二次創作小説(紙ほか)

Re: 暗殺教室 〜復讐の暗殺者〜 ( No.16 )
日時: 2015/05/14 20:46
名前: 蒼衣 (ID: QdW4Cr4d)

…?
あれ、ここは…?
「ちょっと〜しっかりしてよ零〜。」
ん…?この声は…
そうか、そういう事ね。
私はまたこの空間にとばされたわけだ。 
「毎回連れてこられ方が強引なのよ…玲奈!」
私の前には私と同じ顔、同じ髪型の少女がいた。
しかし、その目の色は私とは対照的な綺麗な赤色だ。
「いやいやごめんって〜」
彼女は玲奈。
私の別の人格。
私は幼い時に初めて引き取られた義理の父に暴力を加えられ、狂気的な人格へと変わってしまった。
しかし、次に引き取られた義理の家族、今の家族は驚くくらい優しく、私を本当の子供のように可愛がってくれた。
そんな家族の暖かさにふれて、私は自分を変えなきゃ、と思った。
…そしてできたのがこの人格。
家族は驚くほどに変わった私を見て驚いたけど、暖かく迎えてくれた。
新しい人格「零」として。
玲奈は暴れんぼうで、おおざっぱだけど、暗殺の腕はピカイチだ。
玲奈は本来の私と言えるだろう。
「でさ〜今回は厄介な相手何だから暗殺の得意な私の方が良いってば〜!」
私達はよくこうやってどちらが主人格になるか争っている。
「嫌よ。玲奈だとクラスのみんなまで殺しかねないわ。」
「でも〜。」
「わかってる。私の力じゃたぶん足らなくなる時がくる…その時は変わってあげる。でも…まだその時じゃない。」
玲奈は頬を膨らませながらこう言った。
「じゃあ!絶対だよ!絶対に…死なないで…」
「うん、わかってる…」
私の死は、玲奈の死を意味する。
「「約束ね。」」
そういって私の記憶は薄れて行った…