ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　依頼を受けてから、俺は紅月翼を狙い続けた。

　が。

　矢で撃とうとしたら避けられて。

　ナイフで一般人を装った攻撃をしようとしたら、持っているものがチョコ板に変わっていて。何故だ。

　小石を弾いて殺そうとすれば、足元に転がっているのが小石ではなく飴玉のみで。何故だ。

　武道場に行った紅月の足元にトラップを仕掛けたら、あろうことか娘が掛かって一言。

「ふぎゃああああっ！」

　特に何も怪我をしなかったようで良かったが……何故だ。

　というように悉く攻撃をかわされ、そこで今日。

　あの公園で砂場に座り込んだ時……

　ゴゴゴゴゴゴ……。

「っ！？」

　地震だ。

　割と強い……マグニチュード４強ほどか？

　この近くのアパートに、翼と飛鳥(先程名前が判明した)が住んでいると分かったのに……

「どうしようもない……というより今は動けないか」

　割と冷静に判断して、俺は地震が止むのを待った。