17 19:05
- 名前: ゆーい (ID: hfVure16)
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35話: 起きたコトネと隠し扉
どうしたらいい…?今の状況を纏める(まとめる)が、焦りすぎて頭の中がぐちゃぐちゃだ。
コトネはまだ起きていない。このままじゃ動けなくて、消されてしまう可能性も高い…
「ヒビキっ…シルバーっ…! 居るか…!? 居たら開けてくれ…!!」
廊下から息のきれているレッドさんの声が聞こえた。ドアを必死に叩いているのか、ドンドンと
聞こえる。俺がドアを開けてやると、ぐいっと肩を掴んできた。
「はあっ…はあっ…! 人消しゲーム…ってなんのことだ!? 教えてくれ…!!」
何やらさっきのアキヒトの声が聞こえたようだ。レッドさんにしては凄く騒がしい。
きっと人消しゲームが気になるのだろう。俺はレッドさんに人消しゲームを説明した。
真剣そうにこちらを見つめて、話を聞いていた。説明が終わると、すぐにレッドさんが話し出した。
「そういうことか…だから、人が消されたのか…ということは…
異世界に飛ばされたってことなのか…!? 嘘だろ…?」
「レッ…ド…、一体何があったんだ?」
レッドさんに対してシルバーは呼び捨てをしている。ちょっとギクシャクだが……
「……俺の目の前で…人が消されたんだ。しかも食事作ってくれるおばちゃん…
優しかったのに…何で…!! 誰なんだよあの男の子は…!!」
「人が消された…? そんな…嘘だ……」
レッドさんは、
「食事のおばちゃんが目の前で消されたんだ。俺は1階でのんびり過ごしていた。
でもな、自分の部屋に戻るときに、おばちゃんが消された。消したのはフーディンなんだ。
フーディンに 命令していたのは、一人の男の子。フーディンの他にもバリヤードがいたんだけど、
バリヤードには命令を一切していなかった。俺は逃げた。
それで…おばちゃんを助けてあげられなかった。愛想がよくて、面倒見の良い人だったのに…
何もしてあげられなかった。ただ自分の命が危ないと思ったから逃げた。俺…弱い、よなあ…」
と、弱々しく喋った。ショックを受けるのも仕方のないことだ。
レッドさんと食事のおばちゃんは仲が良かった。食事のときにも仲睦まじく話していて…
「…弱くないですレッドさん。泣かないだけ、弱くないです。私だったら…泣いちゃいますもん…」
今喋ったのは俺ではない。だから、その声に俺らはビクッと驚いた。コトネの声だからだ。
コトネが…やっと起きたのだ。
「おはよう、みんな」
「コトネ…今、起きたのか…?」
シルバーの質問に、コトネはこくりと頷いた。
コトネが今から喋る内容が今の現状とそっくりということは、まだ…知らなかった。
俯きながら、夢のことを話し出したのだ。
「…なんかね、深い夢に浸かっていた気がする。
怖かったの、夢の中でフーディンと、バリヤードと…男の子に追いかけられた。
どんどん旅館に居るみんなが消されていって……うっ!?」
急にコトネが頭を押さえた。痛みを和らげたいのか、痛くてどうしようもないのか、
なんなのか理由はわからないが、倒れ混んだ。
「コトネ…!? どうした、頭が痛むのか…!?」
シルバーがコトネの体を支える。…シルバーの様子が妙に変だ。
まるでコトネの体温に目を疑っているように見える。
だけど、これ以上コトネに触れていたら殴られそうな気がする。
「だっ、大丈夫っ…ちょっと…頭痛がしただけ…だよ!」
俺はこのコトネの反応に違和感を覚えた。別人とか…そういうのじゃなくて、なんか変なのだ。
頭痛って…この前も似たような事を言っていたような気がする。
「…ここにいたらアキヒトに捕まる可能性が高い…! 急いで移動しよう!」
「ヒビキ、外に出たほうが危険じゃないか?ここにいる方が安全だろ。」
「馬鹿かお前は。ここは逃げ場が一つしかないんだぞ? 部屋から出るドアだけ…
来られたら終わりじゃんかよ。そこまで考えて───……」
ドンドン!!
ドアを叩く音がした。かなり乱暴な音だ…もしかしたら──……!!
外からは、俺が予想していた奴の声が聞こえてきた。
「ヒビキ、シルバー? いるんでしょ? 開けてよ、捕まれば楽になれるよ? ねえ、開けてよ!!」
アキヒトだ。ここまで追いかけて来たのか。まずい、もう閉じ込められたも同然だ。
さっき言った通り、出口は一つしかない。もう終わりだと、覚悟した。
そのとき、シルバーがおかしな事を言い出した。
「思い出した…隠し扉があるんだった……」
俺、コトネ、レッドさんの3人は、皆同じような顔をした。
レッドさんに関しては、何言ってんだこいつ…と、呆れているようにも見えた。
シルバーは立ち上がって、何の変哲も無い壁をトントンと叩いた。
は? と言いたくなるようなことが起きた。…壁が開いたのだった。
シルバーは自慢気そうに鼻を鳴らした、
「まあ驚くだろうな。これで俺の部屋から出れるぜ?」
「シルバー…行っていいのか?」
レッドさんが質問すると、シルバーは頷いた。
俺たちは、アキヒトが無理矢理ドアをこじ開けるのを耳にすると、隠し扉に入っていった。
…確かに中は、シルバーの部屋だった。
急いでシルバーの部屋から出ると、階段を転げ落ちるように駆け下りる。
…しかし、まだ俺たちはアキヒトがどんな方法を使って捕まえてくるのか考えてもいなかった。
続く
あとがき
テスト期間ですが、書いちゃいました\(^o^)/
すっごい阿保ですね、私(笑)
そういえば、2016/02/27に3dsのバーチャルコン…なんだかってやつでポケモン初代が配信
されますね!!かなり浮かれています(≧∇≦)浮かれるのも仕方の無いことですよね(~_~;)
ホラー編もやっと後編に入りました!やっとです!!これから書くのが楽しみです。
あっ!あと、小説の書き方をホラー編が終わったらちょっと変更したいと思います!!
次の投稿はテスト明けかな?皆さんが見てくれることが、何よりも嬉しいです!!
それでは、また次回!!2日後のテスト頑張ってきます!!
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