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「……じゃなくて！ケイ、何で家出するの！？」

　私が叫んだら、ケイは、フラッとよろけて、

　ドテッ。

　椅子から落ちた。

「……」

　何も言わずに、椅子に座る。

「アスカ、話を聞いてから３歩も歩いてないよな？もう忘れたのか？」

　私は、鶏じゃなーいっ！

　そのやり取りを見ている、お父さんとおじさんの反応。

「……（・・）」

「……（・・）」

　目が点なんですけど？

「えっと……どうしたの？」

「あ、いや……よくぞ、ケイ君が椅子から落ちても平気だな、と思ってだな」

「兄さんと同感だよ。ケイ、覚醒したのかい？」

「ああ……昨日、完全に覚醒したな」

「それ、どういう意味っ！？」

「……アスカは、まだ知らなくていい。１８歳を超えてからだ」

「ケイだってまだ中２じゃん！」

「僕はいい。……じゃ、荷物をまとめに行く」

　勝手に話を終わらせて、ケイは、部屋から出て行った。

「もうっ！私にも教えてよーっ！」

　叫んだら、

「いや……アスカは、まだ知らない方がいいな」

「そうだね」

　って言われた。哀しい＆悔しい。