二次創作小説(紙ほか)
- Re: イナGO 銀色の悪魔【オリキャラ募集中!!】 ( No.131 )
- 日時: 2015/08/12 16:06
- 名前: マイタケ (ID: uLZUHjzo)
43話 加入
「おい」
不機嫌そうな声に呼び止められ、天馬達は振り返った。
そこには武市真一と小泉青山がいた。
「…なんだ」
「俺達も入る」
「は?」
武市の端的な説明に、神童の眉間に皺が寄る。
「僕らもあいつらと戦いたい。力になりたいんだ」
小泉の説明に天馬達は何とも言えない顔をした。
確かにこの2人は強力な助っ人だ。
だが…
「あの時みたいなプレー、しないだろうな」
帝国戦での武市のあのスタンドプレーを柚樹達との戦いでされたら足手まといにもほとがある。
「それに、コイツは剣城を…俺達の仲間を侮辱しやがったぞ」
倉間は底冷えする眼差しを武市に向けた。
普段の彼なら素直にこう言わないだろう。それだけ武市の暴言に怒っているといることだ。
「まぁ、いいんじゃないですか?」
どこか面白がっている響きがある声と共に薫が現れた。
「薫…お前本気で」
「大丈夫ですよ。コイツが剣城に何かすれば、あの2人が黙っている訳ありません」
倉間の反論を遮り、薫は自信満々に言う。
「もし殺されかけても見捨てるからね」
物凄くいい笑顔でそう言った。
全員が薫から目を逸らした。
彼女の笑顔が眩しすぎて。
「それだったらいいと思いますよ?」
「…あ、ああ」
倉間はぎこちなく頷いた。他の面子も冷や汗だらけで何度も頷いた。
「さて、この話は終わり。皆に伝えたいことがあります」
雰囲気を変えて、真顔になる。雷門イレブンも真面目な顔になる。
「前にも言ったけど、補佐官はボクともう1人いる。……ソイツを呼んだ」
「確か…レイス・グレンジャーって人だよね?」
夕葉の言葉に静かに頷いた。
「そ。奴はボクよりも色々詳しいし説明もうまいから、何か気になることがあれば聞けばいい。」
その後ボソリと呟いた。
「ま、あのドSは面倒な条件付けてくるけど」
『おいっっ!!!』
全員の声がピッタリ揃った。
薫は欠伸をして見事にスルーした。
相変わらずのスルースキルに誰もが溜め息をつく。
「言いたかったのはそれだけなんで」
薫は踵を返す。
「“転移”」
力を含ませた言の葉と共に、薫は消えた。
「消えた…」
初めてそれを見た小泉は茫然と呟いた。武市も大きく目を見開く。
「相変わらずのマイペースぜよ…」
「だド」
錦の言葉に天城が頷く。
「これからよろしくな、小泉、武市!!」
天馬は2人に笑いかけた。
「ああ!!」
「当たり前だ。サッカーをあんな風に扱う奴らを放っておけねぇ!」