二次創作小説(紙ほか)
- Re: MAJOR×キン肉マン〜清水大河を巡る決闘〜 ( No.3 )
- 日時: 2015/03/27 06:55
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「ゴハゴハ、これは難問だぞ」
「テハハハハハ!そうかもしれんなぁ〜」
「シャバババババ〜ッ! 飯屋に行こうぜ、私の奢りだーっ!」
「ガンマン、私も付き合うぞ」
「おお、では早速……」
久しぶりの始祖全員が一同に会しての会議。
本日の議題は『人間の少年と接触したサイコマンの扱いについて』なのだが、なかなか会議が進まないことに、私は難色を示していた。
ミラージュマンは、同胞が人間界に下野したことを真面目に受け止め真剣に考えているから問題はない。ペインマンは少々楽天的すぎるが一応話を聞いているのでいいとして、シングマン、ガンマン、カラスマンの3人が厄介だ。
ガンマンは議題が犬猿の仲であるサイコマンであるから、聞かないのも無理はないが、会議そっちのけで盟友であるシングマンを食事に誘うとは、どういう了見なのだ。
シングもシングでガンマンの話に耳を傾け過ぎだ。
カラスマンは私の司会進行を完全に無視し、ペットのカラスを可愛がっている。これまでは会議中のペットの持ち込みは黙認してきたが、これからはペット禁止の方針に切り替えた方が彼は話を聞くだろう。
仕方なく私は愛用の天秤を取り出し、まず最初に自らの装飾とガンマンの衣服の切れ端を入れる。
「ギルティ=オア=ノットギルティ?」
天秤の傾き具合によって相手を裁くのが私の趣味でもある。
当然のことながら、私の装飾の重さの方が勝った。
天秤の裁きを見た私はイスから飛び上がり、ガンマンの腰を掴んで宙に放り投げ、右足で彼の両足をフロントインディアンデスロックに極め、右手でガンマンの顔面を掴み、そのまま落下していく。
「完璧陸式(パーフェクトシックス)奥義、ジャッジメントペナルティーッ!有罪(ギルティ)ーッ!」
会議室の床に彼を激突させて、失神させた後、会議に集中していなかったふたりに向き直り、告げた。
「お前達もこうなりたいか?」
ふたりは首をブンブンと横に振る。
彼らの返事に満足した私は、改めて会議を続けることにした。
盟友が失神している姿を悲しそうな瞳で眺めているシングマンに心が痛んだが、気にしてははいけないと思い、敢えて非情に振る舞うことにした。