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二次創作小説(紙ほか)
- Re: 怪盗レッド 〜ケイが病気!?〜 ( No.34 )
- 日時: 2015/03/03 21:52
- 名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)
「何度も言えることじゃないよ、もう2回も言ったんだからな……」
あ、そっか。
ゴメン。
「……アスカは、どう思ってるんだ?」
「へっ、私?」
コクッと頷くケイ。
つまり、「私はケイの事を好きなのか」って聞かれてるんだよね……。
いろんな考えを頭でぐるぐるさせていると。
〜♪〜♪〜♪〜♪〜
ケイの携帯が鳴った。
こんな時間に、そしてこのタイミングでかけてくるのは、誰だ?
「Hello.…………yes,thank you.goodbye」
何を言っているんだ、ケイ!?
「知り合いからの電話だ。8月3日からアメリカに行く。今日は、8月1日だな?」
そうポンポンと言わないでよぉ。
「……うん、1日。何しに行くの?」
「秘密だ。いつ帰るか、分からない」
「いつ帰るか、分からない!?」
何で!?
「……帰って来られないかもしれない」
「はぁ!?」
意味不明!
理解不能!
「ちょ、ちょっと、単刀直入に言って」
「嫌だ」
「そう言わずにさあ!」
それまで何かを書いていたケイは、私に本を差し出した。
「……これ、何?」
「……聞かないでくれ。8月が終わっても僕が帰ってこなかったら、この本を開いて、読んで」
「だからぁ、この本の題名を教えて!」
厚表紙だし、外国語で書かれてるし、読める気がしない!
「……中身は、日本語だから」
ほんとに!?
「どんな本?マンガ?」
「マンガではない」
「題名は?」
「……ぅ………………あ、「愛する人へ」?」
「ふ〜ん」
何で、疑問形なんだろ?
「とにかく、これ、受け取って」
言われて、本を受け取る。
異様に、軽い。
「これ、食べよう」
言われて、ケイが指さした机の上を見る。
お父さんが置いたのか、ミートソーススパゲティがのっていた。
その後、ケイの顔を見ると、ものすごく……赤くなっていた。
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