二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.65 )
日時: 2015/04/03 19:41
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「キュアピース? なんですか、それは」
「ジョーカー、あなたは、正義の味方キュアピースが許さない!!」
「おや、あなた誰かと勘違いしているんじゃないですか。私はジョーカーなどでは——」

わたしは敵が油断している隙を見て飛び上がり、先制パンチを炸裂させた。

「ニャガ〜」

落下していく敵。追いかけるわたし。
だけど彼は体勢を空中で立て直して着地して、言った。

「女の子の癖になかなかやるじゃないですか。この私に奇襲を仕掛けるなんて。ですが、あなたのような下衆人間に私は倒せませんよ」
「そんなこと、やってみなくちゃわからないよっ」
「いいえ、わかります。あなたは私に勝てない」
「そんなことないもんっ」
「あります」
「ないったらないもん!」
「あるったらあるんですよ!!」

わたしとジョーカー……じゃなかった、サイコマンは睨み合う。
けれど彼は急に睨みあいをやめて、笑い声をあげた。

「いいでしょう。ならば、あなたの主張と私の主張、どちらが正しいか、このリングの上で決着をつけましょう!」
「わたし分かった。あなたに教えてあげる。正義は必ず勝つってことを!」

試合開始のゴングが鳴り響く。その合図と同時に彼の甲板にキックを見舞ってよろけさせ、そこから殴る蹴るのラッシュを叩き込む。

「成程、あなたはどうやら並の下衆人間ではないようですねぇ。先ほどのメガネさんと比べると動きが格段にいいですよ」

彼はわたしの繰り出すキックやパンチを素早い動きで受け止める。
このまま掴まれてはいけないから、間合いを取る。すると今度は彼の方から接近してきた。

「ニャガーッ」

身軽な動きの蹴りを放ってくるけど、それを腕を交差することで防ぐ。
至近距離になったところで、彼に電撃を放ち感電させる。
サイコマンは衣服が黒焦げになりながらも立ちあがってくると、凄味のある怖い顔でわたしを見つめる。ちょっと怖いけど、負けないもんっ

「あなたも私と同じく雷の技を使用できるのですか。それは驚きました。でもねキュアピース、いくらあなたが電気に特化していると言っても、この力までは使いこなせないでしょう……マグネットパワー!!」