二次創作小説(紙ほか)
- Re: 暗殺教室 〜復讐の暗殺者〜(オリキャラ有り) ( No.74 )
- 日時: 2016/09/04 23:40
- 名前: 蒼衣 (ID: XTwzLzPc)
前原side
前(はぁ、それにしてもなんでこんなにチンピラみたいなやつがこんなにウロウロしてるんだよ…)
そのおかげで出口に行くだけでも一苦労だ。
前(なんでこんな変なことに気を使わなくちゃいけないんだか。あくまで俺達は誘拐犯を捕まえにきたっていうのに。)
かといって気を抜くわけにもいかない。
前(ぶつかっちまったらおわりだからな。ドンッ!とかそれなりの物音がするほどぶつかったらもう本当に終わる…)
そんなことを考えていると、後方からかすかにドンッ!という物音が聞こえた。そしてそのあとに聞こえて来るのは男の怒鳴り声。
前(あー。これは完全に絡まれたな。ご愁傷様としかいいようがないけど。そう言えば零が後ろにいるけど大丈夫かな…まぁあいつのことだからな。大丈夫だとは思うが。)
男「聞こえてんのかこのクソガキッ!」
前(こりゃ完全にアウトだな。このまま痛い目にあわされて金をふんだくられて終わるパターンだよこれ。取られる方は「ひぃぃ!ゆ、許してください!」とか言いながら…)
ドスッ!
男「ガッ!…」
前(…ん?)
流石に知らんぷりを突き通してきた前原も歩みをとめる。
後ろを振り返ると男が腹を抱えて崩れ落ちていた。そして、零の姿が見当たらない。
前(…あいつ、どこいったんだ?)
この通路は一本道であり、突然姿を消すとなると場所が限られる。
前(…となるとあの物陰か。)
物陰に向かって進み始めようとした瞬間、一瞬だけ抵抗するようなそぶりを見せる手足が見えた。
前(あの服は…間違いない、零だ!)
急いで物陰にたどり着くが、そこにはもう零の姿はなかった。その代わりにあったのは、何かの紙と、それを突き刺すナイフだった。紙が示す場所はこのホテルの最上階。
前(ここに来いってことか。)
本当ならそのまま犯人のあとを追いかけたいところだが、今回は磯貝たちと合流の約束をしているし、一人で行動すれば、逆に心配をかけるかもしれない。
前(一刻もはやく磯貝達と合流するのが一番だな。)
前原は出口に向かって駆け出した。