二次創作小説(紙ほか)

Re: 怪盗レッドでリレー ( No.46 )
日時: 2015/06/23 23:23
名前: ニート! (ID: FwQAM/tA)

お久しぶりです
少し話がズレるかもしれませんが

無理そうだったら、消します

アリス目線

「とりあえず、【武器】には特に異常とかなさそうだし帰りますか!」

「そうですね」

あれから、俺達は無言で武器のメンテナスをした
自分の武器は自分で管理しているものだから、つい真剣になってしまい
もう、午前2時ぐらいなっている

ひと気がない所にいる、目つきが悪い男と銀髪のか弱い女・・・
もはや、第三者から見れば俺がか弱い女、つまりレビィアを脅しているようにしか見えない状況のため
勘違いで通報される前にさっさとひと気のない場所を離れ、レビィアと一緒にあのマンションに戻ることにした

「そういえばアリスさん、最近リュナさんを見ていませんが何処に居るのかしっています?」

「あぁ、たしか雑魚の【悪魔】を掃除しに行くとかで、どっかの【悪魔】の【世界】にいるぜ」

「と、いうことはアレですね!そのリュナが行った【世界】に閉じ込められ、その【悪魔】と敵対するフラグですね!わかります」

「レビィア、頼むからそう言うのやめてくれ・・・年末ぐらいゆっくりしたいのに本当にそうなりそうだから、やめてくれ!」

「アリスさん・・・頑張ってフラグ回収しましょう!!」

「やだよ!!クリスマスの今日にフラグ回収したくねぇよ!!もう、春に大規模な【世界】から出たのにまた行くとかにやだよ!!」

そう、俺達は今年の春に大規模な【世界】から出たばかりなのだ

え?なに?あ、まずは、【世界】って何かに説明してほしいと

まぁ、説明が長くなるから一言にまとめると
【世界】は【悪魔】が作った都合がいい処刑場だ

もう少し詳しく言うと
ターゲットを閉じ込めて殺害する場所だ
【悪魔】によってそれぞれ【世界】があり、その【悪魔】が適した場所が作られるのだ

たまに、今の俺達が暮らしているような町並みを再現する【悪魔】もいるけどな

「アリスさん、ドコ見ていますか?何かあるんですか?」

「いや、別に」

「そうですか!私は、てっきり''液晶画面''の前にいる方々に''設定''を説明しているのかと」

「レビィア、まるでここが二次元とかそういう変な設定を入れるのやめろ!」

たださえ、俺は常に普通の人と見ている景色が違うのに
そんなことをいわれたら余計まぎわらしいことになる

全く、レビィアの突拍子もないことをいう癖を直して欲しいものだ

と、まぁ、こんな感じに会話しながらマンションに向かっていると
近くの公園で見覚えのある少年を見かけた

全体的に黒でまとめていたから少しに気づくのが遅かったが
少年の顔がわかった時、俺は思わず目を見開いてしまった

あいつは、『フェイク』に属する最年少にして有望な殺し屋

ーdark killer 皐月 強志ー

最初に殺害に成功したのは四歳頃
それから、13人を殺している
年齢の割に殺した人数は結構多く
もしかしたら、最強の殺し屋になっていたかもしれない脅威の人物だ

正直、俺もここで会うとは思わなかった
同時に一度でいいから会話したかった人物だ
前に会ったことはあったが言葉を交わすことはできなかった

とはいえ、少年が寒い夜に一人でいるのも怪しいし
連れて帰ろうかと思ったのだが
強志の目はあまりにも虚ろすぎて一瞬、驚いた

何かしらの怨念を抱えているようだ
証拠に、強志の傍らにあの少女がいない
別れ別れになってしまったのか・・・

「アリスさん、あれって強志さんですよね・・・?」

「え?レビィア、強志が見えるのか?」

「えぇ、結構はっきり見えますけど・・・なんで彼はここにいるんですかね?彼の体は・・・」

「そうだよな?そのはずだよな、ここにいるなんておかしいよな?とりあえず、呼んでみるか」

「気をつけてください!もし、襲いかかってきたら、後ろからサポートしますので!!」

「りょーかい!行ってくる」

強志の元へと、歩み始める
歩くたび、強志に初めてあった日の事が頭の中でグルグル再生し、鮮明な映像に変わっていく

薄暗い場所、美しく乱れ咲く鮮血の華と負ないぐらい色鮮やかな赤のワンピースを着た少女、その傍らで幸せそうに微笑んで倒れている少年、そして俺達の存在に気づき、目に狂気をまとい襲いかかる青年・・・

俺達が初めてあった日のことを振り払いつつも、声が届く所まで近づいたので
強志の名前を呼ぼうとー・・・

「強sうわぁっ!?」

いきなりぐらりと地面が揺れた
一瞬、体がよろけたが足に力を入れて踏ん張る

「アリスさん、大丈夫ですか!?」

「こっちは大丈夫だ!レビィア、何でもいいから捕まれ!」

「わ、わかりました!」

俺は、すぐ近くにあった樹木の丈夫そうな枝に捕まりバランスを保つ

予想以上に大きな揺れに耐えていたが、俺はあることに気づいた

建物が倒壊しない
むしろ、揺れているのが嘘みたいにまっすぐ建っているのだ
これぐらいの震度なら、倒壊するか建物や電線が強く揺れるはずだ

いや、よく見ると透明なスライム?のような物何重にも折り重なって建物を包んでいる
どうやら、この地震の元凶であり、リュナが討伐しに行った【悪魔】の手下のようだ
まんまるな白い目を使いクルクルと辺りを見回している・・・
まるでそれは、何者かをさがしているようで・・・

もしかして、俺を探しているとか?
いやまさか、そんなわけ・・・
いや、ありうる!!
よくよく考えれば、リュナが討伐しに行った【悪魔】の手下だよ!完璧にリュナに対する逆恨みで来てるよな!!

やべぇよ、マジどうしよう
メンテナスをした武器しかねぇーよ!
メイン武器とかマンションの一室に置いたままだよ!!

なんて、思って行ったらスライム?が俺達の部屋にあつまりだした
俺達の部屋に集まって・・・
じゃなくて、俺達の部屋のお隣さんの紅月さんの部屋に集まっている!?

そっちなの?ねぇ、そっちなの!?
さっきの考えがすげぇ恥ずかしいんだけど!!
・・・あぁ、どこか穴とかあったら隠れたい勢いだよ!!

しばらくして、紅月さんの部屋がピカッと光った
たぶん、その【悪魔】の【世界】に連れて行かれたのだろう

つまり、俺はフラグ回収せずに済んだと
・・・うん、微妙な結果だが、よしとしとこう
これで俺は、面倒なことに巻き込まれずに済んだのだ
地震も止まったことだ、レビィアを呼んで・・・

「皆さーん!!あそこに、リュナの【所持者】のアリスさんがいますよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

「・・・って、何呼んでいるんだよ!!レビィアぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

うわぁ!!スライム?がこっち見てきた!
しかも、近づいてきているんですけど!?

「これで、無事にフラグ回収できますよ?」

「レビィア、やりきった顔で俺を見るんじゃねぇよ!!」

「というかアリスさん、強志さんはどうしました?」

わ す れ て た 

そうだよ・・・まずは、そこだろ!俺!!
いちいち、つっこんでいる場合じゃねぇ!

急いで振り返ると、強志はどこかへ向かって走っていた
あの、少女の名前を呼びながら
少し目を凝らすと、ボロボロな赤いワンピースを着た少女がいた

見失う前に急いで追いかけようとしたが、
あの、スライム?が俺の足に絡みついてなかなか動かない
その時、あの二人の間が光ったような気がした