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　さて、「幽霊の勇香ちゃん」(幽霊だから、勇香なのか？とか言ってたケイヤは、無視!)に、「ついてらっしゃーい」とか言っちゃったあたしは……迷子です!
　だってしょうがないじゃん!あたし方向感覚なんて言う野性的な物は持ってないわけだし。ケイヤは過去と未来の道を、地理的に照らし合わせるなんて複雑なことできないわけだし。
　しばら〜く歩いた結果、元の公園に戻ってきたから、ベンチにへたりこむ。
　前を見ると、ちょっと遠くのところで、小柄な女の子が、のんきなスコティッシュフォールドを、追いかけまわしてる。
「ごめんね、なんか私の為に」
　勇香ちゃんが謝る。その言葉に、
「……いや、こいつが悪い」
生意気なこと言う約一名。その足を踏もうと…する前に足が逃げて、よけられた…と見せかけ、ヒジテツを打つ。うずくまるケイヤ…が、あたしの足を踏む。
　という不毛なやり取りに、勇香ちゃんが、
「ハイスペックな姉弟ゲンカだね……」
と一言。
　その時、さっきのスコティッシュフォールドが、こっちに来た。
　と思う間もなく、ギニャッと変な鳴き声を上げて、なぜか逃げる。当然、追いかけていた女の子につかまって……。
「ァァァァアスゥゥゥカァァァアせぇぇぇぇんぱぁぁぁぁぁぁい!!!!!!」