二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド 〜ケイが病気!?〜 ( No.32 )
- 日時: 2015/03/02 21:16
- 名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)
アスカside
目を覚ますけど……起き上がれない。
なんだろ、この、お腹と背中に周ってる温かいの?
ねぼけまなこでボヤーッと前を見ると……
「ケイっ!?」
なんだか、「また、このパターンかよ」って聞こえる気がしないでもないけど。
何で、ケイがこっちの段に!?
と思って、辺りを見回すと。
あ、ここ、下の段だ。
私が、寝る場所を間違えたのか。
……それはいいとして!
何で、私、ケイに抱き着かれてるわけ!?
なぞズラ、なぞズラ!(何かのパクリか?)
まあ、それも100歩譲って、いいとして!
ここから、一刻も早く抜け出さないと!
でも、結構ギュウっとされててスルッとは無理。
結構……どころか、すごく固く手と手を握ってて、これはもう強行突破しかない!
ということで、起きてもらうべく顔……は可愛想だから、いつもこっている肩を殴る。
バキッ!
強すぎた、かな?
でも、起きない。
どれだけ深い眠りよ!
今度は手を外すべく、ケイの手を殴る。
バンッ!
またもや、強かった?
でも、外れない。
どんだけ固く結ばれた絆(手)よ!?
次は手の力を緩めさせるべく、右の二の腕を圧迫する。
3分経った。
そろそろ、いいかな?
抜け出そうとすると……できた!
急いで、ベッドから脱出。
すると。
「ぅ……アスカ……アスカ……待ってくれ、アスカ……アスカ……」
右手を掴まれた。
待ってくれ?
っていうか、ケイ、汗びっしょりだよ!?
顔なんかもう、青を通り越して白いよ!?
「どうしたの、ケイ!」
叫んだら、やっと、ケイが目を開けた。
殴っても起きなかったくせに。
でも。
「アスカ……好きだ……」
な、何だってぇ!?
「ケイ!?腫瘍ってまさか脳だったの!?」
「何を……言って……いるん、だ……?」
息も絶え絶えで言われると、テンパるんですけど!?
「ケイ!私はここにいるよ!」
私は、何を言ってんの!?
ものすごーく疑問に思ったけど、その言葉に反応して、ケイは、目を見開いた。
「あぁ……アスカ……よかった……!」
ケイのセリフに、感嘆符が!?
「ケイ、熱でもあるの!?」
言いながら、額に手を当てる。
そんなに熱くもない。
と、そうこうしているうちに……というか、起きた時からなのかもしれないけど……もう、22時。
うわっ、そろそろ歯磨きとかしないと!
じゃなくて。
「アスカ……話を聞いてくれ……アスカ……頼むから……」
ケイが、さっきからこればっかり言ってる!
「わ、分かった」
ケイをベッドに起こさせながら、聞いた話は……