二次創作小説(紙ほか)

Re: MAJOR×キン肉マン〜清水大河を巡る決闘〜 ( No.14 )
日時: 2015/03/28 07:16
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「頼む、ミラージュマン!」
「ダメだ」
「ぐぬぬぬぬぬ〜、なぜだミラージュマン、ペインマンは堂々と人間界へ行く許可を出しておきながら、なぜ私とシングマンには出してくれないのだーっ!?」

私の盟友であるガンマンは、先ほどからまるでダンプカーのような勢いで始祖の門の番人であるミラージュマンに人間界に行かせて欲しいと詰め寄っている。だが、ミラージュマンはそのマスクなのか素顔なのかわからない顔で拒否し続けるだけだ。しまいにガンマンは、彼に頭を下げてまで頼み込んだが、相手はそれを聞き入れてくれない。
堅物であるミラージュマンを説得するのは骨が折れる。

どこかに隙があれば、いいのだが……

すると、突然、ミラージュの腹が鳴った。

「ゴハゴハッ、昼食時間だ。私はしばらくここを離れるが、決して始祖の門を抜けるんじゃないぞ」

そう言って彼はその場から離れて行った。
それから数十秒後、ガンマンはニヤリと笑い、

「行くぞシングマン!」
「……しかしガンマン、ミラージュマンはここを離れるなと……」
「あんな堅物の言う事など、このガンマン様が訊いてられると思うかーっ!早速サイコマンに数億年の怨みを晴らしに行こうぜーっ、出撃だーっ!!」

私が止めるよりも早く、彼は始祖の門を潜り抜ける。
置いて行かれてはまずいので、私も彼を追いかけた。
当初は罪悪感があったものの、ガンマンのすることに間違いはないと思い直すことにして、彼に訊ねる。

「なぁ、ガンマン」
「なんだ、我が盟友よーっ」
「どうやって異世界の人間界に飛び立ったサイコマンを探すというのだ?」
「シャバババ、案ずるな、シングよ。カラスマンから拾式(テンス)は『神奈川県に住む高校球児の家に居候している』と訊いている」
「じょ、情報はそれだけか!?」
「そうだ。だが心配無用だ! ひとりひとりしらみつぶしに探していけばいいことよーっ!!」
「……私も同意だ、ガンマン!」
「シャバババ、それでこそ私の盟友だーっ」

正直、本当にそんな方法でいいのかという疑問が脳裏に浮かんだが、頼りになるガンマンのたてた作戦なのだから、きっと間違いはないのだろう。