二次創作小説(紙ほか)
- Re: 【リレー形式、参加者募集】Fate:Rebirth ( No.8 )
- 日時: 2015/03/30 12:19
- 名前: 全州明 ◆6um78NSKpg (ID: .1MHnYLr)
side Len
あれ以来、ガクとカイトに一日中見張られている気がする。
どちらかがトイレや用事で僕から離れても、入れ替わりでもう一人が僕のところに来て、話しかけてくる。会話はとぎれとぎれで、僕を気遣って無理に話しかけているのは明かだった。なんでこんなことをするんだろう。もう僕に構わないでほしい。早く一人にしてほしい。僕は今度こそ、お姉ちゃんの元に行ってみせる。僕には絶対に成功するという自信があった。でも、一人になれない限り、それを実行することはできない。自信はあっても、機会がない。
「もう一度、あの子と同じ世界へ」
お姉ちゃんの口癖が、脳裏によみがえる。
お姉ちゃんは、手紙を書くのが好きだった。手紙の中でも、その言葉は頻繁に使われていた。でも、あの子とは一体誰なのか、最後の最後まで、教えてもらえなかった。
—————————————————————————————————————————
この先どのような展開にすればいいのかわかりません。
この話の具体的な行きつく先や、向かっている方向がわかると書きやすいのですが・・・・
- Re: 【リレー形式、参加者募集】Fate:Rebirth ( No.9 )
- 日時: 2015/03/30 17:45
- 名前: あーちゃん (ID: TjCRtQ22)
ある日、僕は図書館へ出掛けた。屋敷の敷地にある天体図書館という場所だ。
カイトとがっくんはあそこが嫌いみたいで、絶対に追ってこない。僕が一人になれるとっておきの場所だ。
図書館にはいろんな本が置いてある。僕の家の家系図とか、記録とか。
記録は何代にも受け継がれているようで、僕と似た名前の子が居たらしい。
記録には不思議な事があった。
5代前の「蒼弥」って子から、自殺で死んだ、っていう記録が全く無かった。
同じ子の次の代から、呪いの記録も無かった。
でも、その子は自殺した人より約1.5倍早く死んでいるようで、記録には20歳と書かれている。
その子の生涯の記録もあったから、読んでみた。
蒼弥って子は病気に掛かってしまって、呪いと一緒で命を削られ、この世を去った、と書かれている。
本を探していくと、一段だけ、比較的新しいカバーの本を見つけた。本の題名は「薬の作り方」。著者は「ルミカ=インズティーション」。聞いた事がない。
でも、ちょっと気になって本を開いた。綺麗な英語で綴られていたのは毒薬の作り方。
それも身近な物で作れる。
作ってみたくなって、メモを取る。
最後はこう綴られていた。
「この本を読んだ人へ
絶対に書かれている薬を作らないでください。
全部作って試しましたが、全て失敗に終わっています。
未来の人々が試しても、失敗なのは変わらないでしょう。
そして、全て悲劇の元になります。
魔導師風情が、と思うのかも知れませんが、お願いです。
悲劇をこれ以上産まないでください。
時の魔導師、エルルカ=クロックワカーズの娘
ルミカ=インズティーション」
この人は魔導師だったのか。
僕はこの時気付かなかった。
重大な見落としをしていた事に。