二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド 〜ケイが病気!?〜 ( No.40 )
日時: 2015/03/06 20:55
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)

「昨日、僕とアスカで一緒に寝たよね」

 うん。

 なぜか、ケイに抱かれてた。

「……で、机の上にはスパゲティがあって……///」

 ケイ、顔が真っ赤だよ?

「それが置かれたのは、いつの事だ?」

「私たちが寝てる間、でしょ?」

「ああ。……わからないか?」

 全然。

「はぁ……」

 深々とため息をつかないでよ!

 悲しくなるじゃん!

「もう少し、ヒント。それを置いたのは、誰だ?」

 ……お父さんか、おじさん?

「そうだ。……わからないか?」

 全く。

「じゃあ、最後のヒント。それを置くには、どこを見なければならない?」

 私たちの部屋。

「分かったか?分かっただろ?分かったよな?さすがにもう分かったよなっ!?」

 怖いって!

「えーっと、お父さんかおじさんが私たちの寝ている部屋を見た……うっ」

「分かったなら、言い訳、してきて」

 分かったって。

 それにしても、言い訳って何を言えばいいわけ?

「……これを読んだらいい。くれぐれも棒読みにならないよう、頼んだぞ」

 手渡されたのは、一枚の紙。

 元から、渡してればいいのに。

 まあ、くれるつもりだったのかもしれないけど。

 ……って、私だけ言うの、何かずるいよ。

「ケイも来て」

「……何で?」

「一緒じゃないと、声が出そうにない」

 これは嘘だけどね。

『嘘も方便』って、言うじゃん?

「……分かった」

 よかった。







 リビングには、ちょうどお父さんもおじさんもいた。

 さて、見たのがお父さんならおじさんにも言ってるはずだけど、おじさんが見たんなら秘密にしておいてくれてるかも。

 さっきの紙を開く。

『昨日のあれ、見た?』

 たった、それだけ。

 ええっ!?

 いや、読むけど!

「昨日のあれ、見た?」

 これでいいの!?

 と思ったら、お父さんは首をかしげ、おじさんは神妙な面持ちで深々とうなずいた。

 なんか、恥ずかしいよっ!


 でも、

「そうか。なら、いい」

 ケイがそう言って、そそくさと撤収。

 へっ?

「言い訳、しないの?」

「……父さんだったのか///」

 え?







 まあいいや、自分で言い訳しないで済んだし。