二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッド 〜ケイが病気!?〜 ( No.81 )
日時: 2015/03/14 14:29
名前: 独楽林檎 ◆tr.t4dJfuU (ID: vLlTyC08)

 通常は徒歩10分、私の場合は徒歩3分。

 ケイとおじさんがいるから、歩きで11分かかった。

 道場の鍵は、なんとお父さんが当たり前のように持ってた!

 で、いつものように私とお父さんは壁を伝って二階にある窓から侵入。

 もちろん、ケイとおじさんは入口から堂々と入ってくる。

 私はギャラリーの部分から飛び降りて、先に降りていたお父さんにいきなり組み付く。

「アスカ、早すぎるとは思わないのか?」

 ケイの声が聞こえたけど。

 お父さんを誰だと思ってるわけ?

「ほいっ!」

 すぐさま対応、私の回し蹴りを受け止める。

 仕返しはしてこなかった。

「アスカ。俺たちよりも先に、ケイ君と圭一郎の勝負だぞ」

 ……はい、承知いたしました。

「ケイっ!おじさんっ!準備OK?」

 聞いた後、私は仰天した。

「ケイ!?何、そのカッコ!」

 つまり、白い覆面に赤いTシャツ。

 それから赤い短パン。

 これ以上に似合わない組み合わせって、あるの?

「動きやすい服装に着替えただけ。なぜ覆面もあるのかは、不明だ」

「う、動きやすい服装……」

 もしもケイがレッドの現場に行くことになった時、この装備で盗みに入るわけ?

「知らない。というより、僕がいたとしてもレッドの活動で役に立てるとは思えない」

 そっか。

 納得して頷いた、その時。

「ケイ」

 声がして振り向くと、後ろにはおじさん。

 しかも、装備がケイとほぼ同じ!

「……父さん」

 じーっと見つめあう二人の間に立った私、肉食動物に狙われたような気分。

 肩慣らしの時のスコッティって、こんな感じだったわけ?(これよりひどいんじゃない?)

「準備は良いな?」

 挑発的なおじさんの問いに対し、ケイはコクッと頷く。

「俺が、絶対に勝つ」

 ケイが、俺って言った!

 これ、レッドバージョンだよ!

 しかも行動するんだよ、今から!