二次創作小説(紙ほか)

Re: ヒビキたちの物語 ( No.8 )
日時: 2016/02/06 19:30
名前: ゆーい (ID: x8l1Qes7)

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3話:シルバーとの再会


シ「あはは、お前何してたんだよ。結構待ってたんだが」

ヒ「…何だよ。別に待ってないだろ」

シ「ひどいな。待ってたんだぜ?」

ヒ「そうかよ。だから何だよって言ってんの」

シ「あの時より強くなったお前が見たかったんだよ」

ヒ「…まぁ、お前のそういう元気な顔が見れてよかったよ」


今はシルバーに素直になれない。それがヒビキだった。そんなヒビキにシルバーは、


シ「…昔からお前のそういうところマジで嫌いなんだよ…!」

ヒ「…は? ってお前っ! やめろ!」


いきなり襲いかかった。ヒビキはそれをギリギリ避けた。しかし避けたといっても、完全には避けきれない。
ヒビキの頬っぺたに爪で引っ掻いたような傷ができた。すこしばかり血が流れる。
コトネは驚いたあまり、尻餅をついた。


ー・・・シルバーは暴力を振るうような奴だったか…?
ヒビキは自分のことよりもコトネが尻餅をついたことに気が触れた。


ヒ「お前…やんのか…?」

シ「お前がやるって言うならやるぜ?」

ヒ「ふざけんな!! お前のそういうふざけたようなところ…本当にイラつくんだよ!!」


お前がやるって言うならやるぜ?

その発言に怒り、ヒビキはシルバーに殴りかかった。シルバーは「いつでも来い」と言うように、体勢を変えた。
取っ組み合う2人の姿を見てコトネは怒り出した。


コ「やめてよ! もうやめて! こんなことやったって意味ないじゃん!…やめてって言ってるでしょ!!」


この声に反応したようにヒビキは喧嘩を止める。しかし、シルバーはまだやろうとしていた。


ヒ「そうだよな…ごめん、コトネ。シルバーも…ごめん」

コ「分かってくれればいいの。私はもう関係をこれ以上悪化させたくないからさ…」

シ「…ごめん。悪かった、もう帰るよ」


シルバーは背を向けると、帰って行った。もう少し素直になればよかったと思うヒビキだったが、
その思いはシルバーに届きそうにもなかった。



続く



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