二次創作小説(紙ほか)

Re: 暗殺教室 〜復讐の暗殺者〜(オリキャラ有り) ( No.75 )
日時: 2016/09/24 13:24
名前: 蒼衣 (ID: XTwzLzPc)

渚side

磯「あっちは二人か…。人数が少ないぶん少し心配だな。」
カ「大丈夫でしょ。零がいるし。」
磯「それもそうだな。俺たちもこんなところにずっといるわけにもいかないし、早速行動開始といきますか。」
渚「そうだね。」
こうして零達と別れた僕たちは、出口を探すため行動を開始した。

渚「ホテルにこんな場所があるなんて凄いよね。」
カ「金持ち連中がたむろってるだけでしょこんな場所…」
磯「だとしても本当に、こんなの普段見慣れない光景だよなこんなの。」
このエリアはさっきのパーティーエリアとはうってかわっていたるところにたくさんの電飾がついていて、全体がピカピカしている。
渚「本当にカジノみたい。」
カ「まぁ日本にカジノは無いけどねー。」
いろいろな人達が、ギャンブルに夢を求めて夢中になってゲームをしている。…なんか色々怖そうな人多いけど、まぁお年を召した方々もちらほらと…。
そんなことを思っていると、
女「ちょっと!それ返して!私のよ!?」
という叫び声。
話を聞いてみると、どうやらスリに財布をとられたらしい。
磯「急いで追いかけるぞ!」
カ「えー…。そんなの関係無いんだから今回はほっとけば…」
渚「とりあえず追いかけてみようよ。犯人が逃げるとしたらその行き先は出口な訳だし。」
カ「…ったく。わかったよ。しょうがないなあ。」
僕たちは急いでスリを追いかけるものの、意外に逃げ足がはやく、なかなか追い付けない。
磯「待てー!」
スリ「…くっそ!なんなんだよアイツら!」
スリが凄い勢いで走っていくので、状況を理解していない周りの人達はみんな道を開けてしまっている。
だが、スリの走る先に一人、男の人が気づかずに道の真ん中を歩いていた。
スリ「どけー!!」
スリはそのまま無理矢理通るつもりのようだ。
?「ん?」
渚「危ない!!」
そう叫んだその瞬間…。それは一瞬の出来事だった。
男の人はスリの足もとを崩し、スリの体勢を崩すと、そのまま一気に背負い投げを決めたのだ。
スリ「…グアッ!」
?「…。なに?コイツ。」
あまりのことに僕たちがポカンとしていると、
?「ねぇねぇ、君達コイツ何なのか知らない?」
と聞かれた。事情を説明すると、
?「あぁ、そうなんだ。コイツの持ってた財布がそうなんだね。…でも俺持ち主知らないから、君達悪いんだけど返してきてもらえる?」
磯「分かりました。」
渚「じゃあ行こう。お兄さんありがとうございました。」
?「いえいえ。」
礼をのべて、持ち主のもとへ行こうとするが、カルマはその場にとどまったままだった。
渚「?カルマくん?」
カ「…お兄さん、あんた一体何者?」
?「…別に?通りすがりのギャンブラーだけど?」
カ「…。」
渚「…?」
カ「…そう。渚くん行こう。」
渚「うん。」
持ち主のもとへと行こうと背を向けたとき、あのお兄さんの口元が少しニヤリと笑った気がしたのは僕の見間違いだったのだろうか?


?「…なるほどねぇ。」