二次創作小説(紙ほか)
- Re: MAJOR×キン肉マン〜清水大河を巡る決闘〜 ( No.17 )
- 日時: 2015/03/28 17:46
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
私は暇でしたので、大河さんの通う聖秀高校に一緒についていくことにしました。野球部の更衣室にまでついて彼の着替えを拝見しようかと考えましたが、それは彼に見抜かれており、外で待機することにしました。着替え終わった彼のユニフォーム姿は制服姿よりもカッコよさが増しているように感じられます。
「……あんた、どこまでついてくるつもりなんすか?」
「決まっているじゃないですか。野球部までです。あなたの日頃の練習風景を見たいと思いましてね」
彼は私にばれないようにチッと舌打ちしていましたが、それはもちろん気づいていました。大河さんの後に続いて屋上にある野球部に行ってみますと、そこにはよく知る顔がいました。
銀色の冷たいメタリックボディの巨体を持つ、完璧始祖捌式シングマンです。彼はガンマンさんの次にからかうと面白いので、挨拶をしておきましょう。
「これはこれは御機嫌よう、1日ぶりですねぇ、捌式さん」
すると彼は私をビシッと指して、
「ギラギラ〜ッ、遂に見つけたぞサイコマン!ここであったが100年目、この場で粛清してやるっ」
「ニャガニャガ、なんとも面白いことを言いますねぇ。ですが、あなたがこの私に勝てるとお思いですか?」
「当然だ、だから来た!」
いつもとは違う、何やら自信に溢れた言動に多少面食らってしまいましたが、このまま彼と闘っては大河さんと野球部のみなさんに申し訳がたたないので、ここは牽制するとしましょう。
「シングマン、やる気があるのは大変結構なんですが、ここは野球部のグラウンド。暴れては彼らに迷惑がかかります」
正論を口にしますと、とたんに彼は狼狽し始めました。
うん、やはり面白い男です。
「もちろん、場所を変えれば闘うこともできますが、私はこの大河さんの練習風景を見たいのです。あなたの相手は後で存分にしてあげますから、この場はおとなしく引き下がっていただけませんかね?」
「いいだろう」
彼はあっさりと承諾し、その場を去って行きました。
そして私はポカンとしている野球部のメンバーに向き直り、自己紹介をします。
「申し遅れてしまいましたね。私、昨日から清水大河さんの家にお世話になっております、完璧始祖拾式サイコマンと申します。以後お見知りおきを」