二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.25 )
日時: 2015/03/31 17:46
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

シノとケノは勇敢にもペインマンとシングマンに立ち向かっていった。
ケノは、最初はリングの隅っこで怯えていたけれど、シノが身を挺して庇ってあげると、覚醒したのか、普段のケノとは違うきりっとした凛々しい瞳でペインマンに攻撃をし始めた。
シノ&ケノは、見事なコンビネーションで敵に拳の連射砲を食らわせていく。

「テハハハハハハ…」
「ギラギラッ」

だけど、ふたりとも全然効いていないみたいで、パンチを受けながら前進して行っている。

「ギラギラ、犬塚シノ。そんなことをしても手を痛めるだけだぞ」

敵に言われたシノが自分の手を見てみると、その手が真っ赤な血で染まっていた。

「ボ、ボクの手が……!」
「私の体を構成している数億年前に飛来した宇宙金属は、地球上の軟弱な物質では破壊不可能だ」

シングマンはその大きくて長い足で彼を蹴り上げロープに飛ばすと、反動で返ってきたところに首筋に強烈なラリアートを叩き込んだ。
シノは血を吐いて両膝を地面につけたかと思うとダウンして、がっくりと動かなくなった。一方ペインマンはケノの上下にブンブン振るうパンチを受け続けている。だけど、全身のエアバッグが威力を全て吸収しているため、口元の笑みは崩れない。

「テハハハハハハ…犬坂ケノ、私のボディは緩衝材で構成されていてなぁ。結果あらゆる衝撃を吸収無効化できるため、特に打撃系の攻撃はノーダメージなのだよ!」

彼はバウンッとその柔軟な体でケノのパンチの衝撃をはね返して、彼をマットに倒す。ふたりはシノとケノの柔らかい水色と茶色のサラサラの髪を掴んで立ちあがらせると、間合いを取った。

「お前達の攻撃は十分に受けさせてもらった。だから今度はこちらから行かせてもらうぞぉ!」

ペインマンはロープに飛び乗り、そこからバック宙でケノの真上にくると、自分の両足を掴んで丸くなって、そのまま高速回転して彼に体当たりをする。

「食らえ、ファイアーボールプレスーッ」

だけど、素早さでは体の小さいケノが勝っていて、寸前のところで飛びのいて彼の技を避けた。技が不発に終わったけど、ペインマンはなぜか嬉しそうだ。シングマンは自分側のコーナーポストに着地し、膨らんだ両肩から、なんと回転鋸を出現させて、凄い勢いで回転させつつ、真っ直ぐシノに突っ込んでくる。

「ショルダーアーマリー=ディスクカッターッ!」

巨体に似合わない素早い攻撃の前に彼は翻弄され、まともに食らってしまう。服が切れ、そこから剥き出しになった皮膚に切り傷が入り、血が噴水のように吹き出されていく。

「ぐああああっ」
「シノくーん!!」