二次創作小説(紙ほか)

Re: イナGO 銀色の悪魔【オリキャラ募集中!!】 ( No.63 )
日時: 2015/04/28 17:41
名前: マイタケ (ID: zTfaOGJu)  

21話 召集後
デーモン・エンジェル本拠地。話し合いが終わり、皆思い思いのことをしていた。
「おいひぃ〜、ひゃふがふはっきー!!」
椿姫特製パフェを頬張り、幸せそうな柚樹を見て、椿姫はほんのりと微笑を浮かべる。
「そう…よかった」
その背景には黎がボカロを聴いていた。リベロの雨宮正義はそれに構わず読書をする。
「おい柚樹!!」
野太い声に、柚樹はそちらの方を見た。
中学生とは思えぬほどの大柄な体躯は、雷門の天城以上にでかい。デーモン・エンジェルFWの磐城瞳である。
「ひとみん?どしたの?」
「そのひとみんはやめろ!!」
「いいじゃねぇかひとみん」
「刹!!」
馬鹿でかい声に部屋を揺らす。他のメンバーは悉くスルーした。椿姫はプラカードを出した。
『…そう言えば華南は?』
全員が沈黙した。聞こえるのはボカロの曲と正義がパラパラと本をめくる音のみ。
これを破ったのは尚だった。
「さっき出て行ったよ」
この言葉に刹と龍は呆れた顔をした。
「はぁ?」
「なんでまた」
「なんでもお気に入りに虫が寄って来たって」
また全員沈黙する。黎は引きつった顔で聞いた。
「それって…霧野って奴んとこ?」
「うん」
尚は正直に、笑顔で頷いた。
「おいおいおいおい!!」
「あんたなにしてんだよ止めろよ!!」
「あはははは」
怒涛の突っ込みをした龍と磐城に対し、尚は笑う。漫才めいたそれに刹は口を開いた。
「早く回収してこいよ。御前に怒られるぞ」
「…それはやだ」
真面目に言うと踵を返した。
「尚、私も行こう」
正義の声に尚は少し驚いた顔をした。
「我々の目的はデーモン・エンジェルの勝利のみ。それ以外のことは言語道断だ」
そっちかよ、と全員が思ったが、尚は苦笑いした。しかし何も言わず、正義と共に雷門に向かった。
それを見ていた黎はボソリと呟いた。
「柚樹といい椿姫といい華南といい…ろくな女いないよな」
ドスッ!!バギッ!!
「……ん?」
「……どういう意味」
前者は柚樹で後者は椿姫である。ドスッ!!という音は柚樹がフォークを投げた音、バギッ!!という音は椿姫がプラカードを拳で粉砕した音である。両者は凄まじく黒い雰囲気を醸し出している。
「お、落ち着け!!ってぎゃああああ!!!」





「黎も馬鹿だよなぁ」
「…全くだ」
「はっ、馬鹿だし仕方ねぇよ」
刹、龍、磐城はそれぞれの感想を述べていた。
その頃、雷門でもちょっとした大騒動が勃発していた。