二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.6 )
日時: 2015/03/30 08:33
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

白装束を着た巨人さん、もといサイコマンさんの説明は無駄に長かったのでまとめると、

1 彼らは人間の力を大きく超えた存在である超人達が熱いプロレスバトルを繰り広げる漫画『キン肉マン』の世界からやって来た。

2 彼らはその超人の中でも神様に選ばれた特別な8人、完璧始祖(パーフェクトオリジン)である。

3 完璧始祖8人は、神様から不老の力を与えられているため、何億年と生きてきた。

4 彼らの仕事は、超人界を管理、維持していくこと。けれど数億年も続けていると飽きがきた。

5 それならば仕事を辞めて隠居しようと考えた彼らは、サイコマンさんのすすめによってこの家に来た。

「という訳です」
「ちょっとあんた、何勝手に人の家を紹介してんのよ!」

わたしが詰め寄ると、彼は口を押えて笑う。
最初は紳士的な人かと思ったけど、慇懃無礼でなんかいけ好かない人、いや、超人という印象に変わった。

「ニャガニャガ、怒るのも無理はないことですが、我慢してください」
「できるわけないだろっ」
「おや、そうですか。それは残念ですねぇ……あなた方にはこの家の物置を提供してあげようかと思いましたのに。こうなれば、仕方ありませんね!」

瞳の殺気を強め、わたしたちを一睨み。
彼から放たれる禍々しいオーラに、怯えてしまい、動けなくなってしまった。ケノは特にジンベーを抱きしめつつ、体育座りで俯いている。

「ミラージュマン」

彼が鏡張りの超人であるミラージュマンさんに声をかけた。今までボーっと仁王立ちをして直立不動で動かなかった彼が、名前を呼ばれてゆっくりとこちらに向かってくる。

「呼んだか、サイコマン」
「ここにいる7人の下衆人間共を家から放り出してくれませんか。ただし、ケノさん——体育座りをしている方——の抱えているコアラさんは奪ってください」

その声にハッとしてケノは顔を上げる。
サイコマンの言葉に、彼が返した返事は、

「……仕方がない。許せ、人間達よ」