二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド 〜ケイが病気!?〜 ( No.209 )
日時: 2015/05/29 23:27
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)

  アスカside

『これまでのあらすじ!
 風の谷、向こうの陸にいたのは……黒髪の男子!?
 え、ちょっと待って、そこに行くには2メートル先の崖まで跳ぶしか……っていうかあなた誰!?
 私が驚いていると、その男子は、こっちに笑いかけて……崖から飛び降りた!
 崖下約20メートル!
 落ちていった場所を見ても、男子はいなくて……。
 その出来事を親友のカナメに話すと、信じられない、って。
 証明の為、2人で風の谷に行くんだ!レッツラゴー!』

 ……相変わらず、長ーいあらすじだね。

 さて、これから何が起こるのかな……。



  ケイside

 いつの間にか立ち上がっていた僕は、すぐに椅子へ座った。

「ケイくん。何が起こったのか、理解できるね?」

「……理解できません」

 その答えに、おじさんと美華子さんは少なからず驚いたらしい。

「ケイ?熱があるの?」

 いや、熱以上の問題がある……けど。

 癌の事は父さんとアスカにしか伝えていない。

 ……元は、アスカに説明するつもりもなかった。

「アスカからメールの返信が来ません」

「え」

「何言ったのケイ」

 ……アスカがメールに返信しないことは……誰からしても異常な事なのか?

「ちょっとした問題なんですが……分からないならアスカはヒントを請求してくるはず」

「ああ」

「そうよね?」

 パソコンの画面は、敢えて見せてない。

「……さーて、そろそろ帰ろう。美華子はどうする?」

「そうね……これから決めてく」

 今日来て1時間経たないうちに帰国!?

「じゃあ取り敢えずケイくんを研究所に連れてってやってくれ。どうせ暇だろう?」

 ……僕が研究所に行く事を、おじさんは知っているのか。

「暇じゃないけど。いーわよ、ケイは体重軽そうだし」

 何となく嫌な予感が……。

「体重と何の関係があるのか分からんが、よろしくな」

「はーい」

 分からないのなら聞いてください、おじさん!

 なんて心の声が届くはずもなく。

「さて、ケイ。上か下かを選んで?」

 そう言いながら美華子さんは、僕を連れて屋上へ行った……。