ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

「少年……圭一といったか。レッドの甥だったとはな……」

　あ、いやそれは偽名……

　言う前におじさんが口を開いた。

「そう、俺らは悪の天敵怪盗レッドだ！ブルー・ハリス！お前のしでかした事の証拠は全て掴んでいるぞ！」

　ブルー・ハリス……『フェイク』の長！

　その事実に、僕は少なからず驚いた……のだが。

　……やっぱり、アスカはおじさんの娘だ！

　僕が本気で呆れている間に、話はどんどんと進んでいく。

「君達はニュースを見ないのか？一般人の間でも爆弾の事は噂されているだろうに……」

「だ・か・ら！あなたは私達が何だと思ってるの？『起爆』と『解除』の２チャンネルしかないあんな爆弾、とっくにぶち壊してるわ！こっちには怪力男がいるもんでね！」

　この２人プラスあの父さんで初代は形成されているのか……なんと落ち着きのない……。

　しかし、ブルーも馬鹿ではない。

「壊した？そんなはずはない、あの爆弾は一度象に踏ませて強度実験したはずだ！」

　……馬鹿だったのか！？

「俺が踏んだら壊れたぞ？今度から実験台は俺にするといいんじゃないか？」

「では３日後に……」

　父さんは今何をやっているんだ！この３人をどうにかしてくれ！

　目の前で繰り広げられる漫才に頭を悩ませて。

　ブルーが此方を見ていない事を確認して、僕はアスカにメールを打ち始めた。