二次創作小説(紙ほか)

Re: イナGO 銀色の悪魔【オリキャラ募集中!!】 ( No.124 )
日時: 2015/08/09 08:11
名前: マイタケ (ID: zTfaOGJu)  

39話 バトルⅠ
こうして始まった5分間のサッカーバトル。雷門からは天馬、剣城、神童、霧野、信助が出る。
「僕、止められるかな…」
不安がる信助の肩を、三国が軽く叩く。
「大丈夫だ!!特訓したんだからな」
「はい!!」
三国に励まされ、信助はフィールドに立つ。
デーモン・エンジェルは相変わらずのマイペース気性で、雷門の準備を待っている。
「では、俺が審判をする」
佐久間がホイッスルを鳴らして試合開始。
剣城は一気に椿姫と磐城を抜く。2人は追いかけもせず、それを見送った。
「天馬!!」
天馬にパスをする。それを受けた彼の前に、麗夢が立った。
「そよ風ステップ!!」
そよ風を発生させ、麗夢をあっさりと抜いた。
麗夢は追いかけない。それどころか、楽しそうに笑っていた。
「あいつら、やる気あるのか!?」
霧野がデーモン・エンジェルを睨みつける。それと同時に、流星が抜かれた。
天馬と剣城が黎が守るゴールの前に立つ。
「剣城行くぞ!」
「おう!」
2人は合体技を発動させた。
「「ファイアトルネードDD!!」」
炎のシュートがゴールに向かう。
「ダイヤモンドシールド!」
凄まじい強度を誇る氷の楯が出現し、炎を阻もうとする。
が、ファイアトルネードDDはダイヤモンドシールドをあっさりと砕き、ゴールへ突き刺さった。
「やったぁぁぁ!!」
天馬は声を上げた。今初めて、デーモン・エンジェルから点を取ったのだ。
「へぇ、前より威力増したんじゃねぇの?」
黎が感心したように言った。他の面子もそうだが、先制されたにも関わらず、涼しげな顔だ。
今度はデーモン・エンジェルからだ。椿姫のカラミティソウルを警戒し、天馬達は身構える。
が、彼女は無言で麗夢にバックパスを出した。緩いフライボールである。
「れーちゃん、やっちゃえ〜」
気の抜けた応援に、麗夢はグッと親指を立てた。
そして、
「ダイヤモンドダスト!!」
絶対零度の超絶シュートをその場から放った。
「うわっ…!」
天馬達は止めようとするが、その努力も虚しく、ゴールしてしまった。
「信助、大丈夫!?」
「う、うん…」
何とか立ち上がる信助を見て、皆ホッとした顔をする。
「試合は始まったばかりだ!!まずは1点、取り返すぞ!」
天馬の鼓舞に、神童達は「おう!」と答えた。






「やっぱりこの程度。つまんないの〜」
柚樹が、無邪気に嗤いながらそう言ったのはデーモン・エンジェルだけしか知らない。