二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド 〜ケイが病気!?〜 ( No.43 )
日時: 2015/03/07 21:18
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)

 ケイが部屋から出て行った。

 かと思えば、旅行バッグを持ってまた戻ってくる。

 え?何?

「何故に旅行バッグ?」

 聞いてみたら、何か、睨まれちゃった。

「……忘れたのか?」

 何をだ!?

「もういい、なんでもないことだと思っておけ」

 急に短気になったし!?

 えっと、えっと……。

「あっ、そうか!」

 明日は3日。

 確か、旋風文庫の発売日だったような気がする!

「ここらへんに本屋さんが無いから、旅行風に行くんだね!」

 と言ったら、もっと睨まれた!

 な、何っ!?

「分からないなら、考えなくていい。どうせ、アスカには分からない」

 嫌だ、教えてよっ!

「面倒だから。僕の後頭葉は、いつもより弱いよ」

 後頭葉って何よ!

「知らなくていい。知らなくても、苦労はしないから」

 今まさに、苦労してるってば!

「般若心経を知らないのか?『苦しみも悲しみもいい加減な幻だ、受け止め方を変えろ』。何にだって苦労は無いから」

 般若心経にそんなのがあったの!?

「現代語に訳しただけだけどね。大体、そんな感じ」

 そうだったのかぁ……。

 って、私が知りたいのは、そんなことじゃないから!

「何で、荷物をまとめてるの!?」

「……昨日の事をもう忘れたか、人間の脳は2%しか働いていないとよく言うが、アスカの脳は0.01%も働いていないんじゃないか!?」

 ついにキレたし!?

 ってか、昨日の事って何!?

 きっと寝た後だから……夢の話を聞いて、コクハクサレテ(←)、電話がかかってきて……そうか!

「明日から、高跳びだったね!」

 あれっ、ケイが床にベシャッと落ちたのはなぜ?

「……高跳び……確かに高跳びか、ああ、そうだ、やっと思い出したか……」

 ケイからオドロオドロシイオーラを感じるのは、私だけですかい?

「レッドの仕事は、明々後日やるから」

 あさって!?

「外国からでもよく指示を出来るように作られてる。心配ない」

 いや、大丈夫なんだよね!?