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二次創作小説(紙ほか)
- Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.2 )
- 日時: 2015/03/30 05:42
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
「きょ、巨人〜っ!?」
わたしの目に飛び込んできたのは、8人の男の巨人達。
みんな身長が2メートル以上あって筋肉隆々している(ひとりだけ小柄な巨人がいるけど、それでもわたしからしたら十分大きい)。
その巨人たちは、驚いて固まっている、ソウスケ、ブンゴ、ケノ、ゲンパチ、ミッチー、私を尻目に、好き勝手家の中を拝見して回っている。
全身鏡張りで歌舞伎に出てきそうな能面のような無表情な顔と長い髪が特徴の巨人は、家の中をキョロキョロ見渡すだけでおとなしいし、顔の下半分を『バットマン』の悪役みたいなマスクを付けて、肩に七枝刀みたいなトゲを生やした巨人はソファに座っているだけで何もしない。
体全体が蛙のイボみたいなプチプチに覆われた、巨人の中では1番の小柄かつ気持ちの悪い外見をした巨人は、さっきから「テハハハハハハ…」って変な笑い声を上げて笑いながら見事なアクロバットを披露してる。人間業とは思えないその体の柔らかさに、私達は思わずパチパチと拍手をする。この巨人さんは、ちょっと怖い見た目をしているけど、優しい巨人さんなのかも。
鳥の翼のような頭と血管が浮き出た逞しい体格の巨人は、先ほどから秤を持ちだして、砂糖と塩を載せてその重さを測りながら、気難しそうな顔で「ギルティ=オア=ノットギルティ?」って呟いている。
「ゲンパチ、どういう意味なの?」
「有罪か無罪かって意味だ」
さっすがゲンパチ、ものしりだね!
「それよりこの状況、なんとかしないとマズいな」
「えっ?」
「彼ら、このままこの家に居座る気だ……」
ええええええええええええええええええええええええーっ!?
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