二次創作小説(紙ほか)

Re: サトミちゃん家の8男子と8人の完璧始祖 ( No.66 )
日時: 2015/04/04 06:08
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

マグネットパワー。
それは、サイコマンにだけが使うことのできる磁力を操ることのできる特別な力。
ミラージュマンの話によると、彼は太古の昔にこの力を発見して強さを増したんだって。

「あなたは、雷だけしか使えないそうですが、私にはこのマグネットパワーがあります。つまり、あなたはこの私に勝てないのですよーッ」

彼はその強大な力でもってキュアピースを引き寄せ、彼女にラリアートを叩き込む。

「きゃああああっ」

それに吹き飛ばされ、倒れ伏す彼女の目の前に高速移動で現れるとそのままネッグハンギングツリーで持ち上げた。

「さあどうします、キュアピース?」
「く……苦しい……」

彼女はサイコマンの常軌を逸した握力で首を絞められ、顔が青ざめている。

「ニャガニャガ、いつみてもいいものですね。下衆人間が苦しむ姿というものは」

そのとき、彼の一瞬の油断を突いてお腹に蹴りを浴びせてネッグハンギングから脱出した彼女は、真上にピースサインをして、言った。

「プリキュア! ピースサンダー……ハリケーン!!」
「ニャギャアアアアアアッ」

自分でも驚くほどの雷を落とし、それを敵に向かって炸裂させる大技、ピースサンダーハリケーンによって、サイコマンは敗れた。

「さて……そろそろ行くか」

試合が終わると、ジャスティスマンとミラージュマンは立ち上がり、そんなことを言い出した。

えっ、ふたりとも、どこへ行くの?

「ゴハゴハッ、元の世界に帰ることにしたのだ」
「諸悪の根源であるサイコマンが敗れた今、我々も素直に負けを認め、この地を去ることにした。無論、お前達が試合で受けた傷は回復させ、友であるジンベーは返そう」

こうして、わたしたちにいつも通りの日常が戻ってきた。
何気ない日常。
だけどそれがこんなにも嬉しいなんて……
いつも通りの毎日のありがたさを知ることができた、そんな不思議な2日間だった。