二次創作小説(紙ほか)

Re: 【HGSSキャラ】ヒビキたちの物語 R団再復活!?編 ( No.67 )
日時: 2016/04/18 14:56
名前: ゆーい (ID: hfVure16)
プロフ: http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=56413684

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44話:予報外れの雨

ボーッと空を眺めていると、予報外れの雨が降ってきた。
天気予報はあくまで「予報」だから、外れるのは仕方のないことだとは思うけど。

コ「………ヒビキくん………」


プルルルル プルルルル…………


ヒ『はい、ヒビキだけど…コトネか? こんな時間にどうしたんだよ』

コ「…シルバー、いなくなっちゃった……」

ヒ『……何言ってんだ? コトネ、シルバーになんかあったのか?』

コ「シル、バァ…いなくっ、なっちゃっ、たよ………」

ヒ『…………コトネ、今どこ? 外すげー雨降ってるけど』

コ「そとに、いる……シルバーの、アパートの…そと…」

ヒ『外? わかった、じゃあ迎えに行く、待ってろ』

少し待っていると、すぐにヒビキくんが迎えに来てくれた。安心してしまって、泣いてしまった。
シルバーがいなくなって、一人ぼっちだったから。

ヒ「こんな雨の中、よく外にいられたな…明日絶対風邪引くぞ…」

コ「ごめ……でも……」

ヒ「いいよ、無事だったんだし。さ、帰ろう。もう夜遅いんだし。……コトネ?」

コ「シルバー………」

ヒ「話は後で聞く…ここじゃ濡れる。……乗って」

ヒビキくんがカイリューを出して、私を乗せた。
あれ? ヒビキくんの背中ってこんなに大きかったっけ……?
…いつの間に私を追い抜かしてるんだ…昔はあんなに小さかったのに。私よりも……

コ「ありがとう、ヒビキくん」

ヒ「幼馴染みなんだから、こういうことするのは当たり前だろ。気にすんな」

あっという間にワカバタウンに着いた。…結構ワカバタウンって近いんだなあ…

ヒ「よっし、着いたぞ。雨降ってるから早く帰れよー、じゃあな」

コ「……待って、ヒビキくん」

ヒ「どしたコトネ? もう帰っていいんだぜ?」

コ「…泊まってもいい?」

ヒ「……! え、あ、いいけど……」

コ「いいの? …じゃあ行く」

ヒ「ん、鍵開けたから入っていいよ。俺部屋キレイにしてくるから下で待ってて」

コ「わかった………なんでシルバー、行っちゃったの…?」

もし、シルバーが私たちを助けたなら、話は別だけど…それでもやっぱりイヤだ。
シルバーの優しさがそんなところで利用されるのは一番嫌だ……
……上からすごいドタバタ聞こえる。ヒビキくん掃除してるのかな……
いや、違うな。下りてるみたい。

ヒ「コトネ! 掃除終わったから来ていいぜ!」

コ「うん、今から行く。待ってて!」

ヒビキくんの部屋はいつも通りシンプルだった。どこを掃除したんだろう。

ヒ「じゃ、早速シルバーに起きたことを話してくれ」

コ「…あれはね……十時半にシルバーから電話が来たところから始まるんだ……」



──────・・・

ヒ「そっか……そんなことがあったんだ…」

コ「シルバーは、私たちを助けるために行ったのかな…? それとも……」

ヒ「助けるためなんじゃないか? シルバーのことだ、あいつ素直じゃないけど、
  そういう優しさはあるからな。…あいつなら、きっとすぐに帰ってくるさ」

コ「うん、そうだよね…きっとすぐに帰ってくるよね……」

ヒ「そろそろ寝ようぜ、俺眠くなっちゃったし……」

コ「そうだね、私も眠いや。電気消して寝よっか」

「おやすみー」と、寝るときの挨拶をして、私たちは寝た。
ヒビキくんの言う通り、シルバーならきっと騙して帰ってくるはず…きっと……

外は、雨が凄く降っていた。まるで、私の心を写してるみたいだ………






──────────────────────

それから数日が経ったけど、シルバーが帰ってくることはなかった。



続く


あとがき

シルバー……どうして……?

今回の話を簡潔にまとめた風に言うと、↑の言葉ですね。
シルバー、本当に幹部になってしまったんですね…(TOT) 悲しい……
次回どうなるんでしょうか……
あ、R団再復活!?編は コトネ目線が多くなりそうです。私=コトネだと思ってくださいね。

話は変わります。えっと、(安定の)知り合いに挿絵を描いてもらいました。小説カキコの
挿絵投稿サイトでは、サイズがなんとかかんとかで投稿していませんが、知り合いの
pixivに投稿してありますので上のURLからどうぞ。今回はアナログとデジタルですよ?

ではまた次回!!さよなら!!


次回→>>68