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　また、ケイが部屋から出て行った。

　１分６０秒（←）待っても、帰ってこない。

　何しに行ったんだろ？

　最初に台所を見て、次にリビングを見ると。

　ケイが、お父さんとおじさんに向かって頬杖をつきながら何かを話していた。

　あんなキャラだっけ？（きっと違う）

「明日から僕、家出するから」

　ちょぉっとまったぁ！

　突っ込みどころが２５６カ所以上あるよ！

「ああ……アスカ、聞いてたのか」

「まず、家出する時って予告しないでしょ！？」

「アスカちゃん？どうしたんだい？」

「次に、それ、家出って言うの！？」

「アスカ？なんか変だぞ、昨日ビルを１５階までしか登れなかったことの八つ当たりかぁ？」

　……ちっがーーーーーーーーーーう！

　そりゃ、悔しかったけどさ、そんなことで八つ当たりする私じゃないよ！

「……アスカ、父さんたちと一緒に話を聞いてくれ」

「うぅ……」

　それって、『今、口出しするのはやめろ』って言ってるようなものでしょ？

　ちょっと、自信ないかも……。

「……僕、何だか最近変だ。だから、家出する」

「何ちゅう理由やねんっ！」

　あ、初っ端から口出ししちゃった。

　ケイになんと言われることか……。

「……まあ、話はもう終わったからいいけど」

「これだけで終わりかいっ！」

　ねえ、誰か、どうして私が関西弁なのか、教えて！

「……ただ、感情が過度に赴いただけだ。アスカにはよくあることだから、気にしなくていい」

　なんか、バカにされたような気がしてならないんですけど！？

「気のせいだ。勘違いだ。思い込みだ」

　そのセリフ、何気に怖い！？